名称、製造場所、容量などなど。ウイスキーをラベルから読み説く
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日本で義務づけられている表示
ワインでも、日本酒でも、ボトルの顔であるラベルを見るとそのお酒の味わいが想像できるものです。ウイスキーも同様で、ラベルからは様々なことを知ることができます。
ちなみに、日本で表示が義務付けられているのは商品の名称、製造場所、容量、品目、アルコール度数などです。そのほか、各国の法律によっては、酒類品目の表記、蒸留所の創業年や歴史、製法などが記載されている場合もあります。
ラベルのどんなところをチェックする?
ウイスキーの種類によって、ラベルは少し変わりますが、そのうちいくつかをチェックしてみましょう。
まず、目に入るのはブランド名。シングルモルトは蒸留所名、ブレンデッドウイスキーの場合はブランド名が表示されていることが多いです。
アルコール度数と容量は、ほとんどの国で表示が義務付けられています。バーボンなどに表示のある「PROOF(プルーフ)」とはアルコールの強度を表す単位です。アメリカプルーフの場合は、200プルーフでアルコール度数100となります。
「12」 などの数字のほか、「AGED 12YEARS」とあるのは熟成年数。スコッチウイスキーなどに表記があります。何年熟成した原酒を使っているかを表しています。異なる熟成年数の原酒をブレンドしている場合は、どんな古いものを使っていたとしても最も若いものの年数が表示されます。ちなみに、スコッチウイスキーに比べて熟成が早く進むバーボンは、熟成年数を表示しないものもあります。
このほかに、「ISLE OF SKYE(スコットランドのスカイ島)」など、どこで蒸留されたものかが表示されています。
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ラベルで想像するウイスキーの味わい
シングルモルトなのか、ブレンドなのか、どの蒸留所で造られたものか、などラベルを見ていると香りや味を想像できる要素がちりばめられています。
樽の種類が記載されている場合。たとえば、「BOURBON BARREL(バーボンバレル)」とあればそれは、バーボンウイスキーの樽が使われていたということを表します。ここに、「SHERRY BUTT(シェリーバット)」とあれば、シェリー樽で熟成したウイスキーだということがわかります。バーボン樽の場合はバニラのような香り、シェリー樽の場合は、少し甘味のあるほんのり赤色のウイスキーではないか?と想像できますよね。
こんなふうに、ラベルから味や香りを想像するのもウイスキーのたのしみのひとつです。
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