ワインは空気抜きをして酸化を抑制。少しでも長くおいしさをキープしよう!
ワインの空気抜きは、家庭でワインをたのしむうえで、知っておきたい知識のひとつ。飲み残したワインの瓶を空気抜きすることで、おいしさを保つことができます。ここでは、ワインの空気抜きについての情報を紹介します。
- 更新日:
ワインに空気抜きが必要な理由とは?
cesar fernandez dominguez/ Shutterstock.com
飲みかけワイン、空気抜きしないとどうなる?
ワインを飲み残した場合、空気抜きをすることで、おいしさをキープすることができると言われます。では、空気抜きをしなかった場合、ワインにはどんな変化が生じるのでしょう?
ワインは開栓すると酸化が進み、せっかくのワインの風味が変わってしまいます。いったん栓を抜いたワインを放置しておくと、多くの場合、白ワインで1〜3日、赤ワインで3〜5日ほどで味が劣化してしまいます。
ワインの空気抜きで、ワインの酸化を防げる
飲み残したワインの鮮度を保つコツは、酸化速度を遅らせること。酸化の原因は酸素、つまり空気に触れることなので、ワインが空気に触れないようにすればよい、という理屈です。
そのための作業が空気抜き。瓶から空気を抜いて密閉することで、ワインの酸化を遅らせることができるのです。
ワインの空気抜きに、ワインストッパーを活用しよう
ワインボトルの空気抜きには、ワインボトル内の空気を抜いて、真空状態にしてくれる「ワインストッパー」がオススメです。ワインストッパーには、さまざまな種類がありますが、一般的なのはポンプ式のものです。
また、空気を抜くのではなく、窒素ガスやアルゴンガスを注入してワインの鮮度を保つ商品も登場しているので、いろいろと試してみましょう。
ワインの空気抜きは、ワインの種類によってやり方が違う
Gorodisskij/ Shutterstock.com
赤ワイン・白ワインの空気抜きはどうする?
赤ワイン・白ワインの空気抜きは、ノーマルなポンプ式ワインストッパーを使って空気を抜きましょう。
また、ワインストッパーを使わなくても、小瓶などに移し替え、瓶内の空気量を減らすことで、酸化を遅らせることができます。
スパークリングワインなど発泡系ワインの空気抜きはどうする?
発泡するワインの空気抜きには、一般的なワインストッパーではなく、「シャンパンストッパー」と呼ばれる専用のものを使いましょう。炭酸ガスが抜けないような仕組みになっているので、保存後もシュワッとした飲み口をたのしむことができます。
ワインの空気抜きに活躍する人気商品を紹介
nito / Shutterstock.com
ワインの空気抜きには、さまざまな商品が
ワインを家庭でもたのしむ習慣が広がるなか、空気抜きのための商品もさまざまなものが登場しています。なかでも代表的なものをいくつか紹介しましょう。
【バキュバン(VACUVIN)】
ワインの空気抜きができるワインストッパーと言えば、「バキュバン」が定番です。ボトルにはめて栓をして、手動でポンプを何回か押すことで、ボトル内を真空状態に近くします。これを使えば、1週間ほどは、ワインの風味を大きく損なわず、おいしく飲むことができます。
製造元:ベルント・シュナイダー社(オランダ)
輸入販売元:株式会社ジャパンインターナショナルコマース
公式サイトはこちら
【アンチ・オックス(AntiOX)】
ボトルにはめておくだけでワインの空気抜きをしてくれるタイプのワインストッパー。「アンチ・オックス」は、カーボンフィルターが酸素を吸着するという仕組みなので、ポンプで空気を抜く手間がなく、とても簡単です。
製造元:プルテックス社(スペイン)
輸入販売元:日本クリエイティブ株式会社
公式サイトはこちら
【コラヴァン(CORAVIN)】
空気抜きではありませんが、ワインの開封時にコルクを開けずに専用のニードルを通してワインを注ぐタイプの商品が「コラヴァン」。注いだ分だけ、窒素ガスがボトル内に注入される仕組みです。ニードルを抜いても、コルクの穴は自然にふさがるので、ワインが酸素に触れることはありません。
製造元:コラヴァン社(アメリカ)
輸入販売元:株式会社シナジートレーディング
公式サイトはこちら
ワインの空気抜きは、おいしくワインをいただくために大切な作業。お家でワインをたのしみ、残ってしまった場合は、空気抜きできるアイテムを使うか、小瓶に移して保存してくださいね。