「黒龍しずく」名酒蔵が生んだ最高峰の大吟醸【福井の日本酒】
「黒龍 しずく」は透きとおるようにキレイな味わいが魅力の大吟醸酒。この「黒龍 しずく」が「幻の日本酒」と呼ばれるほど入手困難な理由は、福井県が誇る老舗蔵、黒龍酒造の細部にまでこだわった酒造りにありました。
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北陸清酒界の最高峰と称される酒蔵「黒龍」
出典:黒龍酒造サイト
「黒龍 しずく」を醸すのは、文化元年(1804年)創業の福井の老舗蔵・黒龍酒造。手造りの日本酒を追求し続け、1975年には全国で初めて大吟醸酒を商品化するという偉業をなしとげた、北陸清酒界最高峰の名酒蔵です。
黒龍酒造が酒造りを営む福井県吉田郡を流れるのは、福井県最大の河川・九頭竜川。「黒龍」の名は、この川の古名に由来します。霊峰白山を水源とする九頭竜川の伏流水は、やわらかくしなやかな水質で、日本酒の仕込み水には最適です。
しかしながら、黒龍酒造は自然の恵みだけに満足することはありません。よい大地で育つ上質の米、愛情あふれる麹造り、純粋で健全な酵母の培養、慈愛の心でのぞむ醪(もろみ)造り…と、あらゆる工程において、よりよい酒造りを追求するためのこだわりを貫いているのです。
「黒龍 しずく」の魅力は、純度の高い大吟醸ならではのフルーティな香り
出典:黒龍酒造サイト
「黒龍 しずく」は、原料と製法にとことんこだわり、人の手でていねいに造り上げられた、黒龍酒造を代表する極みの1本です。1980年の発売以降も日々工夫を重ね、酒質の向上を目指しており、現在では、洗練された極上の香りをたの楽しめる大吟醸酒に仕上がっています。
立ち上がる香りは、ライチやイチゴを思わせるさわやかでフルーティな香り。口に含むとバナナの香りも広がります。透きとおるようにキレイな味わいに舌鼓を打つことは間違いありません。
「黒龍 しずく」が販売されるのは、6月と10月の年2回のみ。入手は非常に困難ですが、チャンスがあれば、ぜひ、その味を堪能したいものです。
「黒龍 しずく」が身にまとうのは、故郷の意匠
出典:黒龍酒造サイト
一生懸命に醸した娘のような存在のお酒を、きれい綺麗に着飾って送り出したいとの親心から、黒龍酒造が酒質へのこだわりに負けないくらい力を注いでいるのが、商品のラベルやボトルです。
福井県には、人間国宝も輩排出する日本最大の和紙産地があります。そこで生み出される「越前和紙」を、日本酒のラベルとして初めて使用したのが「黒龍 しずく」なのだそうです。
伝統工芸品規格をクリアした産地こだわりの越前和紙は、手作業により1本1本ていねいに手貼りされ、「黒龍 しずく」の顔となるのです。
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製造元:黒龍酒造株式会社
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