「黄酒(ホワンチュウ)」の飲み方は?歴史や定義も解説!

「黄酒(ホワンチュウ)」の飲み方は?歴史や定義も解説!
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「黄酒(ホワンチュウ)」の飲み方を知っていますか?黄酒は、中国ではなじみのあるお酒になりますが、日本では知らない方も多いのでは。今回は、黄酒と紹興酒(ショウコウシュ)や老酒(ラオチュウ)との違い、黄酒の飲み方や使い方までお伝えします。

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黄酒は中国酒の元祖! その歴史をひもとく

黄酒は中国酒の元祖! その歴史をひもとく

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「黄酒」は、今から4千年以上も昔に、中国で初めて造られたお酒といわれています。いわば中国酒の元祖です。世界的に見ても最古のお酒のひとつだと考えられています。

黄酒は、モチ米やうるち米、黍(きび)などを原料に、おもに稲作地方を中心に造られてきた醸造酒です。アルコール度数は平均すると12~18%程度で、お酒の色が黄色いことから「黄酒」と呼ばれるようになりました。その独特で優美な風味は、世界中の人々から高く評価されています。

広大の土地が広がる中国では、ひと口に「黄酒」いっても、土地ごとの気候風土の違いや、原料となる穀物や醸造法の違いによってさまざまな種類があり、その1つひとつに独特の個性があります。
そんな違いをたのしめるのも、黄酒の魅力といえるでしょう。

紹興酒や老酒も黄酒に含まれるって知っていましたか?

紹興酒や老酒も黄酒に含まれるって知っていましたか?

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黄酒は、中国の醸造酒全般を指しますが、その一方で、各地方の醸造酒が「お酒の色」や「産地」「醸造方法」などの違いによって、それぞれ固有の名称をもっています。そのため、ときに混乱を招くことがあるので注意が必要です。

たとえば、日本でもおなじみの「紹興酒(ショウコウシュ)」は、浙江省紹興市で醸された醸造酒で、黄酒の一種として分類されます。こうした産地に由来する名称としては、紹興酒以外にも、山東省即墨市産の「即墨酒」や中国山東省臨沂市産の「蘭陵美酒」などが有名です。いずれも地場の醸造酒として黄酒に分類されます。

また、紹興酒と並んで日本でも有名な「老酒」も、じつは黄酒の一種です。老酒とは、甕のなかで3年以上にわたって長期熟成させた黄酒のことで、同じ酒でも熟成期間によって呼び名が変わるというのは、中国酒の難しさでもあり、おもしろさでもあります。

黄酒の飲み方や、調味料としての活用法を知ろう

黄酒の飲み方や、調味料としての活用法を知ろう

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黄酒の飲み方としては、常温、もしくは35~45度ほどに燗をして飲むのが一般的だとされています。もちろん、夏場などの暑い季節には、冷やして飲んだり、ソーダ割りで飲んだりしてもOKです。

黄酒は、中国では飲用だけでなく、料理にも欠かせない調味料としても親しまれています。肉や魚などを料理するときに、少し加えると、風味が格段によくなるといわれています。ちなみに、中国南部では、日本の「みりん」によく似た黄酒の一種「糯米酒」が料理用のお酒として有名です。

また、漢方では黄酒のことを「薬引」と呼んで、漢方薬の重要な補助原料として用いているのだとか。このように、黄酒は人々に暮らしに欠かせない身近なお酒として中国全土で親しまれています。

黄酒は、中国ならではの歴史や風土、産地ごとの気候や文化など、さまざまな要素が凝縮された、まさに中国を代表するお酒です。その個性豊かな味わいを、ぜひ堪能してみてください。

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