解禁されました!今年もフレッシュな味わいのボジョレーヌーボーをおいしく飲むウンチクあれこれ

解禁されました!今年もフレッシュな味わいのボジョレーヌーボーをおいしく飲むウンチクあれこれ
出典 : maeching chaiwongwatthana / shutterstock

今年もボジョレーヌーボー(ボージョレ・ヌーヴォー)が飲める時期がやってきました。2020年のボジョレーヌーボーの解禁日は、11月19日(木)!フランス産ワインの新酒をたのしむ、年に一度の風物詩。今回は、美味しく・たのしくボジョレーヌーボーを飲むための、様々な情報をお届けします。

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毎年11月中旬頃、お酒売場にたくさん並ぶボジョレーヌーボーってなに?

ボジョレーのブドウ畑 BEAUJOLAIS 看板

Gustavo Frazao/ Shutterstock.com

そもそもボジョレーヌーボーってなに?

ボジョレーヌーボーは、フランスの中東部にある、世界的に有名なワイン産地のブルゴーニュ地方のすぐ南に位置するボジョレー(ボージョレ)地区で造られるワインです。

「ヌーボー」には、“新酒“という意味があり、ボジョレーヌーボーとは、ボジョレー地区で今年採れた葡萄で造られた新酒ワインのことを言います。ワインのラベルに「BEAUJOLAIS NOUVEAU」と書いてあるワインがボジョレーヌーボーです。

ボジョレーヌーボーが造られる葡萄の品種は?

ボジョレーヌーボー ブドウ 品種 ガメイ

フランスのボジョレー地区では、ガメイ(GAMAY)種という黒葡萄品種が栽培され、ボジョレーヌーボーは、ガメイ種のブドウ100%で造られます。

ガメイから造られるワインの特徴は、イチゴやラズベリーの果実感が感じられる比較的軽めなフルーティーな味わいのワインとなります。(注1)
軽めでフルーティー・フレッシュな味わいで飲みやすいことから、ボジョレーヌーボーは多くの方たちに好まれているのだと思います。

(注1):ボジョレー地区で上級格付けとなっているクリュボジョレーのワインは、ガメイ種でもしっかりとしたボディと複雑な味わいとなり長期熟成も可能なものもあります

ボジョレーヌーボーって赤だけ?

ボジョレー地区では、赤ワインのほかに白ワインやロゼワインも造っています。ボジョレーヌーボーが日本で人気が定着して以降、ボジョレーのロゼヌーボーもフランスから輸入されて販売されています。

ボジョレーヌーボーって甘いの?

ワインには甘みのあるワインもありますが、ボジョレーヌーボーは甘くないワインです。ですが、新酒というだけあって、フレッシュ感抜群でとてもフルーティーなワインです。

ワインの生産者によっては、ボトルからワイングラスに注いだあとにグラスに耳を近づけると、プチプチという気泡がはじける音が聞こえるワインもあります。まるで、ワインがささやいているかのように聞こえます。

美味しく飲むために注意することは?

赤ワインをグラスに注ぐ

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ボジョレーヌーボーを美味しくのむ温度は、10℃から14℃くらいに冷やして飲むのがオススメです。

グラスは香りをたのしむためにワイングラスが一番よいのですが、お手元にない場合には、飲み口の部分が幅広いグラスでお飲みいただくと香りを感じやすくなります。

熟成させたら美味しくなるの?

赤ワイン ワインラック

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赤ワインの中には、早飲みしないでゆっくりと熟成した方が美味しくなるワインもあります。

去年買ったボジョレーヌーボーは美味しくなってるかも? と思われるかたもいらっしゃるかと思いますが、ボジョレーヌーボーについては、早飲みをたのしむワインの代表選手ですので、フレッシュな味わいが感じられるうちに飲むことをオススメします。

とはいえ、去年購入したボジョレーヌーボーでも、しっかりと遮光や静置、温度管理などの保管対策を徹底して行っていれば、ワインの味わいが落ち着き美味しく飲むこともできます。

ボジョレーヌーボーの発売日が11月の第3木曜日に決まっているのはなぜ?

Beaujolais Nouveau

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いまから50年以上も昔の話ですが、ボジョレーヌーボーが話題になり人気がでたころ、現地の生産者の中には、いち早くボジョレーヌーボーを出荷しようとするものもあらわれ、品質問題が懸念されました。

そこでフランス政府は、1967年に「ボジョレーヌーボーの解禁日は11月15日とする」と決定。

しかしながら、11月15日が土日や祝日になると運送がストップしてしまうという事態に陥り、結果、1985年にフランス政府が11月の第3木曜日をボジョレーヌーボーの解禁日と定め、世界中でこんにちまで守られています。

日本が世界で一番早く飲めるって本当?

テラス ホームパーティー 赤ワイン

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ボジョレーヌーボーの解禁日は、11月の第3木曜日と決まったことで、日付変更線の関係で、日本は、ボジョレーヌーボーの生産国のフランスよりも早く、先進国の中では世界で一番早くボジョレーヌーボーが飲める国となっています。

世界で一番早く飲めるということもあり、1980年代のバブル期はボジョレーヌーボーに絡めた大きなイベントが数多く開催されました。

その当時は、11月の第3木曜日の午前0時(水曜日の深夜24時)をもって空港(保税倉庫)からワインが出荷されていましたので、空港に一番近いホテルで深夜にボジョレーヌーボーをたのしむ会が開催されたり、成田空港からスポーツカーにボジョレーヌーボーを積んで高速道路を走り、都心のパーティ会場にボジョレーヌーボーをいち早く運んで飲む、などといった大掛かりなイベントが企画されました。

解禁日のテレビニュースは、様々な場所でボジョレーヌーボーを飲んでいるシーンを繰り返し放送するほど盛り上がっていました。

もっと深く知りたい方に・・・

ボージョレヌーボー コルク

Imagepocket/ Shutterstock.com

ボジョレーヌーボーは大きくわけて2種類ある

ボジョレーヌーボーは、フランスのワイン法で格付けされたボジョレーAOCの「ボジョレーヌーボー」と、ボジョレー地区の北部にあるボジョレーAOCよりも高品質のワインを産出するボジョレー・ヴィラージュAOCの「ボージョレー・ヴィラージュヌーボー」の2種類があります。

ボジョレーヌーボーを小売店に買いに行くと、「ボジョレーヌーボー」と「ボジョレーヴィラージュヌーボー」という2種類あることに気が付くはずです。「ボージョレー・ヴィラージュヌーボー」の方が品質が良いといわれていますので、価格も「ボージョレーヌーボー」より高めの価格で販売されています。

「ヴィエイユ・ヴィーニュ」とは?

ボジョレー ヴィニヤード

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「ヴィエイユ・ヴィーニュ」(Vieille Vigne)とは、フランス語で「樹齢が古い葡萄の樹」という意味です。

樹齢が古い古木になると、(ブドウ樹の根は深く張る一方で)葡萄の収量が減ります。収量が減ることで太陽の光を充分に浴び、栄養分も行き渡り、味わいが凝縮された高品質の葡萄が収穫できるので、その葡萄を使って造るワインもクオリティの高いワインとなります。

「ボージョレー・ヴィラージュヌーボー」の一部には、「ヴィエイユ・ヴィーニュ」とラベルに表示されているものもあります。

シニアソムリエ推薦!ボジョレーヌーボーに合う料理 ベスト3!

赤ワインにあう料理 オリーブ、ピクルス、プロシュート・、トマト、アーティチョーク

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ボジョレーヌーボーは、フレッシュな味わいをたのしむワインとして、できれば製造された年内に飲むことをオススメします。

年が変わってもすぐに味わいが落ちるわけではありませんが、「今年のボジョレーヌーボー」というのと「去年のボジョレーヌーボー」というのでは、ちょっとテンションが違いますよね。

そこで、たのしいお酒.jpの運営を担当しているシニアソムリエが考える、ボジョレーヌーボーに合うお手軽料理のベスト3を発表します。

おすすめ1:フライドチキン

フライドチキン

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いまは、鶏のから揚げがブームですが、ボージョレーヌーボーなのであえてフライドチキンをオススメします。フレッシュで軽めの味わいのヌーボーには、鉄板のペアリングです。

おすすめ2:ピザ(マルゲリータなど)

ピザ マルゲリータ トマトとオリーブとバジル

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流行のデリバリーや、スーパーのお惣菜コーナー、チルドや冷凍食品のコーナーでお買い求めやすく、簡単に食べることができ、自分好みの味わいや種類がチョイスできます。

おすすめ3:ほうれん草とベーコンのキッシュ

ほうれん草とベーコンのキッシュ

手作りするには少しハードルが高い気もしますが、冷凍食品として大手メーカーが発売していたり、ローソンさんでも販売しています。

2020年のボジョレーヌーボーの出来は

赤ワインと料理

jazz3311/ Shutterstock.com

今年のボジョレーヌーボーは、“2020年のボジョレーは、極めて早い成熟と乾燥をした極端なヴィンテージで、十分な成熟度とフレッシュさを兼ね備えたバランスの良い仕上がりになった」そうです。(ボジョレーワイン委員会より)

今年も、1年に1回しか味わえない特別なボジョレーヌーボーを、是非とも飲んでたのしんでいただければと思います。

今年は、11月19日(木)が解禁日です。

ボジョレーヌーボーといっても数多くの生産者がいて日本にもさまざまなブランドが輸入されていますので、選ぶたのしさもありますね。
11月19日の夜は、ボジョレーヌーボーで乾杯しておたのしみください。

監修者

工藤貴祥

工藤貴祥

(一社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ、同SAKE DIPLOMA、きき酒師、焼酎きき酒師、日本ビール検定2級。29年以上お酒業界にいて、特に日本酒愛、ワイン愛、ビール愛が止まらない。もちろんこれ以外のお酒も(笑)。料理やアウトドア、古典酒場巡りが趣味。

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