ワインを回す理由とは?「スワリング」 の目的と作法を知ろう

ワインを回す理由とは?「スワリング」 の目的と作法を知ろう
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ワインを回すしぐさを「スワリング」といいます。ワイン初心者の人も、レストランやワインバーなどでワイングラスをくるくると回している人を見かけたことがあるのではないでしょうか。ここでは、この「スワリング」の目的と、実践する際のポイントについて紹介します。

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ワインを回すのはなぜか?

ワインを回すのはなぜか?

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ワインを回す「スワリング」とは

ワインを飲む際に、ワイングラスをくるくる回すことを「スワリング」と呼びます。
高級レストランなどでは、ワイン上級者と思われる人達がスワリングしている姿をよく見かけますが、ワイン初心者のなかには、この動作の意味を知らない人も少なくないのでは?
グラスに入ったワインを回す「スワリング」は、ワインをよりおいしくいただくために行われます。グラスをくるくると回すことで、ワインを空気に触れさせて適度に酸化させ、本来の香りと味わいを引き出そうとするものです。

ワインを回す「スワリング」の手順

グラスに注いだ直後のワインは、ブドウ自体が持つ香り(第1アロマ)が感じられます。せっかくですから、まずは何もせず、そのままで香りをたのしみましょう。
原料となるブドウ由来のフレッシュな香りをたのしんだ後、「スワリング」によってワインを酸化させると、ワインの醸造過程で生じる香り(第2アロマ)が現れ、味わいもよりまろやかに変化します。
このように、ワインが酸化して香りや味わいが変化することを「ワインが開く」と言います。

ワインを回す際のポイント

ワインを回す際のポイント

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ワインを回す際はグラスの脚の部分をつまむ

ワインを回す「スワリング」をするときは、グラスの脚の部分を軽くつまんで行うのが基本です。これは、ワインをこぼれにくくするためと、手の体温でワインの温度が上がらないようにするためです。
テーブルクロスの敷かれた席であれば、グラスをテーブルクロスに置いて滑らせるように回すのがよいでしょう。立食パーティーなどでは、グラスを手に持って行います。

ワインを回すのは2~3回でよい

ワインを回す回数は、2~3回で十分です。たくさん回したほどおいしさが増すということはなく、むやみに回すことで、かえってワインの風味が損なわれかねません。
過剰にグラスを回すとワインをこぼしてしまうおそれがあり、また、フォーマルな場などでは不作法に見えてしまうこともあるため、「スワリング」は適度に行うようにしましょう。

ワインを回す際、右利きの人は反時計回りに回す

ワインを回すとき、注意したいのは回す方向です。右利きの人は反時計回り、左利きの人は時計回りが基本と言われています。
さらに、グラスを手に持つ場合は内側に向け、勢いよく回さないようにします。これは、もしもワインがこぼれてしまった場合にも、周囲の人にかからないようにするためです。
たのしいひとときに失敗しないためにも、ぜひ覚えておきたいマナーです。

ワインを回すべきでない状況もある

ワインを回すべきでない状況もある

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ワインを回すべきではない・回さなくてもよい場合とは

ワインを回す「スワリング」は、しないほうがよい場合や、する必要がない場合もあります。
たとえば、スパークリングワインは、「スワリング」することで泡が抜けてしまうため、多くの場合、回さないほうが無難です。
また、お店でボトルワインを注文し、ソムリエがデキャンタージュ(ワインをボトルからデキャンタに移して空気に触れさせること)をしてくれた場合、すでに十分空気に触れているため、「スワリング」の必要はあまりありません。
ソムリエはワインをベストな状態で提供してくれるため、ソムリエがワインを供してくれる場合、「スワリング」の必要性については、ソムリエに聞いてみるのもよさそうです。

味わいがちょうどいい場合、「スワリング」はしなくてもよい

ワインを回す「スワリング」は、マナーとして必須なわけではありません。ちょうどよい香り、味わいの場合は「スワリング」をする必要はありませんから、好みと状況に合わせて適度に行うようにするとよいでしょう。

ワインを回す「スワリング」は、ボトルから注いだワインを酸化させ、香りと風味を引き出す効果があります。「スワリング」による変化を味わうことができれば、いっそうワインがたのしくなりそうです。ワイン初心者も、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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