ワイングラスでおいしい日本酒、精米歩合38パーセントでお値頃な限定品
精米歩合38パーセントなど、最近目にする機会の多い超高精白の日本酒はおいしいのでしょうか? その造りや特徴、おいしく飲むコツ、おすすめのシーン、ペアリングメニュー、そして限定発売となった注目商品を紹介します。
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目次
超高精白の日本酒はおいしいのか?
磨き三割八分はお米の中心38パーセントだけを使用。
吟醸酒は精米歩合60パーセント以下、大吟醸酒は50パーセント以下が条件。最近では「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分(精米歩合39パーセント」、「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分(精米歩合23パーセント)」など、原料となるお米を磨き上げ、玄米重量比で40パーセント以下の、お米の中心部分しか使用しない贅沢な造りの日本酒が人気のようです。
そういった超高精白の日本酒はおいしいのでしょうか? もちろん例外はありますが、大まかな特徴は
「雑味が少なく、すっきりしている」
「香り高い」
ということ。
これは、米の胚芽や表層部に多く含まれ、雑味の原因となるたんぱく質や脂肪、灰分、ビタミンなどの成分を、高精米によって少なくする。こうして下処理した贅沢な原料の特長を活かす為に、多くは低温でゆっくり発酵させる、吟醸造りをおこなうことなどによって達成され、多くの人にとって飲みやすい味わいになります。
高精白の日本酒、代表的な銘柄は獺祭、梵、楯の川、来福、寫樂・・・
山田錦を高精白、62%を取り除き、中心の38%だけ使用
高精白の日本酒で有名な銘柄としては、獺祭の他「梵(born)」、「楯の川」、「来福」、「寫樂(しゃらく)」、「黒龍」、などで造る一部の商品が有名です。しかしながらこれらの銘柄は生産量に限りがあるなかで人気が高く需要が多いため、入手困難であったりプレミアム価格が付けられる場合があるのも現実。
大吟醸 磨き三割八分 越後桜とは
越後桜の酒母造り
そういった現状でも、超高精白な日本酒をリーズナブルにたのしんで欲しいとの思いで開発された限定品が「大吟醸 磨き三割八分 越後桜」。
最高の新潟大吟醸をめざして、酒米の王様・国産の山田錦を38パーセント精米まで磨き上げ、素材と手間にこだわって造った大吟醸酒とのことで、「たのしいお酒.jp編集部」では発売前にサンプルを入手して、他の3銘柄と比較試飲してみました。
その結果「大吟醸 磨き三割八分 越後桜」は、「立ち香は穏やか、含み香は洋ナシなどのフルーツ系の香りがふわりと華やかに拡がり、程よい甘みを感じながらも淡麗、やや辛口でバランスとキレの良い味わい。」でした。
キリリと冷やした「冷酒」よりも少し高めの温度の「冷や(常温)」で飲んだほうが、よりおいしさを味わえるという意見が多かったです。
パーティーのときに、ワイングラスで飲んでみたい
ワイングラスでも試して欲しい
どんなシーンで飲まれるのがいいのかという話題になり、「大吟醸 磨き三割八分 越後桜」は、「お家にみんなが集まるパーティーなどのときに、ワイングラスで飲んで欲しい」、「この味わいなら、ふだんあまり日本酒を飲まない人でもおいしく飲めそう」、「軽めの洋食とも合いそう」という結論に。
おすすめのペアリングメニューを専門家が伝授
鯛のカルパッチョ
やさしい香り、程よい甘みと淡麗・すっきり・やや辛口の味わいの「大吟醸 磨き三割八分 越後桜」によく合いそうなお料理として、編集部のソムリエやSAKE DIPLOMA、利き酒師などの専門家たちからは、「白身魚のお刺身やカルパッチョ」、「オムレツ」、「柑橘類をつかったサラダ」、「生春巻き」という意見がありましたのでご参考まで。
プレーンオムレツ
ごちそう海鮮サラダ
2種の生春巻き
超高精白のプレミアムな日本酒、香り高くすっきりとして飲みやすいので、ふだんはあまり日本酒を飲まないという人にもおすすめしたい味わいです。ワイングラスでワインのようにゆっくりとたのしんでみてください。食事の時間がより充実しますよ。
<商品情報>
大吟醸 磨き三割八分 越後桜 720ml
<商品スペック>
原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール度数:16度、使用米:国産山田錦100%、日本酒度+3.0、酸度1.5、アミノ酸度1.3、生産地名:新潟県、製造者:越後桜酒造(株)、オープン価格
<商品特徴>
38%までに磨き上げた山田錦(国産)を使用し醸した、販売数量限定の大吟醸。豊富な水量と恵まれた水質を誇る阿賀野川水系の水を使用して仕込んでいます。ワイングラスに注いで繊細な味わいと香りの違いをお楽しみ下さい。