スパークリングワインの選び方 お気に入りを見つけよう!

スパークリングワインの選び方 お気に入りを見つけよう!
出典 : itor / Shutterstock.com

スパークリングワインは、きめ細やかな泡とおしゃれな印象が魅力の発泡性ワイン。産地ごとにさまざまな商品が提供されていて、昨今はブームとも言える人気ぶりです。ここでは、スパークリングワインの種類や選び方について紹介しましょう。

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スパークリングワインとシャンパンの違いとは?

スパークリングワインとシャンパンの違いとは?

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スパークリングワインは、炭酸ガスに由来する細かな泡が魅力の発泡性ワインの総称です。泡の量により「強発泡性」と「弱発泡性」の2つに大別できますが、一般的には、強発泡性のものを「スパークリングワイン」と呼びます。

強発泡性スパークリングワインのうち、とりわけ名高いのがフランス・シャンパーニュ地方でのみ造られる「シャンパン」。産地であるフランス語の呼び名「シャンパーニュ」でもおなじみですが、この地で造られたものはどれでも「シャンパン」かというと、そうではありません。フランスの法律「原産地呼称管理法(AOC)」に定められた数々の条件を満たしたものだけが、「シャンパン」と名乗れます。

この法律の規定のひとつに製法があります。スパークリングワインの製法には、密閉タンク内で二次発酵させる「シャルマ方式」、ワインに炭酸ガスを吹き込む「二酸化炭素吹き込み方式」など、いくつかの種類があります。
シャンパンを名乗れるのは、非発泡性ワインを瓶に詰め、二次発酵をさせて炭酸ガスを生み出す「瓶内二次発酵方式」で造られたもののみ。このため「シャンパーニュ方式(シャンパン方式)」とも呼ばれています。

スパークリングワインを産地で選ぼう

スパークリングワインを産地で選ぼう

Peter Dedeurwaerder/ Shutterstock.com

スパークリングワインは、フランスでは「クレマン」や「ヴァン・ムスー」、イタリアでは「スプマンテ」など、それぞれの名前で呼び親しまれています。

そんな多彩なスパークリングワインのなかでも、最近、評判を呼んでいるのがスペインの「カバ」。
製法はシャンパーニュ方式、瓶内熟成期間は9カ月以上など、さまざまな規定を満たしているだけに、品質は折り紙つきながら、コストパフォーマンスも抜群。
なかでも、代表銘柄「セグラヴューダス」は、スペイン現国王フェリペ6世の結婚式でふるまわれたほど高い評価を得ています。

カバとともに、質のよさと手ごろな価格で人気を集めているのが、イタリアの「プロセッコ」です。
「プロセッコ」と名乗れるのは、イタリア北部ヴェネト州を中心とする特定地域で、グレーラ(旧品種名プロセッコ)というブドウ品種を一定の割合使ったものだけ。イタリアの格付け「DOC」とその上位「DOCG」により、品質が保証されています。

このほかにもドイツの「ゼクト」など、産地ごとに個性豊かなスパークリングワインが造られていて、価格帯も幅広く、予算に合わせて選べるのも魅力です。

『セグラヴューダス』が叶えてくれる 美味しい“泡”をふだん使いする贅沢!

スパークリングワイン選びは飲みやすさもチェック

スパークリングワイン選びは飲みやすさもチェック

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スパークリングワインは、含まれる糖分の量によって、甘口から辛口まで細かくタイプが分かれています。
そのなかでも、比較的ポピュラーなタイプを紹介しましょう。

お酒好きにおすすめなのは、国内でも入手可能な「Brut(ブルット)」や、「Extra Brut(エクストラ・ブルット)」といった辛口タイプ。糖分の含有量は、前者が1リットルあたり15グラム以下で、後者は6グラム以下です。

甘いお酒が好きな人には、糖分の含有量が1リットルあたり33~50グラムで、やや甘めの「Semi Seco(セミセコ)」がぴったり。
セミセコは、国により呼び名が異なり、フランスでは「Demi Sec(ドミセック)」、ドイツでは「halbtrocken(ハルブトロッケン)」と呼ばれています。

このような甘さによる分類は、スパークリングワインのラベルに記載されているので、選ぶ際の目安にできます。合わせる料理や好みによって、いろいろと試してみてはいかがでしょう。

スパークリングワインは、リーズナブルなものでも、それぞれの産地で厳しい条件を満たして造られるものが数多くあります。上質なスパークリングワインは、特別な日にぴったり。美しい泡が気分を盛り上げてくれますね。

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