家庭用ビールサーバーで本格派ビールをたのしもう!
お店で提供されるような本格派のビールを自宅でも味わいたいなら、家庭用のビールサーバーを使うのがおすすめです。ビールサーバーからグラスに注げば、クリーミーな泡の乗ったおいしい1杯を満喫できます。今回は家庭用ビールサーバーの魅力に迫ります。
- 更新日:
家庭用ビールサーバーがビールをおいしくする秘密
bogdanhoda/ Shutterstock.com
缶・瓶ビールよりお店のビールがおいしい理由は「泡」にあり
「家で飲むよりお店のビールのほうがおいしい」と感じる人もいるかもしれませんが、じつはお店で出されるビールと、缶・瓶に入ったビールは、銘柄が同じであれば中身は同じです。
それでも、お店で飲むビールのほうがおいしいと感じられるのは、適切に管理されたビールサーバーからグラスに注ぐと、口当たりのよいクリーミーな泡を作れるため。
泡には「フタ」の役割があり、泡があることで余計に炭酸が抜けたり香りが飛んだりしにくくなるうえ、ビールが空気に触れて酸化するのを防げます。つまり、濃密な泡によってビールのおいしさを長くキープすることができるため、お店のビールがおいしく感じられるのです。
家庭用ビールサーバーでも理想的な泡を作れる
自宅で缶ビールをグラスに注ぐ際も、「3度注ぎ」などの方法で注げば理想的な泡を作ることができますが、よりお店のようなクリーミーな泡に近づけるなら、家庭用ビールサーバーを使うことをおすすめします。
家庭用ビールサーバーには、卓上タイプやハンディタイプ、泡を作るためのビアフォーマーなどがあり、用途によって使い分けることができます。
次の章で、それぞれの特徴を紹介しましょう。
家庭用ビールサーバーにはどんな種類がある?
artjazz/ Shutterstock.com
本格派のビールをめざせる卓上タイプのビールサーバー
卓上タイプは、本体に缶や瓶ビールなどをセットして、コック(注ぎ口)をひねるかレバーを倒して注ぐ構造になっています。とくに、炭酸ガスを使う本格的なタイプでは、クリーミーできめ細やかな泡の乗ったお店のような1杯に仕上がるのが魅力です。
卓上タイプには1リットル以上の大容量に対応しているものもあり、普段使いはもちろん、パーティーシーンでも活躍します。保冷機能が搭載されていたり、コックが2つついていたりと、さまざまなバリエーションがあるので、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
なお、卓上タイプは、本体サイズがやや大きめなので、設置場所や収納場所にそれなりのスペースを要したり、持ち運びには適さなかったりすることがあります。購入の際はサイズや重さをしっかり確認してください。
簡単にクリーミーな泡を作れるハンディタイプのビールサーバー
卓上タイプよりも、もう少し手軽にたのしみたいなら、ハンディタイプがおすすめ。缶ビールに取り付けてグラスに注ぐだけで、クリーミーでキメの細かい泡ができあがります。ひとり飲みで「ちょっと一杯」をたのしみたいときや、アウトドアに持っていきたい場合に重宝します。
本体サイズも、卓上タイプよりコンパクトなので収納場所にも困らないのがメリット。卓上タイプを導入する前のお試しとして購入してみるのもよいでしょう。
ただし、輸入ビールなど缶ビールの種類によっては取り付けられないことがあります。自分の飲みたい銘柄が対応しているかどうか、確認してから購入しましょう。
もっと手軽に泡を作るならビアフォーマーを使うのも手
ビアフォーマーは、ビールを注いだグラスにスティック状の本体を差し込むだけで、理想的な泡を作り出すことができるアイテムです。厳密にはビールサーバーではありませんが、理想的な泡を作れるアイテムとしてチェックしておきたいところ。
マドラーのように使えるビアフォーマーは、缶・瓶の形状や大きさを気にする必要がなく、操作も簡単です。泡の出来栄えは卓上やハンディタイプと比べるとやや劣るかもしれませんが、より手軽にたのしみたいときに活躍します。
なお、ビアフォーマーはビールに含まれる炭酸ガスを利用して泡を作るので、何度も泡立てるとビールの炭酸感が減ってしまいます。使うときは、1杯のビールに1〜2回使用する程度にとどめておきましょう。
家庭用ビールサーバーを選ぶときのチェックポイント
Billion Photos/ Shutterstock.com
泡を発生させる仕組みをチェック
泡の発生方式には、大きく分けて「炭酸ガス方式」と「超音波方式」の2種類があります。それぞれの特徴をチェックして、自分に合ったものを選びましょう。
【炭酸ガス方式】
おもに卓上タイプのサーバーに採用されている方式で、密閉容器に炭酸ガスで圧力をかけてビールを注ぎ口に送り、きめ細やかな泡を作ります。容器中のビールが酸化しにくいため、より本格的な味わいをたのしむならこちらの方式がおすすめです。ただし、専用のガスボンベが必要なため、交換の手間やコストがかかります。
【超音波方式】
おもにハンディタイプやビアフォーマーに採用されている方式で、1秒間に数万回という振動をビールに与え、キメの細かい泡を作り出します。電池で稼働し、ガスボンベは不要です。コストをあまりかけたくない場合は、こちらのタイプを選ぶとよいでしょう。
お手入れのしやすいシンプルな構造のものを
ビールサーバーは飲み物を扱うアイテムなので、つねに清潔にしておきたいもの。お手入れが面倒だとメンテナンスがおろそかになって、ビールの味が落ちたり、故障の原因になったりすることがあります。そのため、とくに初心者には、なるべくシンプルな構造でお手入れのしやすいものがおすすめです。
【卓上タイプ】
卓上タイプのビアサーバーは、お手入れに手間がかかるものが多いので、洗浄方法などをしっかり確認してから選びましょう。洗いやすいように、パーツを取り外せるものを選ぶのもポイントです。
【ハンディタイプ・ビアフォーマー】
シンプルな構造のものが多いので、ビールを飲み終わったあとに、グラスと一緒にさっと洗うことができます。なお、ハンディタイプのなかには、ビールに直接触れない仕組みで、使用後に洗う必要のないものもあります。
いずれのタイプも、洗浄後はカビが生えないよう、しっかりと乾燥させることも大切です。
コロナ禍で家飲みの機会が増えている人も多いかもしれませんが、ビールサーバーがあればビールライフがより充実しそうですね。おいしい1杯を作れるビアサーバーの導入を、検討してみてはいかがでしょう。