ワインとパンのマリアージュを心ゆくまでたのしもう
ワインに合わせるパンは、メインとなる肉料理や魚料理に比べると、“添えもの”のようなイメージがあるかもしれません。じつは、ワインとパンはとても相性がよい取り合わせ。今回はワインとパンのマリアージュをたのしむコツをお届けします。
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ワインとパンはなぜ相性がよいのか?
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ワインとパンは、どちらも酵母のはたらきによる発酵食品
ワインとパンは一般的に相性がよいと言われます。その大きな理由のひとつが、どちらも酵母のはたらきを活かした発酵食品だということ。
ワインの製造工程では、酵母がアルコールを発生させることで、ワインを香り高く仕上げます。パン作りにおいて生地を膨らませ、弾力や風味をつけるのも酵母のはたらきです。
ワインとパンの「マリアージュ」をたのしもう!
ワインとパンの相性のよさは、一緒にいただけば実感できるでしょう。
飲み物と食べ物の相性がよいことを、フランス語で「マリアージュ」と言いますが、本来は「結婚」という意味。もとは別々の存在だったものが、ひとつのもののように調和した状態になることを表したもので、ワインとパンもそんな関係にあります。
ワインとパンのマリアージュは、レストランなどでディナーをたのしむ際はもちろん、自宅でも十分たのしむことができます。ワイングラスとパンを並べたお皿を置くだけで、食卓もちょっとおしゃれな雰囲気になりますよ。
パンはワインと他の料理のマリアージュにも欠かせない
ワインとのマリアージュがたのしめる食事は多々ありますが、そこにパンが加わることで、さらに魅力が増すもの。
たとえば、アヒージョとワインを一緒にたのしむ際、具材を食べたあと、ソースを掬い取って食べるのにパンが欠かせません。
ワインとアヒージョ、そしてパンが織りなす豊かな味わいをたのしんでください。
赤ワインとパンのマリアージュ
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赤ワインと合うパンはどんな味?
赤ワインは、白ワインやロゼワインに比べて味や香りの主張が強いため、選び方によっては、パンの風味や味わいを薄れさせてしまうこともあります。赤ワインをパンに合わせるなら、タンニンの少ない「ライトボディ」や「ミディアムボディ」のワインを選びましょう。
赤ワインにはこのパンで!
赤ワインに合わせるなら、その主張の強さに負けないしっかりした味わいのパン、たとえばドライフルーツやナッツが入った全粒粉のパンなどがオススメ。ドライフルーツの甘味が、少し強めの赤ワインとも調和します。
また、パンにさまざまな食材を乗せるのもオススメ。バゲットに生ハムやアボガド、モッツァレラチーズなどを乗せて、赤ワインと一緒にたのしめば、食事の複雑な味わいと赤ワインの調和がたのしめ、食事のボリュームがアップして満足感も得られます。
白ワインとパンのマリアージュ
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白ワインと合うパンはどんな味?
白ワインはさらりとした飲み口なので、甘口・辛口を問わず、パンの風味を損なうことなくたのしめます。パンの種類も問いませんが、チーズを使ったパンだと、とくに絶妙なマリアージュをたのしめます。
白ワインにはこのパンで
白ワインと合わせるパンとして、オススメなのが、イタリア料理でお馴染みの「フォカッチャ」。ハーブを乗せて焼くフォカッチャは、もっちりとした食感で塩気と油分が強く、白ワインを飲むと口のなかがスッキリとします。
また、バゲットにカマンベールチーズやナッツを乗せた一品と白ワインを合わせるのもオススメ。少し贅沢なデザートを味わったかのような気分になれます。
スパークリングワインとパンのマリアージュ
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スパークリングワインと合うパンはどんな味?
スパークリングワインとパンは珍しい取り合わせと思われるかもしれません。スパークリングワインのシュワッとした炭酸には、甘味のあるパンが似合います。デザート感覚でたのしめますよ。
スパークリングワインにはこのパンで
スパークリングワインには、バターたっぷりのクロワッサン、ブリオッシュなど、リッチな気分に浸れるパンが好相性。ふわふわのパンの甘味を噛みしめたあとに、シュワッと辛口のスパークリングを飲むと、うっとりとした幸せ感に包まれます。
意表をついたところでは、メロンパンなどとも合うのでぜひ試してほしいところです。
ワインを気軽にたのしむなら、手軽で購入しやすいパンをおつまみにしてみては? ワインとパンのマリアージュは、ほろ酔い気分になれて、お腹も満足し、お値段もリーズナブル。ぜひ、試してくださいね。