「ホワイトルシアン」が見た目に反して「レディ・キラー」と呼ばれる理由
映画『ビッグ・リボウスキー』でたびたび登場するこのカクテルは、カルーアと生クリームの甘く、なめらかな口当たりとSNS映えしそうな見た目が特徴です。ところがこの「ホワイトルシアン」は、見た目からは想像できないほど、すいすい飲めてアルコール度数の高い「レディ・キラー」なのです。
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SNS映えしそうな見た目と甘い口当たり
「厳しい冬のロシア」あるいは「ロシア系白人」をイメージして作られたといわれる「ホワイトルシアン」。その見た目は黒と白の二層に分かれており、ビジュアル面の高さゆえに女性からも人気があるようです。まずはレシピを見てみましょう。
<レシピ>ホワイトルシアン
【材料】
ウォッカ…40ml
カルーア コーヒーリキュール…20ml
生クリーム…20ml
【作り方】
1.氷を入れたロックグラスにウォッカとカルーアを注いでステアする(スプーンで手早くかき混ぜる)。
2.お酒の比重の性質を活かして層を作る、フロートの手法で生クリームを注いで完成!
キレイなフロートを作るには、生クリームを静かに注ぎ入れることがポイント。美しい二層を作ったら、まずは生クリームを味わい、そのあと口の中に広がるカルーアとウォッカの味をたのしみましょう。混ぜて飲んでもいいですが、別々に味わうのもカクテルのよさです。
なお、生クリームを牛乳に代えて飲む人もいます。カルーアミルクにウォッカを加えたようなレシピになりますが、生クリームの濃厚さが口に合わない人には牛乳で割るのもおすすめです。
飲みすぎに注意。ホワイトルシアンのアルコール度数
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その見た目と甘さに騙されますが、「ホワイトルシアン」はかなりアルコールの強いカクテル。アルコール度数は25度前後でありながら、なめらかな口当たりのため、すいすい飲めてしまいます。これがレディ・キラーと呼ばれる理由です。
ウォッカとカルーアはどちらもアルコール度数が高いリキュールですが、これらはアルコールが強く主張しないお酒です。とくにウォッカは無味無臭のため、強いお酒であると気づかないまま、ぐいぐい飲んでしまうことも多いのです。
ちなみに生クリームを抜いたホワイトルシアンは、「ブラックルシアン」と呼ばれます。じつはブラックルシアンのほうが先に誕生しました。その名前はウォッカ(ロシア産のスピリッツ)が黒くなったことに由来しているようです。こちらも飲みやすいカクテルですが、ホワイトルシアン同様、アルコール度数は高いので飲みすぎないよう注意しましょう。
見た目もよく材料も集めやすいので、家で作るのもおすすめ
ホワイトルシアンは甘くてなめらかな口当たりなので、お酒が苦手な人でもおいしく飲めます。見た目も美しく、ウォッカやカルーア、生クリームなど材料も集めやすいため、自宅で作るのもおすすめ。フロートの練習がてらぜひ挑戦してみましょう。