フランスの日本酒コンクール「Kura Master 2019」。ソムリエらが選んだ最高の日本酒とは?

フランスの日本酒コンクール「Kura Master 2019」。ソムリエらが選んだ最高の日本酒とは?

フランスの日本酒コンクール「Kura Master」が今年も行われ、7月9日に授賞式が行われました。今回は過去最多の720銘柄が出品。最高賞のプレジデント賞には「仙台伊澤家 勝山酒造」の「純米大吟醸 伝」が輝きました。

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目次

  • フランス人のための日本酒コンクール「Kura Master 2019」
  • 720銘柄の頂点、仙台伊澤家 勝山酒造「純米大吟醸 伝」

フランス人のための日本酒コンクール「Kura Master 2019」

「Kura Master」は、今年で3回目を迎えたフランス人のための日本酒コンクールです。5月27日、フランス・パリにて行われた審査会に、審査委員長である「ホテル・ド・クリヨン」シェフソムリエのXavier Thuizat(グザビエ・チュイザ)氏を始め、フランスのトップソムリエやシェフら93名が集いました。テイスティングはブラインドで行われ、評価方法はの加点法(100点満点)のマークシート方式で、フランス人とフランスのマーケットに向けた審査基準となります。

フランス人のための日本酒コンクール「Kura Master 2019」

今年は過去最高となる720銘柄が出品。4つのカテゴリーの中のトップ5またはトップ2から「Kura Master審査員賞」が選出されました。そして、宮城県・仙台伊澤家 勝山酒造の「勝山純米大吟醸 伝」が最高賞である「プレジデント賞」を受賞しました。頂点に立った「勝山純米大吟醸 伝」とはどんな日本酒なのでしょうか。

720銘柄の頂点、仙台伊澤家 勝山酒造「純米大吟醸 伝」

仙台伊澤家 勝山酒造は、伊達家の御用蔵として元禄年間に創業。現在では宮城県内で現存する唯一の御用蔵として330年以上もの歴史を誇っており、美酒文化を世界に発信し続けています。

仕込み水には仙台市北部にそびえる泉ヶ岳からもたらされる深井戸水を使用。兵庫県産の酒造好適米「山田錦」や、地元特産の一等ひとめぼれを組み合わせ、一週間にタンク一本のみのこだわりの仕込みを実践しているそうです。

720銘柄の頂点・仙台伊澤家 勝山酒造「純米大吟醸 伝」

「純米大吟醸 伝」は、兵庫県みらい産最上格付の山田錦を35%の歩合で精米。香り高く透明感のある力強い味わいで、寿司や肉など様々な料理に合う大吟醸酒です。2018年にはベルギーのワインコンクール「ブリュッセル国際コンクール」の日本酒部門「SAKE selection」にて最高位であるプラチナ賞を受賞しており、今回はその味がフランスにおいても高く評価されることとなりました。

「複雑さとエレガントさが、絶妙なバランスで構成され、しっかりとした個性が輝く日本酒でした。まさに、偉大な酒です。最終審査で満場一致で選ばれました。」
審査委員長・チュイザ氏はこのようにコメントし、「純米大吟醸 伝」を絶賛。


また、仙台伊澤家 勝山酒造を代表して、輸出・海外マーケティング担当の伊澤優花氏は以下のように喜びのコメントを発表しています。
「日本酒を広めることが難しいと言われるフランス市場で、フランス人の方々に認められてこのような賞を頂けたことは、今後の展開にあたって大きな励みになります。4名の蔵人という小さな蔵ですが、皆様から素晴らしいお酒であると評価された喜びを分かち合い、これからも美味しい酒造りをしていきます。」

「Kura Master」公式サイトでは、「純米大吟醸 伝」のほかにも、「純米大吟醸酒部門」「純米酒部門」「サケ スパークリング ソフト部門」「サケ スパークリング スタンダード部門」の各カテゴリーで受賞した銘柄を見ることができます。「ますますピュアでエレガントに、そしてより一層味わいが深くなっている」(チュイザ氏)という日本酒の数々をぜひとも一目ご覧になってみてください。

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