ビールをテイクアウトできる水筒「グラウラー」を知っていますか?

ビールをテイクアウトできる水筒「グラウラー」を知っていますか?
出典 : KillGorack / Shutterstock.com

ビール用の水筒「グラウラー」に、注目が集まっています。グラウラーはおもにクラフトビールをテイクアウトする際に使うものですが、どんな特性を持った容器なのでしょうか。今回はグラウラーの種類や選び方などとともに、グラウラーの特徴や魅力について紹介します。

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「グラウラー」ってどんな水筒?

「グラウラー」ってどんな水筒?

Kristen Prahl/ Shutterstock.com

ビールを持ち帰るのは海外では一般的

ビールを入れて持ち運びできる、ビール専用の水筒のことを「グラウラー(グロウラー)」といいます。「グラウラー(growler)」は英語で、「がみがみいう人、うなる人」の意味。ビールの炭酸ガスが蓋部分から漏れ出す音がうなり声に似ていることから、この名がつけられたといわれています。

日本では、ビールといえば缶や瓶入りを買うのが主流ですが、海外では量り売りも一般的です。醸造所や酒販店のタップからグラウラーに注いで持ち帰ることが日常的に行われ、自宅や屋外で新鮮なビールがたのしまれています。

グラウラーにはさまざまなメリットがある

グラウラーでビールをテイクアウトすれば、醸造所で造られた新鮮なクラフトビールを飲めるという利点がありますが、それだけではありません。

グラウラーの大きな魅力は、洗って繰り返し使えること。缶や瓶もリサイクルやリユースされていますが、グラウラーは家庭でのゴミ処理が不要なため、便利で環境にもやさしい容器として人気を集めています。

また、缶や瓶などの容器の値段が含まれないので、より安くビールを買うことができるのもメリットといえるでしょう。

ちなみに、通常の水筒にビールなどの炭酸ガス入りの飲料を入れるのはNG。炭酸によって内部気圧が上がり、蓋が開かなくなることがあるので、専用のグラウラーを使用することが大切です。

ビールをペットボトルに入れてもOK?

ビールを持ち運ぶ容器として、ペットボトルは利用できるのでしょうか?

じつは、海外ではペットボトル入りのビールは珍しくありません。量り売りをするお店では、ペットボトルにビールを詰める光景がよく見られます。また日本でも、2017年に銀座にオープンした「ブリューインバー主水(もんど)銀座醸造所」 では、以前よりテイクアウト用としてペットボトル入りのビールが販売されています。

さらには、コロナの感染拡大防止の観点から、クラフトビールを販売する店舗では、ペットボトル入りのビールをテイクアウトで販売するお店が増えました。

このように、ビールをペットボトルに入れることは可能ですが、ペットボトルにビールを入れる場合は、注意すべきことがあります。それは、すぐに飲まなければならないということ。

ペットボトルには微細な穴が開いていて、缶や瓶よりも酸素が通りやすくなっています。ビールが酸素に触れると、濁りが生じたり、変色したり、渋味が増したりと、ビールの品質を低下させる恐れがあり、長期保存には向いていません。そのため、ペットボトル入りのビールは、一般の店頭では売られていないのです。

ペットボトル入りのビールが普及していない理由とは?

グラウラーの種類と選び方

グラウラーの種類と選び方

Roger Siljander/ Shutterstock.com

「シングルウォール構造」のグラウラー

グラウラーには、大きく分けて2つの種類があります。そのひとつが、「シングルウォール構造」のグラウラーで、ガラス瓶を大きくしただけの単純な構造になっています。

「シングルウォール構造」のグラウラーは、氷を入れたタライなどにそのまま入れて冷やすことができたり、自宅の冷蔵庫で保存できたり、比較的軽くて持ち運びしやすいといったメリットがあります。

単純構造なので保冷力は低いものの、ヨーロッパなどで主流のエールビールのように、あまり冷やさずに飲むタイプのビールを入れて持ち運ぶときなどに活躍します。

「真空保冷構造」のグラウラー

グラウラーのもうひとつの種類が、「真空保冷構造」のグラウラーです。保冷性が高いので、アウトドアでキンキンに冷やしたビールをたのしみたいときにも重宝します。

真空保冷構造のグラウラーの多くがステンレス製で、内部は魔法瓶のように二重構造になっています。また、本体や蓋にビールの炭酸の圧力に耐えられるような工夫が施されているのも特徴。時間が経っても炭酸が抜けにくいので、ビールのおいしさを長時間キープしてくれます。

日本のビールは、低めの温度でたのしむピルスナータイプが主流なので、とくに「真空保冷構造」のグラウラーが真価を発揮するはずです。

ビールを水筒でテイクアウトする人が急増中

ビールを水筒でテイクアウトする人が急増中

Jane Vershinin/ Shutterstock.com

コロナ禍でお酒のテイクアウトが可能に

近年、クラフトビールを扱うビアバーやブルワリーパブ(醸造所兼飲食店)などで、お酒のテイクアウトができるようになり、注目されています。

本来、飲食店で出されるお酒は、そのお店でしか飲めない決まりになっています。しかし、コロナ禍を受け、お酒のテイクアウトを可能にするため、国税庁は「期限付酒類小売業免許」を期間限定で付与する措置をとりました。

日本でテイクアウトといえばフードメニューやお弁当などが主流で、お酒を持ち帰るイメージはまだ定着していませんが、これをきっかけに、お酒のテイクアウトを始めたお店もあり、利用者が増えてきているようです。

お酒のテイクアウトにはグラウラーを

期限付の酒類小売免許を取得した飲食店によるお酒のテイクアウトは、缶やビールをそのまま販売したり、プラカップや専用のペットボトルで提供したりと、スタイルはお店によってさまざまです。

海外のように量り売りをするお店もあり、お店によってはペットボトルに詰めてくれる場合もあるようですが、やはりビール専用のグラウラーを用意することをおすすめします。

なお、お店から持ち帰ってすぐに冷蔵庫にしまえたり、クーラーボックスに入れられたりする場合は、「シングルウォール構造」のグラウラーでもよいですが、すぐに冷蔵庫などで冷やせない場合は、保冷機能の高い「真空保冷構造」のグラウラーを利用するとよいでしょう。

グラウラーを使うときの注意点

グラウラーに入れたビールは、その日のうちに飲むのが基本です。使用したあとはていねいに内部を洗浄しましょう。ビールの成分が残っていると、カビなどが生えてくるので要注意です。

また、グラウラーはビール専用とし、ほかの飲み物は入れないようにしましょう。とくにコーヒーやハーブティーは、容器に匂いが移ってしまうのでNGです。

ビールを入れる水筒「グラウラー」の選び方


クラフトビールのテイクアウトが生活に根づけば、家飲みのスタイルも変わるかもしれませんね。おいしいクラフトビールを自宅でたのしみたい場合は、グラウラーの導入もぜひ検討してみてください。

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