低アルコールビールとは?アルコール度数の目安、微アル・ノンアルとの違い、おすすめ市販銘柄まで徹底解説

低アルコールビールとは?アルコール度数の目安、微アル・ノンアルとの違い、おすすめ市販銘柄まで徹底解説
出典 : dejavu / PIXTA(ピクスタ)

低アルコールビールとは、通常のビールよりアルコール度数を抑えたビールのこと。発泡酒などを含む場合もあり、ほどよい飲みごたえをたのしみたい人に人気です。今回は、定義や度数の目安、「微アル」「ノンアル」との違い、人気の理由、おすすめ銘柄を紹介します。

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低アルコールビールとは、通常のビールよりアルコール度数が低いビールのことで、一般的にアルコール度数1〜3%台のビールを指します。健康志向の高まりを背景に注目されています。ここでは「微アル」「ノンアル」との違いや度数の目安、市販・コンビニで手に入るおすすめ銘柄まで解説します。

低アルコールビールとは

低アルコールビール

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低アルコールビールとは、一般的なビールよりアルコール度数を抑えたビールの総称です。明確な定義はなく、商品や文脈によって意味する範囲が異なります。ここではまず、低アルコールビールの基本的な定義とアルコール度数の目安を整理します。

低アルコールビールの定義|通常のビールより度数が低いビールの総称

低アルコールビールとは、一般的な国産ビール(アルコール度数4〜7%程度)よりもアルコール度数の低いビールのこと。発泡酒などが含まれる場合もありますが、「低アルコールビール」という言葉は酒税法などで明確に定義されたものではなく、業界やマーケティングの文脈で使われるうちに一般に浸透した通称です。

酒税法上の「ビール」は、原料や麦芽使用比率などの条件を満たし、アルコール度数1%以上の酒類と定義されています。一方で「低アルコールビール」はあくまで通称であり、場合によってはビールの条件を満たさないもの(アルコール度数1%未満の飲料など)を含めて使われることもあります。

(参考)
国税庁|ビール・発泡酒に関するもの

ビールを飲む女性

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

アルコール度数は1〜3%台程度

低アルコールビールのアルコール度数に明確な基準はありませんが、一般的には通常のビール(4〜7%程度)よりも低い度数のものを指します。

海外では古くから「セッションビール」と呼ばれる低アルコールのビールもあり、お酒を飲み慣れていない人にも親しまれているほか、食中酒としても人気です。アルコール度数3〜5%程度が主流ですが、1〜3%台の製品が展開されている例もみられます。

微量のアルコールを含むビールテイスト飲料を「微アル」と呼ぶことがありますが、この微アルのアルコール度数にも明確な基準はなく、0.5%程度とする場合や、1%未満とする場合など、製造元や文脈によって扱いが異なります。

この記事では、低アルコールビールを1〜3%台程度と定義し、1%未満のものを「微アルコールビール」として区別して紹介します。

「微アル」「ノンアル」との違いは?

微アルとノンアルの違い

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「低アルコールビール(低アル)」に似た言葉に、「微アルコールビール(微アル)」や「ノンアルコールビール(ノンアル)」があります。いずれもビールに似た風味をもつビールテイスト飲料ですが、アルコール度数や位置づけには違いがあります。

また、「低アル」と「微アル」を同じ意味で使う場合もありますが、この記事では区別して紹介します。

「微アルコールビール」はアルコール度数1%未満のビールテイスト飲料

「微アルコール」とは、微量のアルコール分が含まれていることを指す言葉で、ビールテイストだけでなく、ワインや日本酒、ハイボール風味の飲料などにも使われ、「微アル」の略称で親しまれています。一般的にはアルコール度数1%未満を指しますが、明確な定義があるわけではなく、メーカーによって設定が異なります。

アルコール度数1〜3%の低アルコールビールと微アルコールビールの違いとして、まず挙げられるのが酒税法上の扱いです。

◇低アルコールビール:酒類
◇微アルコールビール:清涼飲料水


酒類の定義は「アルコール分1度以上の飲料」。アルコール度数1%未満の微アルコールビールは、お酒ではなく「清涼飲料水」に分類されます。

微アルの製法には、通常のビールからアルコール分を取り除く方法や、発酵を抑えてアルコールの生成量を少なくする方法などがあり、一般的なビールに遜色ない味わいを引き出している商品も少なくありません。

微アルコールビールの代表的な銘柄としては、サッポロビールの「サッポロ The DRAFTY」や、ヤッホーブルーイングの「正気のサタン」などがあります。なお、アサヒビールの「アサヒビアリー」は微アルの草分け的な存在として知られていましたが、現在は製造を終了しています。

国税庁|お酒に関するQ&A(よくある質問)【総則】

缶ビールをグラスに注ぐ女性

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

「ノンアルコールビール」はアルコール度数0.00%のビールテイスト飲料

「ノンアルコール」とは、アルコール分を含まない飲料を指す言葉で、ビールテイストに限らず、ワインやサワー、梅酒風味の飲料など、さまざまなジャンルで展開されています。

近年は製造技術の進化により、ノンアルコールとは思えないほど本格的な味わいの商品も増えており、ビールテイスト飲料においても、満足感のある飲みごたえや香りがたのしめる製品が数多く登場しています。

製法には、発酵後にアルコール分を取り除く方法や、はじめからアルコールを発生させない方法などがあります。

代表的な銘柄として、「アサヒ ドライゼロ」、「キリン グリーンズフリー」や「キリン 零ICHI(ゼロイチ)」、「サッポロ プレミアム アルコールフリー」、サントリー「オールフリー」などが挙げられます。

低アルコールビールが注目される理由|健康志向・ソバーキュリアスの広がりも背景に

部屋でビールを飲む女性

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

低アルコールビールが注目を集めている背景には、健康志向の高まりやライフスタイルの変化があります。アルコールとのつきあい方を見直す動きが広がるなかで、「飲まない」「しっかり飲む」の二択ではなく、シーンや気分、体調に応じてアルコール量を調整するスタイルが浸透しつつあります。

こうした流れのなかで、低アルコールビールは新たな選択肢として存在感を高めています。

日本市場の動向|道路交通法改正・コロナ禍・健康志向が後押し

日本では、低アルコール飲料の市場は段階的に拡大してきました。背景には、健康志向の高まりや飲酒習慣の変化があります。近年は厚生労働省が提唱する「節度ある適度な飲酒」や「健康に配慮した飲酒」のガイドラインや考え方が広まり、アルコール摂取量を見直す動きも強まってきました。

また、2007年の道路交通法改正により飲酒運転に対する罰則が強化されたことも、ノンアルコール飲料の普及を後押ししました。アルコールを控えたい場面が増えたことで、ビールテイスト飲料の需要が拡大していきます。

さらにコロナ禍以降は、自宅での飲酒機会の増加や健康意識の高まりを背景に、「飲みすぎを避けたい」「翌日に影響を残したくない」といったニーズが顕在化し、ノンアルコールや微アルコール飲料の選択肢が一気に広がりました。

低アルコールビールが注目される理由

ゆきだるま / PIXTA(ピクスタ)

こうした流れのなかで、「ノンアルでは物足りないが、通常のビールほどのアルコールは求めていない」という層に注目され、低アルコールビールの需要が高まっています。飲むか飲まないかの二択で考えるのではなく、シーンに応じてアルコール度数を選ぶというスタイルが、浸透しつつあるといえるでしょう。

近年では若い世代を中心に、あえてお酒を飲まない、または控えるライフスタイル「ソバーキュリアス」という考え方にも注目が集まり、アルコールとの向き合い方そのものが変化しています。低アルコールビールは、こうした価値観とも親和性の高い選択肢のひとつといえそうです。

(参考)
政府広報オンライン|飲酒運転は絶対に「しない!」「させない!」
厚生労働省|WHOアルコール世界戦略と酒類業界の取り組み

低アルコールビールが注目される理由

pearlinheart / PIXTA(ピクスタ)

海外の低アルコールビール事情|セッションビールとは?

低アルコールビールという選択肢は、実は近年になって生まれたものではありません。たとえばイギリスでは、20世紀頃から「セッションビール」と呼ばれるスタイルが親しまれてきました。これは長時間の飲酒(セッション)を前提に、比較的アルコール度数を抑えて設計されたビールのことで、ビアスタイルの定義上は、おおむねアルコール度数5.0%以下が目安とされています。生まれはイギリスですが、その後海を渡り、アメリカのクラフトビール文化のなかで広く親しまれるスタイルとなりました。

セッションビールは単にアルコール度数が低いだけでなく、ベースとなるビアスタイルの個性を保ちながら、飲みやすさとのバランスが重視される点も特徴で、「セッションIPA」などはその華やかなホップの香りで、世界各地で親しまれています。

このように、欧米では日本より早くから「飲み続けられる度数のビール」をたのしむ文化が存在していました。一方で、近年は公衆衛生の観点からアルコール摂取量を抑える取り組みが進められており、WHO(世界保健機関)も飲酒量の低減を推奨しています。こうした背景のもと、低アルコール飲料やノンアルコール飲料への関心が高まり、市場は拡大傾向にあります。

英語圏では、低アルコールビールを表す言葉として、おもに「low-alcohol」や「low ABV(Alcohol By Volume=アルコール度数)」が使われます。一般的に0.5〜3.5%程度のビールを指すことが多いとされていますが、明確な統一基準があるわけではなく、国や地域、さらには税制や文化的背景によって扱いは異なります。

低アルコールビールのおすすめ銘柄

低アルコールビールは、近年ではコンビニやスーパーでも購入できるようになり、身近な存在になりつつあります。ここでは、特徴の異なる3銘柄を紹介します。

アサヒビール「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」(アルコール度数3.5%)|低アルの生ビール

アサヒスーパードライ ドライクリスタル 350ml

出典:アサヒビール株式会社

アルコール分3.5%の生ビール。独自技術「クリスタルインパクト製法」で、スーパードライの飲みごたえとキレを実現。さわやかなのどごしも魅力です。

「ジャパン・フード・セレクション」第73回食品・飲料部門グランプリ受賞。

発売元:アサヒビール株式会社
ブランドサイトはこちら

ヤッホーブルーイング「正気のサタン」(アルコール度数0.7%)|クラフトビール

正気のサタン

出典:よなよなの里

アルコール分0.7%の低アル(微アル)IPA。シトラスやトロピカルフルーツを思わせる香りと、しっかりとした苦味が特長です。

「インターナショナル・ビアカップ2021」金賞受賞。

発売元:株式会社ヤッホーブルーイング
ブランドサイトはこちら

シェッファーホッファー「グレープフルーツ ヘーフェヴァイツェン」(アルコール度数2.5%)|ドイツの低アルクラフト

karandaev / PIXTA(ピクスタ)

無ろ過のヴァイツェン(小麦のビール)とグレープフルーツジュースを50:50でミックスしたアルコール分2.5%の低アルビール。さわやかな酸味と軽やかな飲み口が魅力です。

製造元:Radeberger Gruppe
公式サイトはこちら(英語)
schofferhofer公式Instagramはこちら

日本国内では酒税の区分や税率の影響もあり、アルコール度数1〜3%の低アルコールビールは種類が限られています。現在流通している銘柄の多くは海外製品ですが、この度数帯のビールが国内でも広がることに期待したいところですね。

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