心も身体も温まる、ヨーロッパのクリスマスに欠かせない「グリューワイン」
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シナモンやハチミツで簡単、ワインのホットカクテル
冬になると飲まれる「グリューワイン」。日本では「ホットワイン」、フランスでは「ヴァン・ショー」と呼ばれています。本場のドイツではクリスマス前の4週間にそれぞれの街でクリスマスマーケットが開かれますが、ひと際賑わうのがグリューワインのお店。ワインと香辛料で温めて作るホットカクテルですが、冷えた身体をぽかぽかと温められるグリューワインを毎年たのしみにしている方も多く、ヨーロッパではクリスマスの季節の代名詞とも言える飲み物です。
作り方はとても簡単。赤ワインを鍋に入れ、オレンジのスライスやレモンの皮、シナモンスティックを加え、好みの量のハチミツを加えて火にかけます。ふつふつとし始めたら火を止めて出来上がり。沸騰させてしまうとワインの風味が悪くなってしまったり、スパイスの香りが弱くなってしまうのでご注意を。
スパイスはシナモンのほか、クローブや八角、生姜などでもOK。甘いのが苦手な方は、ハチミツを入れなければ大人の味になります。身体を温める作用のあるスパイスで作るグリューワインは、風邪の予防や冷えの改善などの効果も期待できるといわれているので、美容と健康によいというイメージも人気の理由かもしれません。安価な赤ワインで十分おいしく作れるので、ぜひこの機会にお家でためしてみてはいかがでしょうか?
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クリスマスマーケットでは、お店ごとに異なる可愛いデザインのカップがたのしめるのも魅力の一つ
ライタープロフィール
阿部ちあき
全日本ソムリエ連盟認定 ワインコーディネーター