日本酒造りを体験しよう! 学んで、造って、日本酒がもっと好きになる

日本酒造りを体験しよう! 学んで、造って、日本酒がもっと好きになる
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日本酒造りを体験できる蔵元が近年、増えつつあります。その土地でしか味わえない旅のたのしみとして、日本酒愛好家だけでなく、モノづくりや日本の食文化に興味がある人など、幅広い層から注目を集めるようになりました。学んで、造って、味わう、日本酒造り体験の魅力に迫ります。

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日本酒造りを体験できるスポットが全国で拡大中

日本酒造りを体験できるスポットが全国で拡大中

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日本酒造りを体験できるスポットやツアーが、近年の日本酒人気を背景に、全国的に増えてきています。体験といっても、素人(しろうと)が実際にお酒造りの一部を担当することはむずかしく、蔵人たちのお酒造りを見学したり、説明を受ける場合がほとんどです。

観光業者が企画したものから、蔵元が主体となっているもの、地域興しのために自治体が後押ししているものなど、さまざまなプログラムがありますが、いずれも酒造りの現場を実際に見学したり、おみやげのボトルにオリジナルの手書きラベルを貼ったりと、貴重な体験ができます。

蔵元には精米所、釜場、仕込み蔵、貯蔵庫などの設備があり、それぞれで行われる酒造りの工程はもちろん、珍しい蔵の内部を見ることができるのは、やはり特別感があります。
また、多くの体験ツアーでは各蔵元の代表銘柄の試飲や飲み比べができ、日本酒愛好家にはたまらないプランになっています。

もちろん、未成年だと試飲はできませんが、見学だけなら基本的に誰でも可能。見学に適したタイミングは、仕込みのある冬の時期。11月~春までの間がおすすめです。

日本酒造り体験で気を付けたいこと

日本酒造り体験で気を付けたいこと

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日本酒造り体験に参加する際、いくつか注意しておきたいことがあります。

ひとつは食事です。酒造りには「麹菌(こうじきん)」という穀物に繁殖する微生物を使うため、それ以外の菌を持ち込まないよう配慮しなければなりません。麹菌の天敵とされているのが納豆菌です。体験前日から当日にかけては、納豆を食べることは避けましょう。またヨーグルトや漬物には乳酸菌が含まれるため、これらも避けておくのがベターです。

また、蔵元によっては、酒造りに専念するために、見学者を案内するためのスタッフを置いていないケースもあります。突然、訪問しても見学を断られてしまうこともあるので、旅行会社を通すか、ホームページなどを確認して事前に蔵元へ予約の連絡を入れておくと安心です。
また、試飲をたのしみたい人は、当然ながら自家用車ではなく、バスツアーなどに参加するか、公共交通機関を利用しましょう。また、見学中に酔いすぎないように、酒の量はきちんとコントロールしましょう。

日本酒造りにチャレンジ!東京から1時間で行けるスポット3選

日本酒造りにチャレンジ!東京から1時間で行けるスポット3選

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日本酒造り体験は、灘(兵庫県)や伏見(京都府)といった酒処をはじめ、地方都市でしかできないと思われがちですが、そうとは限りません。首都圏からでもたのしめる、東京近郊の日本酒造りスポットを紹介します。

【秩父錦 酒づくりの森】

埼玉県秩父市を代表する地酒「秩父錦(ちちぶにしき)」の醸造工場に、酒蔵資料館や物産館が併設された、見学から買い物までたっぷりたのしめる観光スポット。蔵元である矢尾本店が270年にわたり培ってきた歴史を体感できます。

株式会社矢尾本店
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【飯沼本家 酒々井まがり家】

「酒々井まがり家」は、千葉県印旛郡酒々井(しすい)町で300年以上の歴史を持つ老舗蔵、飯沼本家の直営店。代表銘柄である「甲子(きのえねまさむね)」の利き酒セットなど、自慢のオリジナルメニューがたのしめるとともに、醸造現場も体験できます。

株式会社飯沼本家
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【分福酒造 毛塚記念館】

群馬県館林市の分福酒造は「ぶんぶく茶釜」の伝承に由来する蔵元です。文政8年(1825年)以来の歴史を持つ本社店舗は「毛塚記念館」として、国の登録文化財にもなっています。酒造りの貴重な資料館となっていて、要予約で蔵見学も可能です。

分福酒造株式会社
公式サイトはこちら

日本酒造り体験では、蔵人から直接、日本酒造りについてレクチャーを受けられる場合もあります。職人の技術を間近で見たあとに味わう日本酒の格別は、また特別なものがあるはずです。

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