「45度」のウイスキー?高いアルコール度数だからできるたのしみ方を紹介

「45度」のウイスキー?高いアルコール度数だからできるたのしみ方を紹介
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「45度」のウイスキーと聞いて驚く人もいるでしょうか?アルコール度数45度のウイスキーでは「香りの集中力」が変化するとか。今回は、45度のウイスキーを買うメリットや美味しい飲み方を解説します。

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45度のウイスキー、香りの集中度が上がる

45度のウイスキー、香りの集中度が上がる

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一般的なウイスキーは40度から43度

ウイスキーのアルコール度数は40度くらいが一般的ですが、それは瓶詰めされた商品のこと。製造工程をたどってみると、もともとはより高いアルコール度数で造られます。
たとえば、蒸溜したての「ニューポット」のアルコール度数は70度前後。そこに加水して60度程度に下げてから、樽に入れて貯蔵します。樽のなかで熟成させたのちに加水して、一般的にアルコール度数を40度から43度に調整して出荷します。
ちなみに、40度はEUがスコッチウイスキーを定義する条件に従った下限の数値、43度は国際市場で流通するスコッチウイスキーの伝統的数値です。

アルコール度数45度のメリット

一般的には、ウイスキーはアルコール度数が高いほど、香りの集中度が上がって濃厚になると言われます。度数の違いによって風味が変化し、「ドライフルーツのような」などと表現されるリッチなフレーバーは高めの度数で開き、軽やかな風味は低い度数で開く傾向にあります。
45度のウイスキーは、一般的なウイスキーより少し刺激が強く、香りや味をダイレクトに感じられると同時に、水などで割って少しずつ薄めながら、自分好みの味に変えていくたのしみが味わえます。

45度のウイスキーは、いろいろな飲み方がたのしめる

45度のウイスキーは、いろいろな飲み方がたのしめる

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45度だからこそのストレート

45度のウイスキーならではの風味や香りの“分厚さ”を、ダイレクトに感じられる飲み方は、やはりストレートでしょう。少し口に含んで、鼻に抜けてゆく香りと、舌の上に残る味わいをゆっくりと堪能してみましょう。余韻をたのしむ飲み方ですね。

さまざまな飲み方がたのしめる45度

45度のモルトウイスキーに加水すると、ストレートで感じられた香りや味が、変幻自在に姿を変えていく様子を実感できます。
まずは数滴の水を加えるだけ、次にトワイスアップ、オンザロック、水割りなど、さまざまな飲み方で、加水の量や温度を調整してみてください。
いろいろなアルコール度数を試し、自分の好みの味や香りを見つけるのも、ウイスキーの醍醐味のひとつと言えそうです。

45度のウイスキー、おすすめ銘柄

45度のウイスキー、おすすめ銘柄

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45度のウイスキーは世界中でさまざまな商品が

45度のウイスキーは、決して珍しいものではありません。シングルモルトをはじめ、濃厚な味わいや香りをたのしんで飲む銘柄を中心に、世界中で多くの商品が提供されています。
日本で入手しやすい、代表的な45度ウイスキーを紹介します。

【シングルモルト余市(ジャパニーズウイスキー)】

“ジャパニーズウイスキーの父”と呼ばれる竹鶴政孝氏が「本場のスコッチに負けないウイスキーを」と心血を注いで造り上げたウイスキー。複雑で力強い風味と、やわらかなピートのスパイスがさわやかに香ります。
ニッカウヰスキーは、アルコール度数の高い商品が多く、宮城峡蒸溜所で造られる「シングルモルト宮城峡」も45度。ブレンデッド・ウイスキー「ブラックニッカ」にも45度の「ディープブレンド」をラインナップしています。

製造元:ニッカウヰスキー株式会社
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【メーカーズマーク(バーボンウイスキー)】

「メーカーズマーク」は、ケンタッキーの小さな蒸溜所が生み出した、本格的なクラフトバーボンです。一般的なライ麦ではなく、冬小麦を原料に使うことで、ふっくらとした甘味が特徴的なバーボンに仕上がっています。

輸入販売元:サントリースピリッツ株式会社
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【ジャックダニエル シナトラセレクト(テネシーウイスキー)】

単独銘柄としては世界でもっとも売れているウイスキー「ジャックダニエル」は、テネシー州で造られる「テネシーウイスキー」を代表する銘柄です。レギュラーボトルの「ジャックダニエルブラック(Old No.7)」は40度ですが、この銘柄の愛好家として知られるフランク・シナトラの生誕100周年を記念して造られた「ジャックダニエル シナトラセレクト」は45度。さらに高い47度の「ジャックダニエル シングルバレル」もラインナップされています。どちらも高級品ですが、機会があれば飲み比べてみたいものです。

輸入販売元:アサヒビール株式会社
公式サイトはこちら

少しずつ薄めながら、自分好みの濃さをたのしむことができるのも45度ウイスキーの醍醐味のひとつではないでしょうか? ウイスキーの奥深さを知るためにも、一度はその濃厚な味と香りを経験しておきたいものですね。

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