【2級 vol.10】ビア検(日本ビール検定)の過去問に挑戦! 回答と解説編
ビア検(日本ビール検定)の過去問題はいかがでしたか? 回答と解説で検定に備えるとともにビールの知識を深めてくださいね。
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問1 ビールの製造工程
問題
大麦から麦芽をつくる工程を製麦工程という。製麦工程における焙燥の温度管理に関する説明として適切なものを、次の選択肢より選べ。(2012年)
(a)約50℃から徐々に温度を上げ、80℃を超えたところで止める
(b)約30℃から徐々に温度を上げ、60℃を超えたところで止める
(c)約20℃から徐々に温度を上げ、50℃を超えたところで止める
(d)約70℃から徐々に温度を上げ、100℃を超えたところで止める
正解
(a)約50℃から徐々に温度を上げ、80℃を超えたところで止める
解説
焙燥の温度が高すぎると麦芽中の酵素が活性を失ってしまい、仕込の糖化工程に支障が出てしまうことから、最適の温度管理が必要です。
問2 ビールの歴史
問題
1876(明治9年)に開拓使麦酒醸造所が誕生するが、同年に起きた出来事を次の選択肢より選べ。(2016年)
(a)「カールスバーグ」の発売
(b)「バス ペールエール」の発売
(c)「キリンビール」の発売
(d)「バドワイザー」の発売
正解
(d)「バドワイザー」の発売
解説
1777年、イギリスのバートン・オン・トレントで「バス ペールエール」は誕生します。1847年には、デンマークで「カールスバーグ」が創業。1852年、アメリカ・セントルイスにてアンハイザー・ブッシュ社が創業し、1876年「バドワイザー」を発売します。キリンビールは1885年に創業したジャパン・ブルワリー・カンパニーから1888年に発売されました。
問3 原料の栽培方法
問題
大麦の栽培において行なわれる麦踏みに関する説明として誤っているものを次の選択肢より選べ(2013年)
(a)穂を丈夫にするため、出穂直前に行う
(b)発芽し、葉が2・3枚になった頃に行う
(c)大麦が強く元気に育つために行う
(d)茎数を増やしてたくさん収穫するために行う
正解
(a)穂を丈夫にするため、出穂直前に行う
解説
麦踏みとは、文字通り、成長した麦を踏むこと。以前は足で踏んでいましたが、現代は機械を使います。葉が2・3枚になった頃に1回目を行い、茎立ち前までにさらに2回程度行います。麦踏みの目的は、土を押えることで、根の浮上がりを防止すること。ほかにも、茎が傷つく事で、水を吸い上げる力を弱め耐寒性を強めることや茎数を増やすことも目的にあります。