甘酒のカクテルが人気! ノンアルコールのカクテルも含めて紹介
甘酒で作るカクテルを知っていますか? お正月に飲むイメージが強い甘酒ですが、近年では「健康や美容に効果がある飲み物」として注目されていて、カクテルにも用いられています。今回は、甘酒の種類や、甘酒を使ったカクテルについて紹介します。
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甘酒ってどんな飲み物?
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甘酒は「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の2つに分けられる
「甘酒」と一口にいいますが、じつは大きく2つの種類に分けられます。まずはこの2つの違いから確認しておきましょう。
【酒粕甘酒】
酒粕甘酒は、その名のとおり、日本酒の醪(もろみ)を搾った際に残る酒粕を使った甘酒。酒粕を水やお湯で割り、砂糖やショウガなどを加えて飲みます。日本酒の副産物である酒粕を使うため、わずかながらアルコール成分が含まれています。
【米麹甘酒】
一方の米麹甘酒は、米麹、もしくはお米と種麹にお湯を加えた飲み物。米麹から作られているため、アルコール成分は基本的に含まれていません。
米麹に含まれている「アミラーゼ」という酵素がでんぷんを糖化し、自然な甘さを引き出します。酒粕甘酒に比べてカロリーが低く、満腹感も味わえることから、ダイエット向きともいわれています。
甘酒にはどんな成分が含まれているの?
甘酒には、栄養価が高く、美容効果も期待される、さまざまな成分が含まれています。
甘酒には、人間の体内では生成できず、食事からしかとることができない9種類の必須アミノ酸や、代謝に欠かせないビタミンB群、腸内環境を健康に保つ食物繊維などを豊富に含んでいます。こうした特徴から、近年では「飲む点滴」と呼ばれることも。
甘酒は妊娠中の人や子どもが飲んでも大丈夫?
先に触れたとおり、酒粕甘酒には若干のアルコール成分が含まれているため、妊娠中の人や子どもは飲むことができません。これに対して、米麹甘酒はノンアルコール。食欲がわかないときや忙しくて食事をとる時間がないときの栄養補給などにぴったりです。
ただし、酒粕甘酒と米麹甘酒は、見ただけで区別するのはやや困難。酒粕甘酒にはアルコール独特の香りがあるため、香りが強い、お酒の香りがすると感じたら、それは酒粕甘酒の可能性があります。
確実なのは、ラベルなどで原料とアルコール度数を確認すること。酒粕を原料としていればアルコールを含んだ「酒粕甘酒」、米麹を原料としていればノンアルコールの「米麹甘酒」です。
甘酒のカクテルに挑戦!
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甘酒を使ったカクテル
栄養価が高く、疲労回復の効果も期待できる甘酒は、カクテルにしてもおいしく飲むことができます。家庭でカンタンに作れる甘酒カクテルを、いくつか紹介しましょう。
【梅酒割り】
◇基本材料
甘酒 約50ミリリットル
梅酒 約50ミリリットル
炭酸水 約50ミリリットル
◇作り方
氷の入ったグラスに甘酒を注ぎ、梅酒と炭酸水を加え、飲む前に軽くかき混ぜる。
梅酒の代わりに梅シロップを使えばノンアルコールカクテルになり、アルコールが苦手な人でもたのしめます。寒い季節はお湯を使ってお湯割りにしてみてもいいですね。
【マッコリ割り】
◇基本材料
甘酒 約50ミリリットル
マッコリ 約50ミリリットル
◇作り方
カップに甘酒とマッコリを注ぎ、好みの温度に温める。
米と小麦と麹から作られる「マッコリ」は、韓流ブームによって日本にも浸透した韓国の伝統酒。乳酸菌や食物繊維を豊富に含んだマッコリは、似た製法で造られる甘酒とも好相性。氷をたっぷり入れたクラスに注げば、冷たいアイスカクテルとしてもたのしめます。
【日本酒、焼酎割り】
◇基本材料
甘酒 約50ミリリットル
日本酒もしくは焼酎 約25ミリリットル
冷水 約25ミリリットル
◇作り方
基本材料をグラスに注ぎ、かき混ぜる。
コクのある甘酒に日本酒や焼酎を加えると、より甘味の増したカクテルに変化します。ぐいっと飲みたいときは氷を加えてアイスカクテルに、肌寒いときは好みの温度に温めてもたのしめます。
甘酒はノンアルコールのカクテルでもたのしめる
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甘酒を使ったノンアルコールカクテル
アルコールを含まない米麹甘粕をベースにした、ノンアルコールの甘酒カクテルを紹介します。
【炭酸水割り】
◇基本材料
米麹甘酒 約60ミリリットル
炭酸水 約150ミリリットル
◇作り方
甘酒をグラスに注ぎ、炭酸水と軽く混ぜる。好みでお酢を加えて。
栄養満点の甘酒を炭酸水で割れば、爽快感抜群のノンアルコールカクテルが完成です。フルーティーなリンゴ酢や穀物酢などを加えれば、よりさっぱりとした味わいがたのしめます。食欲不振になりがちな暑い時期の栄養補給にぴったりです。
【ミルク割り】
◇基本材料
甘酒 約50ミリリットル
牛乳 約150ミリリットル
◇作り方
グラスに甘酒と牛乳を1:3の割合で注ぎ、よく混ぜる
甘酒特有の味わいが少し苦手という人には、甘酒のミルク割りがおすすめです。甘酒のクセが抑えられ、牛乳の甘さがふくらみます。寒い日はホットにしてみたり、牛乳ではなく豆乳を使ってみたりしてもたのしめます。
甘酒を使ったカクテルでトッピングをアレンジ
ノンアルコールでもたのしめる甘酒カクテルは、アレンジのバリエーションも豊富。レモンやグレープフルーツなどの柑橘類を添えれば、よりさわやかな甘酒カクテルに。ミキサーにかけたイチゴやラズベリーを混ぜれば、フルーティーな甘酒カクテルが完成します。
温めた甘酒にすりおろしたリンゴを加えてより飲みやすくした「リンゴ入り甘酒」や、ココアを加えた「甘酒ココア」など、甘酒カクテルのアレンジは無限大。自分好みの組み合わせを探してみましょう。
栄養価の高い甘酒は、身体にやさしいだけでなく、無数のアレンジがたのしめる飲み物です。そのまま飲むだけでなく、冷やしたり温めたり、さまざまな食材と組み合わせたりして甘酒カクテルをたのしみましょう。