ジャパニーズウイスキーの真骨頂を知る、シングルモルト

ジャパニーズウイスキーの真骨頂を知る、シングルモルト

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世界でも人気の日本のシングルモルト

世界でも人気の日本のシングルモルト

Sergiy Palamarchuk/ Shutterstock.com

さまざまな蒸留所で作られたウイスキーの原酒を混ぜ合わせる“ブレンデッド”が主流だったウイスキー。その常識を大きく変えたのが、単一の蒸留所で作られたウイスキーをそのまま味わう“シングルモルト”です。

蒸留所ごとの個性を味わうという新たなたのしみ方は、ウイスキー製造業者間で原酒の売買を行わないジャパニーズウイスキーの商習慣とも合っていたのか、1980年代以降、瞬く間にジャパニーズウイスキーにも広まっていきました。

シングルモルトの魅力といえば、蒸留所ごとに持つ独自の個性をそのまま味わえること。ウイスキーは同じ製法で作っても同じものはできないといわれるほど蒸留所の環境に左右されるもので、仕込み水、自然の風土、樽などの違いがすべて味わいに直結。加えて、勤勉で研究熱心なお国柄もあり、バラエティに富んだ日本のシングルモルトは世界的にも高い評価を得ています。

ジャパニーズシングルモルトの代表「山崎 18年」

ジャパニーズシングルモルトの代表「山崎 18年」

Colin Hui/ Shutterstock.com

1984年にサントリーから発売された、日本のシングルモルトの代表『山崎』。クセが少なく飲みやすく、それでいて深みと華やかさのある味わいはまさにジャパニーズウイスキーの真骨頂といえるでしょう。

なかでも、18年以上もの間シェリー樽で熟成させた原酒を主にヴァッティングした「山崎18年」はじっくりと熟成させたフルボディタイプ。香ばしいチョコレートのような香りに、シェリー樽ならではのドライフルーツの甘味のなかにスパイシーさも感じられ、熟した果実の香りを長く楽しめる逸品。

その味わいは世界的にも非常に高く評価され、ISC(インターナショナル・スピリット・チャレンジ)やSWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)など国際的なウイスキーコンクールにおいて、いくつもの賞を受けています。

本場のスコッチにも負けない「余市」

本場のスコッチにも負けない「余市」

Phuong D. Nguyen/ Shutterstock.com

ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏が“本場のスコッチに負けないウイスキーを”という信念を結実させたニッカウヰスキー北海道 余市蒸溜所で作られたシングルモルト「余市」。竹鶴氏がスコットランドと似た気候を求めてたどり着いた地、北海道・余市の冷涼で湿潤な気候、ミネラル分が少ない余市川の伏流水を使った仕込み水、潮風が吹く大自然といった蒸留所の環境に加えて、石炭による直火蒸留やバーボン樽、シェリー樽、新樽を駆使した熟成など製造工程すべてに強いこだわりを持ち、リッチで力強いシングルモルトが生み出されています。

フルーティーさが魅力「宮城峡」

フルーティーさが魅力「宮城峡」

b-hide the scene/ Shutterstock.com


竹鶴政孝氏念願のニッカウヰスキー2番目の蒸留所が、仙台市郊外の森の中にたたずむ宮城峡蒸留所。竹鶴氏は余市と宮城峡の自然環境の違いをウイスキーの味わいに反映させることにこだわったといわれ、ピーティーで潮っぽい余市に対し、宮城峡では華やかでフルーティーな味わいを追求しました。

それは製造プロセスや方法にも現れていて、余市の石炭直火蒸留に対し、宮城峡ではスチームによる間接加熱を採用。蒸留器「ポットスチル」の形も胴体部分に丸みのある「バルジ型」を使用。酵母やピートも余市とはすべて違うタイプを使用し、やわらかで軽くスムーズな味わいのモルトウイスキーを造りました。

竹鶴氏のこだわりぬいたシングルモルト「余市」と「宮城峡」を飲み比べるのも、ウイスキーのひとつのたのしみ方ですね。

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