地方創生を担う、進化形酒蔵が目指す未来の酒造りとは 〜北海道・上川大雪酒造〜

地方創生を担う、進化形酒蔵が目指す未来の酒造りとは 〜北海道・上川大雪酒造〜

北海道に12番目の日本酒蔵として誕生した上川大雪(かみかわたいせつ)酒造。上川町に続いて帯広市や函館市にも酒蔵を設立し、地域との連携を深めながら事業を展開するスタイルが全国から注目を集め話題となりました。3蔵を統括し総杜氏を務める川端氏に、酒造りを通した地方創生の取り組みについて話をお聞きしました。

  • 更新日:

緑丘蔵の小岩隆一杜氏(左)と川端慎治総杜氏
北海道江別市出身の小岩杜氏は日本酒蔵や味醂蔵を経て上川大雪酒造へ。2020年、杜氏に就任。

「北海道弁でいう『飲まさる(ついつい飲んでしまう)酒』がうちの目指す酒」。と川端総杜氏。そこには、地元・北海道民の食卓で、料理に合わせて酒米別のお酒を味わってもらえるような、生活に溶け込んだ酒でありたいという思いが込められています。

(川端総杜氏)上川大雪酒造でお酒を造るようになって、地元の皆さんに「うちの酒」と呼んでもらえるほど親しまれているのを日々実感しています。やはり日本酒は日本の文化でもあるので、私たちの生活のさまざまな場面に縁があり、馴染みやすい。それだけに、酒造りと地域との関わりはとても深いものがあると感じています。

帯広の碧雲蔵は帯広畜産大学と、函館の五稜乃蔵は地元の企業と提携して、それぞれの地域に根差した酒造りを展開していますが、熱意のある地域の団体や自治体と力を合わせると、地方創生の実現は必ずできます。まだまだ未来に向けて、チャレンジしていきたいですね。


上川町内には、グループ会社が運営するレストランやホテル、チーズ工房もあり、多角的な事業展開に注目を集める上川大雪酒造。地域とのしっかりとした繋がりのもと、地方創生事業も担う酒蔵の今後に目が離せません。

上川町産の生乳でつくるチーズ、ヨーグルトや、焼きたてパンなどを販売する「KAMIKAWA KITCHEN」

全8室で、アットホームな雰囲気の「KAMIKAWA HOTEL」

上川大雪酒造株式会社
北海道上川郡上川町旭町25 番1
TEL 01658-7-7388

上川大雪酒造 緑丘蔵 Gift Shop
TEL 01658-7-7380
営業時間 10:00〜16:00(夏季)
10:00〜15:00(冬季)
定休日  不定休

https://kamikawa-taisetsu.co.jp

ライタープロフィール

阿部ちあき

日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定 きき酒師 日本酒・焼酎ナビゲーター公認講師
全日本ソムリエ連盟認定 ワインコーディネーター

おすすめ情報

ビア検(日本ビール検定)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事