ウォッカに合うつまみは? ウォッカに定番のおつまみを紹介!
ウォッカはカクテルベースとして人気ですが、単体で飲んでもたのしめるお酒。アルコール度数が高めなので、飲みすぎに注意しながら、おつまみとともにゆっくりたのしみたいものです。そんなウォッカの魅力や、ウォッカに合わせたいおつまみを紹介します。
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ウォッカの定義や味わいを再確認しよう
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ウォッカってどんなお酒?
ウォッカは、小麦や大麦、トウモロコシや芋類などを主原料とした蒸溜酒(スピリッツ)。蒸溜を繰り返して得られたアルコール度数の高い原酒に加水し、白樺などの活性炭でろ過したウォッカは、クセがなく、無味無臭に近い味わいに仕上がるのが特徴です。
もともとはロシアやポーランドなど、極寒の地でカラダを温めるために飲まれていたお酒で、「ウォッカ」という呼び名もラテン語の「アクア・ヴィテ(aqua vitae)=命の水」に由来するとの説があります。
現在では「スミノフ」や「アブソルート」「ズブロッカ」「スカイ」など多くの有名銘柄があり、その人気は世界中に拡大。ジン、ラム、テキーラと並んで「世界4大スピリッツ」のひとつに数えられています。
ウォッカの種類
「ウォッカ」と一口にいっても、さまざまな味わいのお酒がありますが、大きく2つに分類されます。
【ピュアウォッカ】
ウォッカのなかでも無味無臭に近い、スタンダードなウォッカを「ピュアウォッカ」と呼ぶことがあります。ほかの材料の味を損なわないため、カクテルベースにぴったりのお酒です。
ろ過に使う白樺活性炭の質や、ろ過にかける時間によって、その風味は少しずつ異なります。この違いをたのしむために、ストレートやロックでウォッカを飲むお酒好きも少なくありません。
【フレーバードウォッカ】
ベースのピュアウォッカに風味づけしたウォッカを「フレーバードウォッカ」と呼びます。
香り高いハーブで香りをつけたものや、柑橘系のさわやかな香りをつけたもの、香辛料で辛みを利かせたものなど、さまざまなタイプに分かれます。ロックやソーダ割にすることで、その香りをより明確に感じることができます。
【プレミアムウォッカ】
ウォッカのなかでも、原料や水の質、蒸溜回数やブレンド技術などにこだわり、独特な風味や口当たり、キレを引き出したものが登場しています。
こうしたこだわりのウォッカが近年、「プレミアムウォッカ」と呼ばれて注目されています。
ウォッカのおいしい飲み方って? どんなおつまみが合うの?
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ウォッカの飲み方
ウォッカのたのしみ方は、カクテルだけではありません。ウォッカそのものの魅力をたのしむ飲み方を紹介しましょう。
【ストレート】
ウォッカ本来の味わいをたのしむなら、「ストレート」がおすすめです。
ロシアやポーランドでは、キンキンに冷やしたウォッカをショットグラスで一気に飲み干すのが定番。ウォッカを冷やすことで、よりまろやかで飲みやすい口当たりになるのだとか。
ただし、ウォッカはアルコール度数の高いお酒なので、飲みすぎにはくれぐれも注意が必要です。
【水割り】
「ウォッカをストレートで飲むのは、アルコール感がきつくてちょっと…」という人は「水割り」にしてみましょう。
ウォッカやウイスキーなどの蒸溜酒は、水を加えることでアルコール感が薄まるだけでなく、香りが広がりやすくなります。海外では少ないですが、日本では広く浸透している飲み方です。
【ロック】
大きな氷にウォッカを注ぐ「ロック」なら、強いアルコール感が抑えられ、より飲みやすくなります。
氷が溶けるにつれてウォッカの味わいも変化するため、落ち着いてゆったり飲みたいときにぴったりの飲み方です。柑橘類を加えることで、よりさわやかな味わいになります。
【炭酸割り】
炭酸水を加えて「炭酸割り」にすれば、よりすっきりとウォッカをたのしむことができます。炭酸水に砂糖や柑橘類のエキスを加えた「トニックウォーター」で割るのもおすすめです。
炭酸水やトニックウォーターを加える際は、炭酸が抜けすぎないよう、ゆっくり、やさしく混ぜるのがポイントです。
ウォッカのつまみにはどんな食べ物が合うの?
ウォッカに無味無臭に近いため、ウォッカのお供には、味の濃いおつまみや塩辛いおつまみが合います。
また、アルコール度数の高いウォッカは、冷やして出されるのが一般的。おつまみも、冷たいウォッカに合わせた、作り置きしやすいものが好まれます。
たとえば、脂っこいオイルサーディンと合わせれば、そのオイリーさが中和されて食べやすくなります。また、塩気の強いパンチェッタと合わせれば、さらりとした味わいがたのしめます。
ウォッカに合うおつまみを作ってみよう
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ウォッカに合うおつまみ(1)「ザクースカ」
ウォッカの本場、ロシアでは、ウォッカを飲む前や飲む合間に「ザクースカ」と呼ばれる前菜をたっぷり食べます。
ザクースカは肉料理や魚料理、温かいものに冷たいものまで多種多様。日本では「オードブル」として提供されるメニューを想像すると、イメージしやすいでしょう。
ザクースカの定番メニューのひとつが、キュウリのピクルスです。スライスしたきゅうりやにんにく、ディルやローリエなどをガラス瓶に詰め、そこに酢を溶かしたお湯を注いで2~3日ほど室温で発酵させ完成です。
自宅でも簡単に作れるので、一度試してみてはいかがでしょう。
ウォッカに合うおつまみ(2)「セリョートカ」
ウォッカに定番のザクースカを、もうひとつ紹介しましょう。極東のウラジオストックなど、ロシア沿岸部でよく食べられる「セリョートカ」、ニシンの塩漬けです、
作り方は簡単。まずはニシンの身に塩と砂糖をまぶし、冷蔵庫へ。一晩寝かせたら、ニシンの皮をむき、スライスした玉ねぎの上に乗せ、そこにオリーブオイルをかけ、ディル(ハーブ)を散らせば完成です。酸味の利いた味わいがウォッカにぴったりです。
ウォッカに合うおつまみ(3)「サーロ」
ウォッカの産地のひとつ、ウクライナでは「サーロ」がおつまみの定番です。
サーロは豚の脂身を塩漬けにしたウクライナ料理で、そのまま食べてもよし、バターの代わりに薄く切って黒パンに乗せ、生野菜のサラダと一緒に食べてもよしと、いろいろなたのしみ方ができます。
ウクライナの市場では、どこを訪れても白く分厚い板のような「サーロ」が売っています。塩辛くオイリーなサーロは、すっきりとした飲み口のウォッカと相性抜群。日本でいうベーコンに近いおつまみです。
クセがなく、無味無臭に近いウォッカは、塩辛いものや脂っこいおつまみがよく合います。今夜は気になるウォッカを冷蔵庫でキンキンに冷やして、お手製のおつみまと一緒にいかがでしょうか。