ワイン用ブドウの生産量が全国一位!長野のワインの魅力とは?
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長野県ワインのおいしさの秘密
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日本有数のブドウの産地である長野県。じつはワイン用ブドウの生産量も、長野県が日本一だということを知っていましたか? 長野県は降雨量が少ないうえ、日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいという、ワイン用のブドウ造りにはぴったりの気象条件を持っています。さらに水はけのよい傾斜地が多いことも、ブドウ造りには有利。このような恵まれた気候や土壌の条件を生かし、良質なブドウを生み出し続けているのです。
さらに長野県には、このブドウを生かして高品質なワインを造りだす熱意あるワイナリーも多く、昨今長野県産ワイン「NAGANO WINE」の名は国内外でも幅広く知られるようになりました。
品質を後押しする「長野県原産地呼称管理制度」
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長野県には、現在大小25の個性的なワイナリーがあり、小規模のワイナリーから大規模な老舗ワイナリーまで、それぞれがしのぎを削りながら、ワインの品質向上に努めています。
その品質を後押ししているのが、2002年にスタートした「長野県原産地呼称管理制度」です。これは長野県産農産物の品質の良さをブランドとしてアピールするために作られた制度で、これまでにワインをはじめ日本酒や米、焼酎、シードルなどが認定され、認定品にはマークが表示されています。
この制度の会長は、長野県在住のエッセイスト・玉村豊男氏。また、ワインの味覚を審査する官能審査委員長にはソムリエの田崎真也氏も参加しており、ワインの色調、香り、味、バランスの4項目について官能審査を実施。厳しい審査を通過したワインだけが「長野県原産地呼称管理制度認定ワイン(N.A.C.ワイン)」と名乗ることを許されているのです。
コンクールで高い評価を誇る長野ワイン
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「NAGANO WINE」の名が広く知られるようになったきっかけとなったのが、2003年から毎年開催されている国産ワインコンクール。欧州のワインジャーナリストや日本を代表するソムリエらも参加するこのコンクールで、「NAGANO WINE」は毎年上位に入賞しています。
また、1980年代末に桔梗ヶ原産のメルローで醸造されたワインがリュブリアーナ国際ワインコンクールで最高位の大金賞を勝ち取ったのを皮切りに、近年は数々の国際コンクールでも受賞を果たし、国内外からも高い評価を得るようになりました。
どんな味わいなのか、気になりますね。