超ミニ缶ビール、ミニ缶ビールは何ミリリットル? その魅力とおいしい飲み方をご紹介
缶ビールといえば350ミリリットルが主流ですが、お店には250ミリリットルや135ミリリットルといった“ミニ缶”も売られていますよね。ミニ缶にはどんなたのしみ方があるのでしょうか。今回はミニ缶で、ビールを堪能する方法を紹介していきます。
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ミニ缶ビールは1970年代に登場
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自動販売機の普及が後を押し、缶ビールの需要が増加
日本で缶ビールを初めて売り出したのは朝日麦酒(現アサヒグループホールディングス)で、1958年のこと。レジャーブームに乗って、海や山などのアウトドア好きを中心に、新しいスタイルの缶ビールが歓迎されました。
ただ当時の缶ビールは、専用の缶切りで開ける必要があったうえ、硬いスチール製で開けにくかったことから、それほど普及しませんでした。
手軽にたのしまれるようになったのは、1965年にプルトップ型の缶ビールが発売されてからです。
1970年代に自動販売機が急速に普及して、缶ビールが入手しやすくなると、より身近な飲み物として日本人の生活に根づいていきました。
ビールのミニ缶が、ライフスタイルに合わせて登場
ミニ缶が登場したのは、1980年代初めの「容器戦争」の時代です。メーカー各社は缶の大きさやデザインで競うようになり、250ミリリットル缶や135ミリリットル缶とバリエーションが増えていきました。その理由は、日本経済が安定期に入り、人々のニーズが個性化・多様化したためと考えられています。
あなどれないミニ缶ビールの魅力
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ビールのミニ缶は「ハーフ&ハーフ」に最適な量
ビール党のなかには、「ミニ缶ってどうたのしんだらいいの」と疑問に思っている人もいるかもしれません。ミニ缶にも、たとえばこんなたのしみ方があります。
異なる種類のビールを用意して、「ハーフ&ハーフ」にしてみましょう。「ハーフ&ハーフ」とは、日本のビールに多い淡色の「ピルスナー」に、「スタウト」などの黒ビールを混ぜる飲み方です。
250ミリリットルのミニ缶は、大きめのジョッキでハーフ&ハーフを作るときに、ちょうどよい量。海外ビールのミニ缶はほとんど見かけませんが、250ミリリットルのボトルはあります。
ビールの135ミリリットル超ミニ缶で「ビアカクテル」を作る
ビアカクテルには、トマトジュースに同量のビールを注いで作る「レッドアイ」や、ビールとグレープフルーツジュースを1:1で混ぜる「グレープフルーツパナシェ」などがあり、「ビアカクテル」を作る際にも、ビールのミニ缶は重宝します。
たとえば、135ミリリットルの超ミニ缶を使えば、一般的なビアグラスにちょうどよい量のカクテルを作れます。
もちろん、グラスの大きさに合わせて目分量でも作れ、必ずしも超ミニ缶でなくてもよいのですが、超ミニ缶ならビールを余らせずに作れるのでおすすめです。
ビールの飲み比べや、いろいろなお酒をたのしみたいときに
そのほかにも、さまざまな銘柄を飲み比べてお気に入りのビールを見つけたいときにも、ミニ缶は活躍します。容量が少なめなので、試飲にぴったりのサイズです。
また、食事に合わせて日本酒やワインをたのしみたいけれど、「やっぱり最初はビール!」「チェイサーがわりにビールも飲みたい」ということもありますよね。そんなときも、ミニ缶の出番です。ビールでお腹がいっぱいにならないので、食事もお酒もゆっくりたのしめますよ。
こうすればミニ缶ビールをもっとおいしく飲める
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ミニ缶などのビールは、グラスで飲むとよりおいしい
ビールのミニ缶も、グラスで飲むとよりおいしく味わえます。小さめのタンブラーやワイングラスを用意して、なるべく泡を立てないように静かに注ぎましょう。泡立てない分、ビールの中に炭酸ガスが残るので、よりガス感が強くてシャープなのどごしをたのしめます。
「3度注ぎ」という、麦芽の甘さや旨味を引き立てる注ぎ方もありますが、量の少ないミニ缶には、このシャープな味わいをたのしめる注ぎ方がおすすめです。少量でも満足感を得られますよ。
ビールのミニ缶は冷やしすぎないのがベター
「ビールをキンキンに冷やして飲みたい!」というときも、冷凍庫で凍らせないほうがよいでしょう。早く冷やしたいからと冷凍庫に入れると、凍らせるつもりはなくても、冷やしすぎて濁りが発生する場合があります。とくにミニ缶は冷えやすいので注意。反対に、高温の場所に置くのもご法度です。
一般的なビールは、暗く涼しいところに保管しておき、飲む前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめ。ミニ缶も同じです。冷蔵庫に入れるときは、冷気の直接あたる位置や振動の強いドアポケットなどは避けるのがベターです。
今回の記事で、ミニ缶のたのしみ方が少し広がったのであればうれしいです。飲みきりサイズのミニ缶は、いつでも開けたての味をたのしめるのでおすすめ。これからは、ぜひミニ缶にも注目してみてください。