ビールと焼き鳥のマリアージュを知ろう!
焼き鳥とビールと言えば、多くの人がすぐに思い浮かべるほど、相性抜群の取り合わせ。さまざまな部位をタレや塩で味わいながらビールを飲めば、ついついジョッキを重ねてしまいます。今回は、そんな切っても切れないビールと焼き鳥のマリアージュについて紹介します。
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ビールと焼き鳥が相性抜群の理由とは?
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ビールと焼き鳥は理想のペアリング
「焼き鳥はビールに合う」とは、一般的によく言われることですが、それには確かな理由があります。
味覚には「甘味」「旨味」「塩味」「苦味」「酸味」があり、これら「五味」すべてがバランスよく感じられるとき、人はおいしいと感じるとされています。
こうした観点から見ると、おもに「苦味」と「酸味」のあるビールと、「甘味」「旨味」「塩味」を多く含んだ焼き鳥のペアリングは、互いに足りないものを補い合う理想的な関係。一緒に食べることで、五味すべてがバランスよく混ざり合って、絶妙のハーモニーを奏でてくれます。
ビールの炭酸が焼き鳥の脂を洗い流してくれる
「焼き鳥がビールに合う」と言われるのには、もうひとつ大きな理由があります。それは脂の乗った焼き鳥の後味を、ビールがさっぱりと洗い流してくれる点です。
タレや塩で味つけされた焼き鳥は、基本的には味が濃いめの料理なので、たくさん食べ続けると、しつこく感じられることも。そんなとき、炭酸を含んだビールを飲めば、口のなかもスッキリ。余分な脂を洗い流してくれるので、次の料理をおいしく食べることができます。
タレの焼き鳥に合うおすすめのビール
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タレの焼き鳥に合うビールとは?
タレの焼き鳥に合うビールを選ぶには、フードペアリングの基本である「同じ色のものを合わせる」ことがポイント。たとえば、濃い色をしたタレの焼き鳥には、「スタウト」や「ポーター」などモルト(麦芽)のコクがある濃色系のビールがおすすめです。
濃い味に負けないよう、苦味も豊富なビールを
タレの焼き鳥に合わせるビールとしては、焼き鳥の濃い味に負けないだけのビールのパンチ力も大切。たとえば、「IPA(インディア・ペールエール)」など、ホップの苦味が強いビールなら、タレの甘味とビールの苦味の芳醇な絡み合いがたのしめます。
さっぱりとしたのどごしもポイント
タレの焼き鳥のなかでも、モモ肉など脂の乗った部位や、レバーなどの内臓系を食べるときには、のどごしのスッキリ感も重要。ほどよい苦味があって飲みやすいピルスナースタイルのビールなどがオススメ。口のなかをさっぱりさせてくれますよ。
塩の焼き鳥に合うおすすめのビール
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塩の焼き鳥に合うビールとは?
焼き鳥とビールのフードペアリングは、塩の焼き鳥でも同様です。淡く白っぽい色合いをした塩の焼き鳥には、色の薄い淡色系のビールを合わせるのが基本。「ピルスナー」など、ピリッとしたキレのある淡色系のビールがオススメです。
ホップの香りをアクセントに
塩の焼き鳥のなかでも、ササミなどのあっさりとした部位には、グレープフルーツやレモンなどのアロマホップの香りが際立つタイプの「IPA(インディア・ペールエール)」などもおすすめです。ほのかな酸味と香りが、塩の焼き鳥の旨味を引き立ててくれます。
甘味のあるビールも意外とマッチ
塩の焼き鳥に不足している甘味を補う意味で、苦味を抑えて甘味を強調したビールもおすすめ。淡色麦芽を用いて、バナナのような甘くてとろっとした風味を感じさせる「ホワイトビール」や、副原料にパイナップルなどの果物を使用した「フルーツビール」などを試してみては?
日本人にとって、ビールと焼き鳥は居酒屋や自宅での晩酌に欠かせない組み合わせ。片手にビール、もう片手に焼き鳥、それだけで幸せという人も多いのではないでしょうか。