栗焼酎は栗独特の香りとまろやかな甘味が魅力! おいしい飲み方やおすすめ商品も紹介

栗焼酎は栗独特の香りとまろやかな甘味が魅力! おいしい飲み方やおすすめ商品も紹介
出典 : akaomayo / PIXTA(ピクスタ)

栗焼酎は栗を原料に造られる焼酎。栗独特の香味が特長ですが、栗の産地によっても味わいが異なり、地域の特産品を主原料にした焼酎としても注目されています。今回は、栗焼酎の特徴や歴史、香りや味わいの傾向、選び方、おすすめ銘柄などを紹介します。

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栗焼酎とはどんな焼酎なのか、概要や味わいの特徴からみていきます。

栗焼酎とはどんなお酒?

栗焼酎は栗を主原料に造られるお酒

ライダー写真家はじめ / PIXTA(ピクスタ)

まずは栗焼酎の基本情報を紹介します。

栗焼酎は、栗を主原料に使った焼酎

栗焼酎とは栗を主原料に造られる焼酎のこと。栗だけで造られることはほとんどなく、多くの場合は麦や米などの穀類と一緒に使われます。酒税法上は「単式蒸留焼酎(焼酎乙類/乙類焼酎)」に分類され、「地方の特産品を使った焼酎」として広く注目されています。

栗焼酎は愛媛県で誕生!

栗焼酎が生まれたのは、昭和50年ごろのこと。愛媛県の蔵元、媛囃子(ひめばやし)が、地元・城川町でとれる城川栗を使って栗焼酎を商品化しました。

愛媛県といえば、栗の収穫量全国第3位を誇る土地。なかでも媛囃子が蔵を構える西予市城川町は日本有数の和栗の産地として知られています。
寒暖差が大きく水捌けのよいこの地では、昭和40年代から栗の産地化が進み、規格外の栗を有効活用する手段として、栗焼酎造りの話が持ち上がったといいます。それから数年後、試行錯誤の末に、元祖栗焼酎が誕生しました。

現在では、愛媛県や高知県など四国一円や、宮崎県、兵庫県などの栗の産地で、さまざまな銘柄が生産されています。なかでも高知県の無手無冠が手がける「ダバダ火振(ひぶり)」が有名で、こちらもまた、規格外の栗を使用した焼酎造りの話を持ちかけられたことから開発がスタートしたといいます。

栗焼酎は栗独特の香りと味わいが特徴

栗焼酎の魅力は、ほのかな栗の香りとまろやかで濃厚な甘味。昔ながらの芋焼酎ほどクセがなく、麦焼酎ほど無難でもなく、とてもバランスの取れた味わいで人気を集めています。

おいしい栗焼酎の選び方

栗焼酎の選び方

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栗焼酎選びのポイントは、「栗の使用率」「栗の産地」「栗以外の原料」にあります。ひとつずつみていきましょう。

◆栗の使用率
栗焼酎は、栗を主原料に造られる焼酎ですが、栗だけを使用している銘柄にはなかなかお目にかかれません。多くの場合は麦や米、またはそれらの麹を使用しているため、原料の総量に対する栗の比率が、栗焼酎の味わいを左右します。

製法にもよりますが、一般的に、栗の使用率が高いほど栗独特の風味が増すといわれています。
栗特有の香りや濃厚な甘味を堪能したい人は、栗の使用率の高い銘柄を、スッキリとした味わいを好む人は使用比率が低めの銘柄を選ぶとよいでしょう。

◆栗の産地
栗は産地によって個性が異なり、昼夜の気温差や降雨量などの気候条件や土壌条件によって粒の大きさや糖度などが変わってきます。

兵庫県東辺の一部や京都中部などでとれる「丹波栗(たんばくり/たんばぐり)」は、粒が大きく甘味がある和栗の地域ブランド。栗ご飯や甘露煮などの料理はもちろん、スイーツの材料としても人気があります。

全国3位の生産量を誇る愛媛県の栗は、粒の大きさと上品な甘味が特徴です。

高知県の四万十川流域で収穫される栗も、粒の大きさと糖度の高さに定評があります。

一口に、粒が大きく甘味が強いといっても、味わいは異なります。お気に入りの和栗ブランドがある場合は産地で選ぶのもおすすめですが、異なる産地の栗焼酎を飲み比べてみるのもたのしいでしょう。

栗焼酎の原料になる栗の木

めがねトンボ / PIXTA(ピクスタ)

◆栗以外の原料
前述したように、栗だけで造っている栗焼酎は稀少で、多くの銘柄は栗と一緒に米や麦、それらの麹を使用しています。この栗以外の原料の種類や産地、アルコール発酵に使用する酵母、仕込みや割り水に使われる水、蒸溜方法、熟成期間など、さまざまな要素が栗焼酎の味わいにかかわってきます。

なかでも、銘柄選びの参考にしやすいのが、栗以外の原料です。
麦焼酎が好きな人は麦を使用した栗焼酎を、米の旨みを堪能したい人は米や米麹を使用した栗焼酎を選ぶなど、栗以外の気になる要素に着目するのも一手かもしれません。

栗焼酎のおすすめ銘柄

地域の特産品を使用した焼酎のなかでもとくに人気の高い栗焼酎。近年はさまざまな銘柄が注目を集めていますが、なかでも一度は試してみたい3銘柄を紹介します。

半沢直樹も愛飲した!? 高知の蔵元・無手無冠が手がける栗焼酎「ダバダ火振」

ダバダ火振

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高知県の蔵元、無手無冠(むてむか)が手がける「ダバダ火振」は、県内一の栗の産地、北幡地域の郷土産品として生まれた栗焼酎。池井戸潤氏の小説「半沢直樹」シリーズで、主人公・半沢直樹が愛飲していることでも話題となった栗焼酎の代名詞的銘柄です。

四万十川流域の栗を50%も使用し、独特の香りを封じ込めるべく低温でじっくり蒸溜。栗のほのかな香りとソフトな甘味をたのしめます。

原材料:栗(国産)、麦、米(国産)、米こうじ(国産米)
アルコール度数:25度

良質の栗75%と米麹だけを原材料に造り上げた栗焼酎古酒「四万十大正」や、四万十川特産栗焼酎を地下トンネル貯蔵庫で4万10時間(四万十)熟成させた「四万十ミステリアスリザーブ」もおすすめです。

製造元:株式会社無手無冠
公式サイトはこちら

栗焼酎の元祖を生んだ蔵元の逸品「おくりおくら」(愛媛県・媛囃子)

媛囃子「おくりおくら」

出典:株式会社媛囃子公式サイト

栗焼酎の産みの親である愛媛県の媛囃子は、原料の個性を活かして豊かな香味を引き出す酒造りを目指す老舗蔵元。その媛囃子が「より愛される栗焼酎を」との思いで造り上げたのが、栗焼酎「おくりおくら」です。

県内名産地の栗を使用し、低温でゆっくりと減圧蒸溜。米麹のふくよかな香りと麦のフルーティーな味わい、栗のほのかな甘味が特長です。

原材料:栗(愛媛県産)、大麦、米こうじ(白麹)
アルコール度数:25度

製造元:株式会社媛囃子
公式サイトはこちら

清酒蔵が丹波の栗で造った芳醇な香りの栗焼酎「栗焼酎 古丹波(こたんば)」(兵庫県・西山酒造場)

西山酒造場「栗焼酎 古丹波」

出典:丹波酒蔵直送 小鼓 ドットコム

俳人・高浜虚子が命名した日本酒銘柄「小鼓(こつづみ)」で知られる兵庫県丹波市の老舗蔵元、西山酒造場が手がけるこだわりの栗焼酎。原料の丹波栗はていねいに蒸し上げ、芳醇な香りとやわらかい甘味を引き出しています。清酒用の麹と酵母、「小鼓」に使われる超軟水が奏でるまろやかな口あたりと角のないまろやかな味わいに、清酒蔵ならではの個性が光っています。

原材料:米(国産)、栗、米麹(国産米) 自社所有栗林の栗を一部使用
アルコール度数:25度

製造元:株式会社西山酒造場
公式サイトはこちら

栗焼酎のおいしい飲み方

栗焼酎のおいしい飲み方

dorry / PIXTA(ピクスタ)

栗焼酎は、ストレートやロック、水割り、お湯割り、炭酸割りなど、さまざまな飲み方でたのしめますが、初めて飲む栗焼酎を味わうときは、ストレートやロックで銘柄独特の香味や飲み口を堪能してください。

少し薄めて飲みたいときや、料理のお供にたのしむときは、水割りや炭酸割りもおすすめです。
栗焼酎らしい香りを満喫するなら、お湯割りを試してみてください。

栗焼酎に限ったことではありませんが、焼酎は銘柄ごとに造り手一押しの飲み方があります。まずはそちらを試してみるのも一手です。

栗焼酎は、地域の特産品を原料に使ったお酒。栗の使用率や産地、製法などによって個性が異なるので、いろいろ飲み比べてとっておきの銘柄を探してみてください。

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