ビールが賞味期限切れ! 知っておきたい意外な活用法とは?
「ビールを買いだめしすぎて賞味期限切れになっていた」・・・そんなときにふと浮かぶ「期限切れを飲んでも平気?」という疑問にお答えしましょう。
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まずはビールの「賞味期限」についておさらい
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ビールの賞味期限は、商品ごとに異なります。保管方法や流通経路によっても異なるため、一概にはいえませんが、おおむね9カ月くらいを目安としましょう。
ただし、特殊な製造方法をとっている地ビールなどは、期限が短いものもあるため、注意してください。
そもそも賞味期限とは、一定の品質を維持できて、メーカーが「おいしく飲める」と保証している期間です。
ですから、期限切れになったらすぐに腐るというわけではありませんが、色や風味が変わってしまうことはあります。少なくとも、瓶や缶からそのまま飲むのは控えて、香りと色、濁りなどをチェックするようにしましょう。
腐ることはなくとも、ビールは早めに飲みたいもの
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瓶や缶に入って売られているビールは密閉状態にあるとはいえ、ごくわずかな酸素に触れて、酸化反応が進んでいきます。「酸化=熟成」であり、成分が変化していくのです。
工場で意識的に熟成されたビールと、期限切れまで放置したビールとでは、意味合いはまったく異なります。
熟成のために日数を重ねておいしくなるように造られたものではない限り、早めに飲むのが理想でしょう。
なお、期限切れになっていなくても、何度も冷蔵庫から出し入れしたり、直射日光があたる場所に置いたりすると、劣化スピードは早くなります。最後までビールをおいしく飲みきるためにも、正しい保管方法を守るよう心がけましょう。
賞味期限の切れたビールをおいしくいただく方法
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期限切れのビールは、料理においしく活用できます。たとえば、天ぷらの粉をとく水の半分をビールに置き換えてみましょう。炭酸の力で、天ぷらのコロモの内部にほどよく空洞ができることで、サクサクした食感に仕上がります。
トマト煮込みやカレーを作るときの水分をビールで置き換えると、ビールの苦味が独特のコクとなるのだとか。ただし、水分のすべてをビールに置き換えてしまうと、苦味が目立ってしまうため、多くても半分くらいが目安です。レシピどおりに作ったものよりも、味に深みが出て、プロの料理のようにグレードアップさせてくれます。
和食の煮物を作るときに日本酒、ハッシュドビーフを作るときに赤ワインを使うことを考えれば、ビールを使うのも不思議なことではありません。また、お肉の下ごしらえに活用すると、繊維をほぐしてやわらかく仕上がるともいわれます。期限切れになったビールはもちろん、お歳暮などで一度にたくさんビールをもらったときなどに試してみましょう。
ビールの賞味期限はできる限り守って、うっかり過ぎてしてしまったら、料理などに活用するのがおすすめです。