長野県・日本アルプスワインバレーで今、注目のワイナリー
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ブドウ栽培発祥の地、日本アルプスワインバレー
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日本でワイン造りが盛んな土地の中でも、数々の有名ワイナリーが軒を連ねる長野。中でも、松本から安曇野に広がる「日本アルプスワインバレー」は、ブドウ栽培の発祥の地といわれる場所がある、古くからブドウ栽培が盛んな地域です。
もともと、ブドウ造りはナイアガラ、コンコード、デラウェア、巨峰といった生食用のブドウが中心でした。しかし、日照時間が長く水はけがよいというワイン用ブドウ栽培に適した条件を備えていることもあり、現在ではワイン用のブドウ畑が点在しているエリアでもあります。欧州系の品種にも積極的に取り組み、さまざまな人気ワインが誕生しています。
多くのワイナリーが点在していますが、その中でも近年注目のワイナリーを紹介します。
少量で丁寧なワインづくりを行う「大池ワイナリー」
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標高700m長野県中部の松本盆地にある山形村。ここに2015年にオープンしたのが「大池ワイナリー」です。オーナーである藤沢啓太氏はワイナリーを開業するまで委託醸造をしてきましたが、現在では広島から醸造指導に来ている横町崇さんとともに、ワイン造りに取り組んでいます。
このワイナリーで特徴的なのは、日本の在来種であるヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンを交雑したヤマ・ソービニオンを使ったワインづくりが行われていること。ヤマ・ソービニオンはやや酸味が強い品種ですが、それだけに、酸味が際立ちすぎるとのない飲みやすいワインを目指したワインづくりを目指しているそう。このほか地元農家が栽培した津軽リンゴやふじリンゴを使ったシードルも販売。今後は少しずつ生産量が増えることが期待されています。
クリアな味わいのワインを目指す「安曇野ワイナリー」
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2008年に、長野県中央の安曇野にオープンした「安曇野ワイナリー」。広々とした畑にシャルドネやメルローを育てており、こだわりのブドウ造りを土台にした「テロワールを存分に感じられるクリアなワイン」を理想とし、熱意あるワインづくりを行っています。
広大なワイナリーの敷地内にはワインセラーやショップも併設。ブドウ畑を望むテラスでは、のんびりとワインの試飲をたのしむこともできます。テイスティングには、常時4〜5種類のワインが用意されているほか、有料で限定蔵出しワインなどの提供も。また、安曇野産の新鮮な生乳を使用した「安曇野のむヨーグルト」の試飲もできるため、家族連れにも人気です。
食の安全をテーマに取り組むスイス村ワイナリー「あづみアップル」
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