山形の焼酎【きらら:小屋酒造】豪雪地帯の老舗蔵が造る本格焼酎

「きらら」は、山形県の老舗蔵、小屋酒造の焼酎銘柄です。雪深い環境で400年以上にもわたって酒造りを続けてきた小屋酒造は「花羽陽(はなうよう)」などの日本酒銘柄で知られています。日本酒造りでの工程で得られる酒粕を原料とした「きらら」の魅力を紹介します。
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目次
- 「きらら」の蔵元、小屋酒造は400年以上続く老舗蔵
- 「きらら」は蔵元のこだわりから生まれる本格焼酎
- 「きらら」は香味に優れた本格焼酎ブランド
「きらら」の蔵元、小屋酒造は400年以上続く老舗蔵

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「きらら」は自然に恵まれた地の蔵で造られる
「きらら」は、山形県のほぼ中央に位置する最上郡大蔵村の蔵元、小屋酒造の焼酎ブランドです。
蔵が建つ大蔵村は、南西に出羽三山(でわさんざん)のひとつ月山(がっさん)を望み、山形県の母なる川・最上川(もがみがわ)やその支流が流れる自然豊かな地。今から1,200年以上も前に発見されたという肘折(ひじおり)温泉や、農林水産省選定の日本の棚田百選のひとつ「「四ヶ村(しかむら)の棚田」などの名所もあります。
大蔵村は国内有数の豪雪地帯としても知られています。冬ともなれば雪に囲まれ、酒造に適した低温環境が作り出され、雪解け水にも恵まれたこの地で、小屋酒造は酒造りを続けてきました。
「きらら」の蔵元、小屋酒造の歩み
「きらら」の蔵元、小屋酒造を営む小屋家は、福井の廻船問屋をルーツとする家柄です。山形に移ってからも、最上川を利用し人や荷を舟で運ぶ舟運(しゅううん)に深く関わり、庄屋や問屋、諸大名の本陣などの役割も担ってきました。
酒造業を始めたのは、今から400年以上さかのぼる文禄2年(1593年)のこと。豊臣秀吉が権勢を振るっていた時代です。代表銘柄として今も醸し続ける日本酒「花羽陽(はなうよう)」は、当時から神事や慶事には欠かせない酒として、参勤交代で本陣を訪れる諸大名をはじめ、霊峰・月山の参詣客や肘折温泉の観光客にも愛飲されてきました。
現在は「花羽陽」に加え、「最上川」という日本酒銘柄も造っています。焼酎「きらら」とともにぜひ味わってみてくださいね。
「きらら」は蔵元のこだわりから生まれる本格焼酎

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「きらら」をはじめとする本格焼酎とは
「きらら」は、米と清酒粕を原料とした本格焼酎です。「本格焼酎」と表示するには、省令で定められた以下の条件を満たす必要があります。
(1)ほかの蒸留酒に該当しない、単式蒸溜機で蒸溜したアルコール分45度以下のもの=単式蒸溜焼酎。
(2)「穀類」「芋類」「清酒かす」「砂糖(政令で定めるものに限る)」、または政令で定める物品を原料とし麹を使用する。
(3)水以外の添加物を一切使わない。
原料そのままの風味を活かした単式蒸溜焼酎は、かつての酒税法で「乙類」と分類されたことで、連続式蒸溜機で大量生産される「甲類」の焼酎より品質が劣ると誤解されてきました。そこで新たに生まれた呼称が「本格焼酎」です。
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