リキュールのおいしい飲み方【チェリーブランデー編】

リキュールのおいしい飲み方【チェリーブランデー編】
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チェリーブランデーは、その名前から蒸溜酒であるブランデーの一種と思われがちですが、実際はリキュールに分類されます。サクランボを原料にしており、深みのある赤い色でも親しまれているチェリーブランデーの特徴や、たのしみ方を紹介します。

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チェリーブランデーは世界で愛されるフルーツのお酒

チェリーブランデーは世界で愛されるフルーツのお酒

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チェリーブランデーとは、その名に「チェリー」とついているように、スピリッツ(蒸溜酒)にサクランボを漬け込み、シナモンなどの香料や糖類を加えて造られる果実系リキュールの一種。
ベースとなるスピリッツにはブランデーが多く使われることからから、「チェリーブランデー」と呼ばれるようになったのだそうです。

先述したとおり、チェリーブランデーは、その名からブランデーの一種と誤解されやすいお酒ですが、ブランデーとは製法が異なり、リキュールの代表的な製法「浸漬法」によって造られるため、リキュールに分類され、「チェリーリキュール」とも呼ばれています。
一方で、サクランボを材料に、ブランデーと同じ製法で造られるフルーツブランデーも存在しており、「キルッシュ」や「キルシュ」「キルシュワッサー」と呼ばれて、世界で広く親しまれています。

チェリーブランデーの魅力のひとつは、オランダのボルス社、フランスのマリー・ブリザール社など、各国のリキュールメーカーから個性豊かな商品が造られていること。
ベースとなるスピリッツにしても、ブランデーとは限らず、デンマークのピーター・ヒーリング氏が考案したチェリーブランデーの代表銘柄で、「チェリーヒーリング」の別称でもおなじみの「ヒーリング チェリー リキュール」は、「中性スピリッツ」と呼ばれる蒸溜酒がベースです。
このように、チェリーブランデーの商品はじつに多彩。いろいろと手にとって、好みのテイストを探してみてはいかがでしょう。

チェリーブランデーが必須の古典的カクテル

チェリーブランデーが必須の古典的カクテル

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チェリーブランデーが欠かせない、世界的に有名なクラシカルカクテルといえば「シンガポール スリング」。
1915年にシンガポールのラッフルズホテルで考案された、ドライ・ジンベースのトロピカルカクテルです。

「シンガポール スリング」で表現されているイメージは、イギリスの小説家サマセット・モームが、「エキゾチックな東洋の神秘」と称えたシンガポールの夕暮れだということは、よく知られるところ。
その夕景の色合いを表すために活用されているのが、赤い色が魅力のチェリーブランデーなのです。

そのレシピはさまざまですが、簡単な作り方は、ドライジン45ミリリットル、レモンジュースとチェリーブランデー各20ミリリットルをシェークし、氷を入れたグラスに注いだ後、ソーダ適量を加えて、軽くかき混ぜます。
仕上げに、カットしたオレンジやスライスしたレモンなど、好みのフルーツを飾ると、トロピカルな雰囲気をたのしめます。

チェリーブランデーを使う日本発の名作カクテル

チェリーブランデーを使う日本発の名作カクテル

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チェリーブランデーを使った有名なカクテルのひとつに、ブランデーベースの「チェリーブロッサム」があります。

チェリーブロッサムとは、大正12年(1923年)にオープンした、横浜で最古といわれる伝説的なバー「パリ」のオーナー、田尾多三郎氏が考案し、その後、世界に広まった日本発のカクテルの名作。
桜の花をモチーフとしたカクテルですが、その色合いは、日本でよく目にするソメイヨシノのような淡いピンク色というより、アメリカンチェリーの色味に近いシックな赤い色です。

作り方は、チェリーブランデーとブランデー各30ミリリットルと、オレンジキュラソー、レモンジュース、グレナデンシロップ各4、5滴をシェークして、カクテルグラスに注ぐとできあがりです。

チェリーブランデーと同様に、果物を原料としたブランデーとの組み合わせは相性バツグン。一度、試してみてはいかがでしょう。

豊かな果実味と美しい色合いが魅力のチェリーブランデーは、カクテルの材料にピッタリ。ぜひ一度手に取って、さまざまなカクテルをたのしんでみてください。

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