有名ビールブランドが勢揃い!オランダのビール事情について
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オランダのビール事情
近年は世界のクラフトビールの広がりとともに、下面発酵(ラガー)ビールやアルコール度数の高いビールなど様々なビール造りが行われていますが、オランダに限らずヨーロッパでよく飲まれているのは、スッキリと飲みやすい下面発酵(ラガー)ビールのピルスナースタイルです。
オランダではリサイクルの観点も含め瓶ビールを好む傾向があり、缶ビールはほぼ輸出用に出荷されています。
さらに、オランダで有名なのは、コニングスホーヴェン修道院で醸造されているトラピストビール「ラ・トラップ」。トラピストビールというとベルギーを思い浮かべる人も多いと思いますが、オランダにも醸造所があります。アルコール度数10度のものもあり、個性的な味は地元にもファンが多いビールです。
ハイネケンに代表されるように、大手ビール会社が有名ですが、近年では小規模醸造所も育ってきていて楽しみなエリアです。
世界2位のシェア!巨大ビールブランド「ハイネケン」
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オランダのビールといって真っ先に名前の浮かぶビールといえば「ハイネケン」でしょう。1864年に創業者したジェラルド・ハイネケン氏が、当時、オランダでもっとも大きかった醸造所を買い取ったことが始まり。今では、世界2位のシェアを誇る巨大ビール会社に成長、世界中の人に愛飲されています。
緑に赤い星が目印のボトルの中には、淡い黄金色の色合いと独特の苦味とコクがあるスッキリ飲みやすいビールが詰められています。この独特の味わいは、独自の「ハイネケンA酵母」によるもの。世界約100カ国に醸造工場を設置し、それぞれに品質管理部門を置いてその味わいを管理。いつでもどこでも、品質の高いおいしいビールを提供しています。
スイングトップで有名「グロールシュ」
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創業1615年のグロールシュは、オランダの中でも最古のブルワリー。ピルスナーだけでなく、ヴァイツェンやボックといった様々なスタイルのビールを醸造しています。その高い醸造技術が認められ、オランダ王室からロイヤルの称号を授与されています。
もっとも有名なのは、スイングトップのボトルが特徴的な「グロールシュ」。名前を知らなかったとしても、金具で瓶の口を閉める昔ながらの栓「スイングトップ」のボトルは見たことがあるでしょう。現在では、一部の醸造所でしか使われていないレトロなたたずまいに、ファンの多いビールです。
「プレミアムラガービール」は、フルーティーな香りが日本のプレミアムビールに近い味わいで、日本でも人気が高い銘柄です。
レトロなボトルとフルーティーな香りを一度味わってみてください。