信州は須坂市の遠藤酒造場より、日本各地のブランド酒米を使った日本酒シリーズが登場!
信州・須坂市の蔵元である遠藤酒造場は、日本各地から厳選した6種のブランド酒米を使った新酒シリーズのプロジェクトをスタート。その第一弾、北海道の期待の酒米「彗星」を使った「彗 PANSTARRS 2020 純米吟醸」をご紹介します。
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自然豊かな須坂市で始まる、全国のブランド酒米を使った新しい酒造り
かつては須坂藩の陣屋町や製糸業の町として栄え、落差のある滝が二つ並ぶ米子大瀑布など、豊かな自然を誇る長野県須坂市。日本さくら名所100選などにも選ばれている名勝・臥竜公園のすぐそばで、元治元年(1864年)に須坂藩御用達の酒蔵として開業したのが遠藤酒造場です。
かつて初代蔵元・遠藤徳三郎氏は、諸国漫遊の旅で各地の酒米と出会い、酒造りを行っていたそうです。創業から150年以上が経ち、改めて初代蔵元の「旨い酒造りを追い求める」という原点に返って始まる新しいチャレンジが、今回のプロジェクト「日本各地のブランド酒米を使った酒造り」です。
全国から選りすぐった、6種のブランド酒米
酒米(酒造好適米)とは?
Riyan syah putra pratama/ Shutterstock.com
酒米とはその名の通り、通常よりも酒造に適した米のこと。通常食べる米よりも大粒で、中心の心白と呼ばれる白い部分が大きいのが特徴です。栽培には手間がかかる品種が多いため、その多くが希少なものとなっています。
北海道産【彗星】
2006年に誕生した収量性の高い品種。大粒のため心白が大きく、タンパク質含有量が低いのが特徴。淡麗な味わいのお酒が期待できます。
岡山県産【朝日】
コシヒカリなどのブランド米の祖先ともいわれる品種。心白は少ないですが、適度な粘りと深い味わいがあり、爽やかで透明感のある酒質に仕上がる傾向があります。
岡山県産【雄町】
酒米の中でも最古参といわれ、「山田錦」のルーツともなった品種です。ふくらみのある味わいを活かした柔らかな口当たりの純米酒としても人気が高まっており、芳醇でコクのある味わいが期待されます。
兵庫県産【愛山】
兵庫県吉川特A地区で栽培される、「酒米のダイヤモンド」とも呼ばれる品種。濃醇な米の甘みが感じられる旨みの多い酒に仕上がり、近年では横綱「山田錦」を凌ぐ勢いを見せています。
兵庫県産【山田錦】
遠藤酒造場の顔「渓流 大吟醸」でも使用される、栽培困難品種ながら最高の酒米として全国一の生産量を誇る兵庫県の「酒米の王様」。タンパク質含有量が少なく酒造りがしやすい点に加えて、消費者の知名度も抜群です。
長野県産【美山錦】
1978年に長野県農業試験場で偶然に誕生した、「渓流 純米吟醸 黒ラベル」でも使用している酒米。耐冷性が強く、寒冷地における酒米として多く生産され、なめらかでさっぱりとした、キレの良い味を醸し出します。
第1弾は「彗星」を使った「彗 PANSTARRS 2020 純米吟醸」!
第1弾は酒米の期待の星「彗星」を使った純米吟醸「彗 PANSTARRS 2020 純米吟醸」。透き通るような綺麗な後味と、ふくよかな香りが喉を潤す辛口の味わいに仕上がっています。
残りの5種類については今後順次発表予定となっており、遠藤酒造場が手がける新たな日本酒に期待が膨らみます。
「彗 PANSTARRS 2020 純米吟醸」
<発売日>
2020年2月16日発売
<商品名>
彗 PANSTARRS 2020 純米吟醸
<仕込み>
清酒 純米吟醸
<原材料>
米(北海道産彗星)・米こうじ(北海道産彗星米)
<精米歩合>
59%
<容量>
720ml 瓶入り
<価格>
1,650円(税別)
※商品価格は記事執筆時点のものとなります。ご購入の際には価格が異なる場合がありますのでご注意ください。
<アルコール度数>
15%
<日本酒度>
+2
<酸度>
1.5
<味わい>
華やかでフローラルな香りが特徴。淡麗で喉越し爽やかな味わいです。
<商品HP>
https://www.keiryu.jp/fs/endo/K-424
彗(シャア)シリーズ
2017年に誕生したブランド「彗」。定番商品として最初に製造した「中取り純米大吟醸 BENNETT(ベネット)」、「初汲み純米吟醸 DONATI(ドナティ)」、「直汲み純米酒 HALLEY(ハレー)」は、2018年に「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」などで金賞を受賞し、高い評価を得ています。
遠藤酒造場が誇る人気シリーズへと成長し、立ち上る優雅な香りとスッと消えていく心地よい余韻で、儚くも鮮烈な彗星を思わせる味わいが特徴のブランドとなっています。