中国で日本酒が大人気! その理由と背景に迫る

中国で日本酒が大人気! その理由と背景に迫る
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中国での日本酒の人気が近年、急速に高まっています。日本食ブームの広がりや訪日旅行者の増加など、さまざまな要因が考えられますが、ここでは、中国の人々に日本酒が好まれる理由や、どんな日本酒が人気かなど、中国における日本酒事情を紹介していきましょう。

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中国で日本酒の輸入量が急増中!

中国で日本酒の輸入量が急増中!

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中国で日本酒の人気が高まっていることを裏付けるデータに、日本酒の輸出金額があります。
財務省の統計によれば、2017年の中国への日本酒輸出金額は43.8億円に達しており、前年比62.6%増の伸びを示しています。輸出金額全体の26.8%増と比較すれば、いかに中国における伸びが著しいかがわかるというもの。現在の中国は「日本酒ブーム」の真っただ中にあるといっても過言ではありません。

※データの出典は国税庁サイトより

中国で日本酒人気が高まっている大きな理由のひとつが、訪日観光客の増加です。海外から日本を訪れる旅行者の数は年々、増加を続けていますが、その多くを占めているのが中国人です。
訪日の折に日本酒のおいしさに触れた中国の人々が、自国に戻っても日本酒をたのしみたいと思うことが、中国への日本酒輸出量の増加につながっているのです。

中国での日本酒人気は高級ブランド志向?

中国での日本酒人気は高級ブランド志向?

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中国における日本酒人気を支えているのが、中国の消費市場を支えている富裕層です。
2013年頃から、こうした中国人富裕層による“爆買い”が注目されていますが、中国のインターネット検索サービス「百度」によれば、2017年の日本食関連の検索キーワードでもっとも多く使われたキーワードが「日本酒」だったとか。爆買いはやや下火になったといわれていますが、“幻の酒”と呼ばれる人気銘柄を中心に、高級日本酒を大量に購入する動きは今も健在です。

こうした中国人の高級酒好みの背景には、日本の酒造メーカーの積極的な販促活動もあるといわれています。
2008年の北京五輪を契機に、日系スーパーや高級日本料理店などが続々と中国市場に進出。これら店舗の主要ターゲットは、やはり現地の富裕層であり、高級・高品質な有名銘柄を取り揃え、その魅力をアピールしています。

かつての中国では「日本酒=安酒」というイメージもあったといわれますが、近年では造り手や売り手の努力が奏功し、「日本酒=高級酒」として贈答品などにも選ばれるようになっています。こうした日本酒のイメージ向上も、中国における日本酒人気を支える要因のひとつといえるでしょう。

中国での日本酒人気の背景には和食ブームが

中国での日本酒人気の背景には和食ブームが

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中国における日本酒人気のもうひとつの背景が、和食ブームの広がりです。
中国の食事といえば、油を多く使用し、こってりとした味つけがイメージされる中華料理。しかし近年では、中国でも健康志向が高まり、よりあっさりとした食事が好まれるようになっています。

そこで注目されたのが、ヘルシー志向の日本食です。以前は日本料理店といえば上海、北京といった大都市にしかありませんでしたが、近年、その数が急増。さらに、外食店舗だけでなく日系スーパーなどでも日本料理を手軽に購入できるようになっています。
こうして和食が浸透するとともに、和食とともにたのしめる日本酒も普及。その魅力がさらに広がっているのです。

最近では、日本酒需要の増加に応えるべく、中国現地に拠点を置く蔵元も登場しています。そこでは徹底した品質管理のもと、日本国内と変わらないクオリティで酒造りを行っており、日本酒人気のさらなる拡大への貢献が期待されています。

日本酒の人気は中国のみにとどまらず、世界各地に広まりつつあります。日本の誇る食文化、日本酒がグローバルな規模でたのしまれる時代が、すぐ目の前まで来ているのです。

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