米焼酎「ねっか」を製造販売する合同会社ねっかが『「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2019』大賞に
去る11月12日、「新しい東北」官民連携推進協議会は、被災地の産業復興に向けた「『新しい東北』復興ビジネスコンテスト2019」を開催。92件の応募の中から、福島県只見町(ただみまち)で独自の米焼酎造りに取り組んでいる「合同会社ねっか」が大賞に選出されました。
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只見町の大自然から蒸留酒を広める「合同会社ねっか」
福島県の最西端に位置し、日本有数の豪雪地帯でもある秘境・只見町。「自然首都」のキャッチフレーズ通り、只見川の清流や400平方キロメートルにおよぶブナの原生林に恵まれ、2014年には「只見ユネスコエコパーク」に指定されました。
今回、大賞に選出された「合同会社ねっか」は、2016年7月、只見町にて米農家5軒で米醸造会社を設立したところからスタートした新しい企業です。「ねっか」とは只見地域の方言で「まったく」「ぜんぜん」を意味する言葉で、前向きな気持ちを表現しているそう。
「地域を次の世代につなぐ」ことを理念として掲げ、この地域特有の自然・気候と、米農家ならではの特性、さらには日本酒の醸造技術も生かし、日本では九州以外の地域であまり広まっていない蒸留酒作りを根付かせることを目指しています。米作り体験授業を受け入れ、その際にできた米から造った焼酎を成人式でプレゼントする等、ユニークな活動も特徴的です。
今回の大賞受賞では、そのような「地産地消」「地域貢献」「将来への継承」といった理念に裏付けされたストーリー性が高く評価されました。
日本酒と同じ工程でつくられる米焼酎「ねっか」
「米焼酎ねっか」の製造には、日本酒の醸造技術を活用しています。日本酒に使われる吟醸酵母と麹菌を25日かけて発酵させ、出来上がった醪は小型の蒸留器を用いて減圧・低温で蒸留。509Lの醪からわずか180Lしか出来ない、贅沢な焼酎の完成です。
「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション」において2017年・2018年に連続シルバーメダル受賞、2019年には「国際ワインコンクール」焼酎部門で最高賞を受賞するなど、すでに海外でも高い評価を得ている「米焼酎ねっか」。
香り高くフルーティーな味わいは、特に酢飯とよく合い、寿司との相性が抜群なほか、日本酒がやや苦手とする天ぷらや焼き鳥にも合います。ハイボールはもちろん、同じ会津地区の特産品である「南郷トマト」100%のジュース「夏秋(かしゅう)」で割って飲むのもオススメです。
「合同会社ねっか」公式URL
https://nekka.jp/
『「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2019』公式URL
https://www.newtohoku.org/bcontest/index.html
南郷トマト100%ジュース「夏秋」公式URL
http://kasyu.shop/