実は相性ぴったり!「カレー」と「ビール」のペアリングをたのしもう
「カレーとビールはぴったり合う!」と聞いてあなたはどう思いますか? 「まさか!」と思うあなたは、カレーとビールの魅力をまだまだ堪能しきれていないかもしれません。今回は、ビールと相性のよい料理のなかから「カレー」にフォーカスして、たのしみ方を紹介します。
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ビールと相性がよい料理の探し方
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ビールと料理の「色の濃淡」を合わせる
ビールと相性がよい料理を探す方法のひとつに、ビールと料理の「色の濃淡」を近づけるという方法があります。たとえば、ペールエールやピルスナーのような淡色系ビールには、あっさり系の料理が合います。具体的には、塩やオリーブオイルなど色の薄い調味料で味付けした、焼き鳥やアクアパッツァなどがおすすめ。
一方、スタウトやアルトのような濃色系ビールには、こってり系の料理が合います。具体的には、味噌やソース類など色の濃い調味料で味付けした味噌煮込みやビーフシチューなどです。
ビールと同じ「国」の料理を選ぶ
ビールと料理の「国」を合わせる方法もあります。料理やお酒は、その土地の気候や風土に合うものが食文化として定着しています。そのため、同じ土地で生まれたビールと料理の相性はバツグン。
たとえば、アメリカ料理の「ハンバーガー」には「アメリカンペールエール」を、ドイツの白ソーセージ「ヴァイスブルスト」には、小麦を原料とした“白ビール”「ヴァイツェン」を合わせると、互いのおいしさが引き立ちます。
ビールと料理の「味」で相乗効果を狙う
「味」の要素を合わせる方法もあります。一般に味の相互作用として、「旨味+旨味」には相乗効果が、「甘味+塩味」には対比効果が、「酸味+塩味」「酸味+甘味」「苦味+甘味」には抑制効果があるといわれています。ビールと料理のペアリングでも、同じ味同士や異なる味同士を組み合わせることで、さらにおいしくたのしむことができます。
たとえば、甘味のある「チョコレート」に、やはり甘味のある「スタウト」を合わせれば、調和した甘味とコクをたのしめます。また、塩味の強い「干物」に、酸味の強いビールを合わせれば、互いの味がやわらぎ、おいしいハーモニーをたのしめることでしょう。
ビールとカレーの合わせ方は2通り
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カレーとビールの合わせ方
ここまで説明したように、ビールはさまざまな料理に合わせられる飲み物ですが、カレーに合わせるときの基本的な考え方も同じです。その際、色の濃淡や国よりは、味の優先順位を高める合わせ方を考えてみてはいかがでしょうか。
以下、具体的な合わせ方を紹介します。
カレーとビールの具体的な合わせ方(ペアリング)
【カレーの味をリセットさせるビールとのペアリング】
濃厚なカレーには、苦味の強いビールを合わせてみるのがおすすめ。IPAなど苦味の強いビールを飲むと、口のなかがスッキリします。
脂っぽい中華料理は中国茶を飲みながらいただくことが多いですが、それと同じように、ビールで口のなかに残ったカレーの味をリセットしながら食べると、次のひとくちがまたおいしくなって食がどんどん進みます。
【カレーのおいしさを際立たせるビールとのペアリング】
味の似た者同士を合わせれば、調和した味のハーモニーをたのしむことができます。たとえば、スパイスやハーブたっぷりのカレーには、スパイシーなビールが合います。ベルギービールによく見られる香辛料入りのビールなら、スパイス×スパイスの相乗効果をたのしめるでしょう。香辛料入りビールのなかでも小麦を主原料としたビールと合わせれば、カレーの刺激を適度におさえたまろやかな味わいをたのしめます。
カレーと一緒にたのしむならこんなビールがおすすめ
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カレーの味を「リセット」するビールを紹介
カレーの味をリセットしながらたのしめるビールを紹介します。
【IPA(インディア・ペール・エール)】
強いホップの苦味と香りが特徴のビール。苦味があってスッキリした味わいなので、口のなかを「リセット」させるのにぴったりです。とくにマトンカレーのようなクセのあるカレーに合います。
【ピルスナー】
日本でよく飲まれているビアスタイル。明るい黄金色でホップが香る、爽やかな味わいが特徴です。ほどよい苦味が、口のなかに残る料理の味を適度に洗い流します。
【セゾンビール】
香りのバランスがよく、おだやかな苦味のビール。銘柄にもよりますが、比較的ドライな味わいのものが多いため、食事中の「リセット」に向いています。
【ヴァイツェン】
小麦を原料とした白ビール。苦味はほとんどなく、やわらかな口当たりで、料理の味わいをまろやかにします。スパイシーなカレーの味わいをおだやかにしてくれます。
カレーの味を引き立たせるビアスタイルは?
スパイシーな味わいで、カレーの味を引き立たせるビールを紹介します。
【ベルジャンホワイト】
ベルキーホワイトビールとも呼ばれ、やわらかな酸味と甘味が印象的なビール。主原料の小麦がカレーの辛味をおさえつつ、副原料のコリアンダーとオレンジピールがカレーのスパイシーさを引き立てます。
【ハーブスパイスビール】
生姜や山椒入りのスパイシーなビールもおすすめです。とくにカレーに使われるターメリックは生姜科の植物なので、生姜入りビールと合わせても違和感なくたのしめるでしょう。生姜を使ったタイカレーや和テイストのカレーに合わせてもよさそう。
爽快感があってスッキリした味わいのビールは、スパイスの利いた料理によく合います。「カレーにビールは合わない!」と敬遠していたあなたも、ここで紹介したビールとカレーを合わせて、「味」のハーモニーをたのしんでみてはいかがでしょう?