焼き鳥と日本酒のマリアージュを知ろう!
焼き鳥は、日本酒に合うおつまみの代表格のひとつ。その相性のよさは言うまでもありませんが、ここでは、タレの焼き鳥と塩の焼き鳥、それぞれと合う日本酒など、焼き鳥と日本酒のマリアージュについて詳しく紹介していきます。
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日本酒と焼き鳥は、晩酌に最高の取り合わせ!
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日本酒のお供、焼き鳥
焼き鳥と日本酒の取り合わせは、居酒屋でも自宅でも、気軽にたのしめる晩酌セットの定番ですね。
一口に「焼き鳥」と言ってもさまざまですが、ネギま、もも肉、レバー、つくね、皮に砂肝、手羽など、部位ごとにそれぞれ異なるおいしさがあり、ついつい日本酒も進みます。
焼き鳥の味付けはタレ、塩、どちら日本酒と好相性
もともと焼き鳥の味付けはタレが主体でしたが、近年では、ささみなど淡泊な味わいの部位や、肉そのものの味を感じたいときには塩味で食べるのが一般的になっています。
日本酒と焼き鳥の相性のよさは、タレの焼き鳥、塩の焼き鳥、どちらも基本的には共通です。とはいえ、日本酒好きのあいだでは、タレにはこの銘柄、塩ならこの銘柄、というこだわりもあるようです。
次に、日本酒と焼き鳥の味付けの相性について、もう少し詳しく見ていきましょう。
タレの焼き鳥に合う日本酒
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焼き鳥のタレと日本酒のハーモニー
甘辛いタレと鶏肉のハーモニーが、タレの焼き鳥の魅力。ネギま、つくねなど、ほどよい脂のある部位は、タレとの相性が抜群。こうしたタレの焼き鳥には、辛口よりも少し甘味のある日本酒を合わせると、タレの甘さによくなじみます。
普通酒や本醸造酒もよいですが、試してほしいのがにごり酒との組み合わせです。新酒が出回る時期、つくねのタレをつまみに一杯やってみてください。
クセのある焼き鳥の部位に合う日本酒は?
タレの焼き鳥のなかでも、レバーやハツなど味にクセのある内臓系の部位は、燗向けの日本酒、とくに「生もと造り」「山廃仕込み」の日本酒がオススメです。生もと・山廃ならではの酸味と、甘しょっぱいタレをつけた内蔵系の焼き鳥を一緒にいただくと、口のなかでひとつに溶け合った旨味が広がります。
塩の焼き鳥と日本酒のマリアージュ
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あっさり系の塩焼き鳥に合う日本酒は?
ささみや砂肝、なんこつなどの焼き鳥は、塩でたのしむと肉そのものの味わいを堪能できます。
そんな塩の焼き鳥に合わせるなら、吟醸酒など、スッキリと軽いタイプの日本酒がオススメ。塩にレモンが合うように、柑橘系の果物を感じさせる酸味と軽い苦味のある日本酒を合わせてみてください。
ジューシーな塩焼き鳥に合う日本酒は?
皮や手羽、尾骨の周りのぼんじり(「ぼんぼち」「テール」とも呼ばれます)など塩の焼き鳥のなかでも脂がのった部位には、ジューシーな脂に負けない、しっかりとした純米酒がオススメ。
噛むとじわりと染み出す脂から感じられる旨味を受け止め、洗い流してくれる強さとキレのある日本酒がいいでしょう。
冷酒でもたのしめますが、少し温めることで脂との相性のよさが引き立ちます。
焼き鳥専用の日本酒が登場⁉
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科学的に焼き鳥との相性を追求した日本酒
焼き鳥と日本酒の取り合わせが大好きという人に、一度は試してほしいのが、京都・伏見で300年以上続く老舗の蔵元、玉乃光酒造が開発した「94(きゅうじゅうよん)」。9月4日の「串(くし)の日」に向けて開発された、焼き鳥との相性を追求した日本酒です。
人工知能内蔵の味覚センサーを用いた検証によると、熱燗の「94」をタレの焼き鳥に合わせると、その相性度は97.8という驚異的なスコアだったとか。
製造元:玉乃光酒造株式会社
公式サイトはこちら
「94」の詳細はこちら
焼き鳥専門店のPB日本酒
焼き鳥専門店では、その店のPB(プライベートブランド)の日本酒銘柄も見かけることがあります。多くがタンクの中身を丸ごと買い取るのを前提に、その店の焼き鳥との相性を考えて、蔵元と二人三脚で開発した日本酒です。
焼き鳥専門店でPB日本酒を見かけたら、ぜひ、そのお店自慢の焼き鳥と合わせて飲んでみましょう。
日本酒と焼き鳥で今夜、一杯やりたくなってきませんか? 好みはそれぞれあると思いますが、焼き鳥と日本酒のマリアージュ、ぜひ試してみてください。