日本酒と焼酎の違いを解説!造り方、度数、カロリーを比較しました

日本酒と焼酎の違いを解説!造り方、度数、カロリーを比較しました

日本酒、ビール、ワイン、焼酎などいろいろなお酒がある中で、同じ米などの原料で造られているのにどうしてこんなに味わいが違うのか、と思いませんか? ここでは今更聞けない疑問にお答えします。

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日本酒と焼酎の造り方

日本酒と焼酎の造り方

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お酒を造り方で大きく分けると「醸造酒」と「蒸留酒」に分かれます。日本酒、ビール、ワインなどが醸造酒、焼酎、ウイスキー、ブランデーなどが蒸留酒です。

醸造酒は穀物や果実を醸造して造るお酒です。米や麦、ブドウなどの原料に、麹菌や酵母を使いアルコール発酵させることでお酒を造ります。日本酒は、米、米麹、水を原料に造られています。

蒸留酒は醸造した酒をさらに蒸溜したものです。原料をアルコール発酵させて造った醸造酒に熱を加えてアルコールを気化させ、それを冷やすことでまた液体に戻します。こうすることで、醸造酒よりもアルコール度数の高いお酒が生まれます。

日本酒と焼酎は、そもそもの造り方からしてまったく違うのです。

味わいやアルコール度数の違い

味わいやアルコール度数の違い

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日本酒のアルコール度数は酒税法で22%以下と定められています。日本酒の一般的なアルコール度数の平均は15~16%ほどです。醸造酒は、酵母のアルコール発酵のみでアルコールが造られるので、酵母菌の活動が止まればアルコールは生成されなくなります。通常は15~20%ほどで酵母菌の活動がほぼ停止します。

それに対して焼酎は蒸留することでアルコール度数が上り、最終的には加水して20~25%ほどの商品として出荷されます。銘柄によってはアルコール度数が35%のものもあります。

アルコール度数が高いとそうたくさん飲めるものではありませんから、日本酒と焼酎は飲み方や酒量も大きく違ってきますね。

飲み過ぎ注意!カロリーの違い

飲み過ぎ注意!カロリーの違い

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一般的に知られているのは、焼酎のカロリーが低いということです。ここでは、厚生労働省の国民健康づくり運動「健康日本21」の「節度ある適切な飲酒」の純アルコール20グラム程度を参考に以下の内容で飲酒適正量から糖質とカロリーを割り出したものを紹介します(健康&ダイエットNAVIより)。

◆日本酒(純米酒) /167キロカロリー
アルコール15.4%・飲酒適正量162ミリリットル・糖質5.8グラム

◆日本酒(本醸造酒)/174キロカロリー
15.4% ・飲酒適正量162ミリリットル・糖質7.3グラム

◆焼酎・乙類/146キロカロリー
アルコール25%・飲酒適正量100ミリリットル・糖質 0グラム

◆焼酎・甲類/ 206キロカロリー
アルコール35%・飲酒適正量71ミリリットル・糖質0グラム

数値で見ると、日本酒もさほどカロリーが高いとはいえませんが、注目すべきは糖質です。くせのない味わいがチューハイなどに向いている甲類焼酎はカロリーこそ日本酒より高いですが、糖質はゼロ。焼酎の場合、初心者はソーダや果汁で割って飲むことが多いので飲み過ぎは禁物です。なぜなら、甘いソーダや果汁はカロリーや糖質が思った以上に含まれているからです。

日本酒もおいしく飲んでいるうちはいいのですが、飲み過ぎてはカロリーや糖質を気にする以前に悪酔いや二日酔いの原因を生みます。どんなお酒も、気持ちのよい“ほどほど”がたのしく飲めますね。

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