世界のウイスキーとスピリッツの品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」授賞式レポート
2019年3月11日(月)~12日(火)に日本で初めて開催された世界のウイスキーとスピリッツの品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」。このコンペティションの審査結果を受けて決定された、最高金賞や各賞の授賞式が6月8日(土)にホテルグランドパレス(東京 九段下)で開催されました。
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東京ウイスキー&スピリッツコンペティションの開催経緯
授賞式に先立ち「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」(以下TWSC)の実行委員長のウイスキー文化研究所代表の土屋守氏からTWSCの開催経緯などについて説明がありました。
TWSCを開催しようとスタートしたのは2018年3月。1年3ヶ月が経過して本日の授賞式、授賞パーティーを迎えることができました。多くの方々のご協力をいただき感謝致します。
今回271のボトルが授賞しましたが本日は時間も限られているので、その中から最高金賞、特別賞、特別賞の中の蒸留所賞に対して賞状の授与をしてまいります。
TWSCを開催しようとした経緯は、いま、世界的にウイスキーやスピリッツが大変な人気になっており、テレビのニュースなどでも取り上げられる回数も増えてきています。また、ここ10年位、海外のコンペティションで日本の製品が数々の授賞している状況です。私どもが考えるに、海外の審査会では海外の方々の審美眼で日本のウイスキーを評価していますが、それで果たして良いのだろうかという思いがずっとありました。日本のウイスキーは世界5大ウイスキーの一つであり、日本人が日本人の味覚で日本のウイスキーをジャッジしたら評価はどうなるのだろうか、更に言うと、日本人のジャッジが世界のウイスキーを評価したらどうなるのか、ということを考えこのコンペティションを開催しようと考るに至りました。 そして、このコンペティションを開催するにあたり3つのポイントを掲げました。
①日本全国から日本人のジャッジを集めて審査する
②テイスティング審査は銘柄がわからぬようにすべてブラインドで行う
③公平性・透明性を期するためにウイスキー文化研究所以外の方々も交え実行委員会を組織する
3月の審査会から本日まで約3ヶ月もかかったのはどれだけ公平性を期するかということで、結果の得点についても吟味に吟味を重ねたためです。本日、最後に発表する未発表の賞については、実行委員会と特別テイスティングチームの14名で改めてブラインドテイスティングを実施してシングルモルトの「Best of the Best」を決定しました。
と挨拶がありました。
「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2019」の最高金賞受賞酒は
TWSC2019の最高金賞に選出された栄えある製品は12のカテゴリーからの13種類。
写真右から
①スコッチウイスキー/シングルモルト/オフィシャル/ノンエイジ カテゴリー
グレンモーレンジィ シグネット 46% 700ml
②スコッチウイスキー/シングルモルト/オフィシャル/19年以上 カテゴリー
タリスカー25年 45.8% 700ml
③スコッチウイスキー/シングルモルト/ボトラーズ/19年以上 カテゴリー
グレンファークラス シングルカスク1989“ブラック・ジョージ・ラベル” 55.4% 700ml
④ジャパニーズウイスキー/シングルモルト/オフィシャル/12年以下 カテゴリー
駒ヶ岳2012 6年 シングルカスク№1493 60% 700ml
⑤ジャパニーズウイスキー/シングルモルト/オフィシャル/19年以上 カテゴリー
駒ヶ岳 1990 27年 シングルカスク№1040 58% 700ml
⑥ジャパニーズウイスキー/シングルモルト/オフィシャル/12年以下 カテゴリー
山崎12年 43% 700ml
⑦ジャパニーズウイスキー/ブレンデッド/ノンエイジ カテゴリー
イチローズモルト&グレーン 清里フィールドバレエ29回記念ボトル 48% 700ml
⑧ジャパニーズウイスキー/ブレンデッド/19年以上 カテゴリー
響 21年 43% 750ml