リキュールのおいしい飲み方【グリーンティーリキュール編】
グリーンティーリキュールは、その名のとおり、抹茶などの緑茶を材料とするリキュールの一種。抹茶そのもののような豊かな風味で国内を中心に親しまれている日本生まれのお酒、グリーンティーリキュールの魅力や味わい方を紹介します。
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グリーンティーリキュールは日本発祥の抹茶のお酒
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グリーンティーリキュールとは、抹茶をはじめとする緑茶をベースに造られる日本生まれのお酒。そのほとんどの商品を国内メーカーが手がけている、日本ならではのリキュールです。
緑茶の渋味と甘味、芳香が調和した、抹茶さながらの深い味わいで広く親しまれています。
グリーンティーリキュールの先駆けといわれているのは、日本が戦後の高度経済成長期に入った1950年代に、サントリーが発売した「ヘルメス グリーンティ」。
「ヘルメス」といえば、サントリーの前身である「寿屋」が明治44年(1911年)に発売した混成酒「ヘルメス・ウイスキー」に、初めて冠したブランド名であり、現在では、同社が手がけるリキュールなど、一部の商品に受け継がれていますが、「ヘルメス グリーンティ」は、そんな伝統的なブランドのひとつ。今も誕生当初の製法を受け継いで造られる、伝統的な味わいが魅力です。
グリーンティーリキュールは、緑茶をベースにしているだけに、梅酒のように食前酒として、また食後のお茶代わりに、と食事のタイミングに合わせてたのしむのにピッタリ。
オン・ザ・ロックで味わえば、その豊かな風味を堪能できるでしょう。
世界でも数少ないジャンルのお酒だけに、おもてなしにも便利。とくに、海外からの来客に喜ばれることウケアイです。
サントリー ヘルメス グリーンティ公式HP
グリーンティーリキュールが引き立つおいしい飲み方
Foxys Forest Manufacture/ Shutterstock.com
グリーンティーリキュールは、身近なドリンクやアルコール類と相性のよいお酒です。そんな多彩な飲み物との相性を活かした、グリーンティーリキュールのカクテルをいくつか紹介しましょう。
【照葉樹林】
グリーンティーリキュールを使ったカクテルの定番中の定番。
組み合わせる2種類のお茶の風味がみごとにマッチして、スッキリした口当たりに仕上がるため、脂っこい食事の後にもオススメです。
その名の由来は、材料となるお茶が「照葉樹林文化圏」で親しまれているから。「照葉樹林文化圏」とは、東南アジアから西日本にかけて、共通する文化が見られる地域のことをいいます。
作り方は、氷を入れたタンブラーにグリーンティーリキュール45ミリリットルと、ウーロン茶適量を注ぎ、軽くかき混ぜればできあがり。
【抹茶ミルク】
抹茶ラテやグリーンティーオレと同様、乳製品と緑茶のコンビは、とてもポピュラー。やさしくまろやかな味わいは、ナイトキャップにもおすすめです。
作り方は、氷を入れたタンブラーにグリーンティーリキュール45ミリリットルと、牛乳適量を注ぎ、軽くかき混ぜれば完成です。
【抹茶ビア】
「緑茶×ビール」というちょっと意外な組み合わせですが、材料の渋味や苦味が調和した、大人好みの和テイストに。作り方も簡単なので、ぜひ試してみてください。
作り方は、タンブラーにグリーンティーリキュールを注いだ後、ビールを加えて、軽くかき混ぜます。分量は1対6の割合を目安に、好みで調整しましょう。
グリーンティーリキュールの定番商品を紹介
Kasabutskaya Nataliya/ Shutterstock.com
グリーンティーリキュールは、前述した「ヘルメス グリーンティ」のほかにも、数々の定番商品があります。いくつかを紹介しましょう。
【サントリー ジャパニーズクラフトリキュール 奏 Kanade〈抹茶〉】
京都宇治産の抹茶と玉露をふんだんに使用。抹茶は石臼で挽いて浸漬させるなど、素材ごとに丁寧に香味を抽出した浸漬酒を匠の技でブレンド。茶葉由来の芳醇な香りと旨み、心地よい苦味を活かした繊細な味わいが特長のプレミアム・リキュールです。
https://www.suntory.co.jp/wnb/kanade/
【ドーバー 和酒 抹茶<ドリンク>】
ドーバー社のオリジナル製品で、日本ならではの食材を活かした「和酒リキュール」シリーズのひとつ。抹茶特有の渋味とやわらかな芳香を、そのままにたのしめるお酒です。製菓用の「和酒 抹茶」も人気を博しています。
グリーンティーリキュールは、紹介したとおり、日本人になじみ深いテイストのお酒。オン・ザ・ロックでも、カクテルでもおいしく味わえます。ぜひ一度、手に入れてみてください。