新世界ワインはコスパ良好!生産国ごとの魅力を解説

新世界ワインはコスパ良好!生産国ごとの魅力を解説
出典 : pamelastasczak / Shutterstock.com

ワインの生産国は、古くからワイン造りが盛んな「旧世界(オールドワールド)」とワイン造りの歴史が比較的新しい「新世界(ニューワールド)」に分類されます。今回は、新世界と旧世界のワインの違いや新世界ワインならではの魅力、産地ごとの特徴について紹介します。

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目次

  • 新世界(ニューワールド)と旧世界(オールドワールド)とは
  • 新世界のワインの魅力
  • 新世界ワインの生産国ごとの特徴と魅力

チリ

チリでは、16世紀半ばごろにスペイン人宣教師によってミサ用のブドウ栽培が開始され、19世紀後半ごろからワイン造りが盛んになったといわれています。近代的なワイン造りが始まったのは1970年代以降で、80年代半ばに世界進出を果たしました。

標高が高く昼夜の気温差が大きいチリのワイン生産地で収穫されるブドウは、質が高いことで知られます。

手ごろな価格で品質のよいチリワインは、日本でも1990年代後半にブームとなりました。さらにその後、2007年に日本とチリ間で締結されたEPA(経済連携協定)による段階的な関税撤廃の影響もあり、チリワインの輸入量は飛躍的に増加。日本のワイン輸入量は、2015年から2020年まで6年連続でチリがトップとなっています。

オーストラリア

オーストラリアでは、19世紀前半にワイン造りが始まりました。ワイン造りの歴史は200年程度と短いものの、大手ワイナリーによって高品質でリーズナブルなワインが造られ、コストパフォーマンスのよさが注目されています。

オーストラリアの南部と西部はワイン造りに適した気候と土壌を持っていて、高品質なワインの産地となっています。さまざまなブドウ品種から多様なワインが造られていますが、とくに「シラーズ」はオーストラリアを代表するブドウ品種として知られています。

日本

日本では、明治時代(19世紀後半)にワイン造りが開始されました。当時のワインは、ジュースのような甘口のワインが主流だったといいます。その後、醸造技術が進化し、1990年代以降には多くのワイナリーでフランスに学んだワイン造りが行われるようになりました。近年は、日本の生産地ならではの個性を生かしたワイン造りを目指すワイナリーが増えています。

ブドウの品種は国際品種のほか、白ワイン品種「甲州」や赤ワイン品種「マスカット・ベーリーA」などの固有の品種が栽培されていて、多様な味わいのワインが生み出されています。



新世界のワインはコストパフォーマンスがよくラベル表記もわかりやすいため、ワイン初心者にとっても試しやすいといえるでしょう。新世界と一口にいっても産地によって特徴は異なるため、さまざまな産地の違いを意識して選ぶのもたのしそうですね。

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