リキュールのおいしい飲み方【ラズベリーブランデー編】

リキュールのおいしい飲み方【ラズベリーブランデー編】
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ラズベリーブランデーは、ベリー類の一種ラズベリーを原料にしたお酒。ブランデーと同様の製法で造るタイプと、製法が異なるリキュールタイプの2種類がありますが、ここではブランデータイプを中心に、ラズベリーブランデーの魅力を紹介します。

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ラズベリーブランデーは木いちごを使ったブランデーの一種

ラズベリーブランデーは木いちごを使ったブランデーの一種

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ラズベリーブランデーは、木いちごの一種ラズベリーを原料としたフルーツブランデーの一種です。
ブランデーといえばブドウを原料とした蒸溜酒ですが、フルーツブランデーはブドウ以外の果実を使ったもの。ブランデーと同様に、果実を発酵させた醸造酒を、さらに蒸溜して造られています。

一方で、混同されがちですが、ブランデーにフルーツを漬け込んだお酒を「フルーツブランデー」と呼ぶ場合もあります。これらは、正式にはブランデーの一種ではなく、リキュールに分類されるのが一般的です。
同様に、ラズベリーを原料としたお酒も、ブランデーと同じ製法のものもあれば、ラズベリーのフランス語名を冠した「フランボワーズリキュール」といったリキュールタイプも見られます。

このように、ラズベリーがブランデーやリキュールなど、お酒造りに幅広く利用されている理由は、やはり、その産地ヨーロッパで古くから親しまれている果実だからでしょう。
ラズベリーの起源は、古代ローマ時代にさかのぼるともいわれていて、17世紀にはイギリスを中心に多様な品種が栽培されていたのだとか。
そんなヨーロッパの食文化に根ざした果実を用いるラズベリーブランデーは、色合いこそ無色透明ですが、ラズベリーそのものの甘味と酸味、芳醇な香りが存分に活かされています。

ラズベリーブランデーの代表格を生み出すマスネ社とは

ラズベリーブランデーの代表格を生み出すマスネ社とは

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ラズベリーブランデーをはじめとするフルーツブランデーは、フランスやドイツ、スイスなどヨーロッパ各地で造られています。
なかでも、世界有数のブランデー生産国フランスでは「果物の蒸溜酒」を意味する「オー・ド・ヴィ・フリュイ」と呼び親しまれています。

その一種であり、ラズベリーブランデーの代表銘柄として名高いのが、フランス・アルザス地方のブランデーメーカー、マスネ社の「オード・ヴィ・ド・フランボワーズ」です。
アルザス地方は、もともと高品質な果実の産地。マスネ社では、この地で収穫された新鮮で上質なフルーツを使い、1870年の設立以来、フランスの伝統的なオー・ド・ヴィやリキュールを手がけてきました。

同社のオード・ヴィ・ド・フランボワーズは、1913年に2代目ウージェーヌ・マスネ氏が開発したもの。発売されると、たちまち絶賛を浴び、マスネ社の名を世に知らしめることになります。
現在もなお、同社では当時の製法と受け継がれてきた職人の技でオード・ヴィ・ド・フランボワーズを造り続けており、その確かな品質で高い評価を得ています。

ラズベリーブランデーだけではない、多彩なフルーツブランデー

ラズベリーブランデーだけではない、多彩なフルーツブランデー

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ラズベリーブランデーのほかにも、フルーツブランデーの種類は数多く、果物の数だけあるといわれています。
よく知られる原料には、ブルーベリー、サクランボ(チェリー)、アンズ(アプリコット)、洋ナシ(ペア)、パイナップル(アナナス)、フランス語名で「カシス」とも呼ばれる黒スグリ(ブラックカラント)などがあります。

なかでも名高いのが、サクランボを原料とした、甘い香りが魅力のチェリーブランデー。ドイツやフランス、スイスなど、ヨーロッパ各地で造られており、「キルシュ」や「キルシュワッサー」の呼び名でも知られています。

リキュールのおいしい飲み方【チェリーブランデー編】

ちなみに、リンゴを原料としたブランデーは、フランスのノルマンディ地方で造られる「カルヴァドス」や、アメリカの「アップルジャック」など、種類も幅広いため、フルーツブランデーではなく、別格の「アップルブランデー」というジャンルに分類されています。

このように、バラエティ豊かなフルーツブランデーですが、そのたのしみ方としては、ブランデーと同様にストレートで味わうのがポピュラー。適温は、室温に近い18~20度ほどがおすすめなのだとか。香りもよく引き立つといわれています。

ブランデーは、アルコール度数の強い蒸溜酒なので、初心者ならソーダ割りやトニック割りでたのしんではいかがでしょう。氷を入れたグラスに、好みの割合のラズベリーブランデーとソーダ、あるいはトニックウォーターを注ぐだけ。ぜひ試してみてください。

ラズベリーブランデーをはじめとするフルーツブランデーは、ブランデーと同様、食後酒としてたのしむのが定番。食後のひととき、ブランデーグラスを傾けて、ゆったりとラズベリーブランデーの甘い香りに浸ってみてはいかがでしょう。

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