淡路島の自然が生み出したクラフトビール「あわぢびーる」のアワジブリューワリーが醸造所の増設を発表
「島時間が育てる、世界に一つのクラフトビール」をコンセプトに掲げ、2018年には世界5大ビール審査会の1つ「インターナショナル・ビアカップ2018」で金賞を受賞した「あわぢびーる」。その醸造所「AWAJI BREWERY(アワジブリューワリー)」が生産設備の増設を発表。クラフトビールブームを象徴する動きとなっています。
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進化を続ける「あわぢびーる」
近年、小規模な醸造所で作る個性的なクラフトビールが世界的なブームとなっており、国内においても同様に、クラフトビールの醸造所が各地で立ち上がっています。また、それと並行して、これまでに力をつけてきた既存の醸造所も消費者の需要に応えるべく、設備を増設するなどして生産量を増やしています。そんな中でも、世界5大ビール審査会の1つ「インターナショナル・ビアカップ2018」で金賞を受賞するなどの実績で注目を集めているのが、兵庫県淡路市のユーアールエー株式会社が1998年から製造・販売する「あわぢびーる」です。
ここでは、そんなクラフトビールブームを象徴する「あわぢびーる」の強いこだわりと、そこから生まれる魅力について紹介していきます。
豊かな食材に恵まれ、古代には朝廷に御贄(みにえ)として食材を納めるよう指定され、「御食国(みけつくに)」と呼ばれていた淡路島。
その淡路島唯一のクラフトビールとして、「島時間が育てる、世界に一つのクラフトビール」をコンセプトとし、1998年より販売されている「あわぢびーる」。ビール製造で一般的な加熱処理を行わず、すべての工程で職人が一本一本管理をしており、酵母の味をそのまま楽しめるのが大きな特徴です。
そうしたこだわり抜いた品質により、2018年には世界5大ビール審査会の1つ「インターナショナル・ビアカップ2018」にて「あわぢびーる ピルスナー」が金賞、「あわぢびーる アルト」が銅賞を受賞するなど、評価を高めています。
あわぢびーる ピルスナー
あわぢびーる アルト
2019年1月にはクラフトビール「島ライム」をラインナップに追加。晴れの日が多い温暖な気候で育ち、濃厚な味で皮まで使用できる淡路島産のライムを使用した、爽やかですっきりした香りが特徴です。また、アルコール度数を低く抑えることにより、女性でも楽しめる味わいとなっています。
島ライム
「あわぢびーる」の秘密!? 音を聴かせて作る「アイランド製法」とは
「アイランド製法」とは、淡路島の豊かな自然環境をビール作りに生かすため、「音」に着目したアワジブリューワリー独自の製法で、淡路島を代表する景勝地「慶野松原(けいのまつばら)」の海中で採取した音色を、長いもので約40日、ビール酵母に発酵過程で聞かせて発酵・熟成させるというもの。また、淡路島特有の音とともに育った酵母が、生きたまま「あわぢびーる」に宿っており、それを味わえるということになります。想像しただけで、少しワクワクしませんか?。
そして今回、「あわぢびーる」の人気に応えるべく、醸造所「AWAJI BREWERY(あわぢブリューワリー)」の生産設備を増設。瓶詰め能力が従来の日産1,200本から4,500本へ、年間醸造量は180キロリットルから300キロリットルとなるなど、より鮮度の高いビールをより効率的かつ大量に製造することが可能となったそう。
これからは「あわぢびーる」が、より多くの場所で味わえるようになりそうです。淡路島が育んだクラフトビールをぜひとも味わってみてください。