初心者でも簡単! 焼酎のおいしい割り方
焼酎はアルコール度数も高いし、香りも強くちょっと飲みにくいと思っている人は、焼酎に炭酸やジュースなどを加えて飲んでみてください。焼酎の味わいと加えた飲料のコラボレーションで美味しくたのしめるかもしれませんよ。
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焼酎のおいしい割り方いろいろ
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焼酎はロックやストレートだけでなく、いろんな飲み物で割って自由にたのしめるお酒。具体的には水割り、お湯割り、緑茶や烏龍茶などでのお茶割り、さらにフレッシュジュースやコーラなどの清涼飲料水や炭酸割りなどなど。また昨今、いろんなタイプの味が出回るチューハイも焼酎ベースのお酒です。チューハイ(酎ハイ)は、もともとは「焼酎ハイボール」の略称で甲種焼酎をプレーンな炭酸水で割ったもののことをいいました。でも現在は、ウォッカベースのチューハイや炭酸割りではないチューハイもあるためチューハイの定義は変わってきているようです。
さて、焼酎ベースのお酒では「サワー」もありますが、チューハイとはどう違うのでしょうか? サワーは英語のsour(酸味のある、酸っぱい)の通り、焼酎などの蒸留酒に柑橘類などの酸味のある果汁と砂糖などの甘味を加えて作るカクテルのこと。
しかし、焼酎+甘味+炭酸のものを「サワー」と銘打っている居酒屋なども少なくなく、もはや、チューハイ、サワーの区分けはじつに曖昧になっています。名称はともあれ、好きなスタイルで、自由な割り方でたのしく飲みましょう。
焼酎が先か後か論争
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焼酎の水割り、お湯割りを作る際、ついつい悩んでしまうのが水と焼酎のどっちから注いだほうがいいのかということ。じつは飲み方によって入れる順番があるんです。結論から言えば「水割りは焼酎から、お湯割りは湯から」。
まずは、水割りから説明しましょう。水と焼酎の温度が同じ場合、水の方が比重は重いので、先に焼酎を入れて、あとから水を静かに注ぎます。グラスの底に向って水が沈んでいきながら、自然と焼酎と混ざりあっていきます。
一方、お湯割りはその逆。アルコール25度の焼酎の場合、その比重はポットのお湯とほぼ同じです。最初にお湯を入れることで器が温まるだけでなく、その中で対流も促されます。そこに焼酎を静かに注げば、マドラーなどでかき回さずとも、お湯と焼酎がよく混ざりあうのです。お湯割りは、焼酎の香りと甘みがよりたのしめる飲み方ですが、香り重視なら焼酎対お湯を6対4で、まろやかな甘みを満喫したい方は5対5の割合がおすすめです。
焼酎がもっと好きになる割り方
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焼酎は大きく2種類に分類されます。1つは昔ながらの単式蒸留を用い、米、芋、麦、蕎麦などの主原料の風味を色濃く表す本格焼酎(乙類焼酎)。もう1つは連続式蒸留によって作られる無色透明でクセのないピュアな味わいの甲類焼酎です。
本格焼酎を割るなら、その特徴である主原料の香りと味わいがたのしめる水割り、またはお湯割りで。よりマイルドな口あたりで味わいたい人は、あらかじめ焼酎を水で割って、しばらく寝かせた「前割り」はいかがでしょう。また、最近では爽快さをプラスした本格焼酎版ハイボール、別名「乙ハイ」も人気です。
一方、お茶やジュース類、柑橘など割るもの、加えるものの味を立たせたいなら、無味無臭でピュアな味わいの甲類焼酎がおすすめ。同じように無味無臭の蒸留酒であるウォッカやジン、テキーラなどの代用として、トマトベースのブラッディメアリーやライムとミントを加えるモヒートといった、カクテル風にたのしむ人もいるようです。
少し変わった割り方として、牛乳割りはいかが? 夏場は冷たい牛乳を、冬場はホットで割ります。甘い味がお好みの方はハチミツを加えてもいいですね。甲類焼酎はもちろん、まろやかな牛乳と芋の優しい香りが合いまったホットミルク芋焼酎など、本格焼酎での牛乳割りもなかなか合いますよ。
様々な割り方で飲める焼酎は、初心者と上級者が一緒にたのしめるお酒です。自分の好みの割り方を探しましょう。