リキュールのおいしい飲み方【ヘーゼルナッツリキュール編】
ヘーゼルナッツリキュールは、菓子やお酒のつまみとしてもおなじみのヘーゼルナッツが使われたリキュール。ナッツの香ばしさを存分にたのしめるお酒です。その長い歴史や魅力を知れば、きっと手に取ってみたくなるでしょう。
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ヘーゼルナッツリキュールはナッツ系リキュールの先駆け
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へーゼルナッツリキュールは、スイーツにもよく使われているヘーゼルナッツを原料としたナッツ系リキュール。ヘーゼルナッツの芳醇な香りや、深みのある味わいが活かされています。
ヘーゼルナッツリキュールは、「ナッツ系リキュールの元祖」といわれているほど長い歴史を誇りますが、その始まりには次のようなエピソードが伝えられています。
今から300年以上前の17世紀のこと、イタリア北西部に流れる大河、ポー川沿いの山中に、蒸溜の技術や食材の知識をもつ伝説の修道士フランジェリコが住んでいました。彼が、この地の特産品であったヘーゼルナッツや香料を使って考案したものが、ヘーゼルナッツのお酒だったそうです。
その後、修道士が開発したレシピを現代によみがえらせ、1978年、世に送り出したのが、イタリア北西部のピエモンテ州にあるワインメーカー、バルベロ社です。
商品の名は、修道士の名を冠した「フランジェリコ」。高い香りとまろやかな甘味が魅力のフランジェリコは、たちまちイタリアの人々をとりこにして、“大いなる食後酒”と称されるようになりました。
現在、フランジェリコは、ヘーゼルナッツリキュールの代名詞として世界中で人気を博し、ストレートやカクテルでたのしまれているほかに製菓材料として、スイーツの世界でもおなじみの存在になっています。
ヘーゼルナッツリキュールの定番商品2選
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ヘーゼルナッツリキュールのなかでも、おすすめの商品を2つ紹介します。いずれも定番中の定番。ぜひ手に取ってみてください。
【フランジェリコ】
前述のとおり、イタリアのワインメーカー、バルベロ社が造るヘーゼルナッツリキュールの代表格。同国ピエモンテ州で収穫される天然のヘーゼルナッツをメインに、カカオやバニラ、エスプレッソなどの香味が配合され、奥行きのある風味を実現しています。
ボトルのデザインは、ヘーゼルナッツリキュールの起源とされるレシピを生んだ、修道士をイメージしたもの。また、ラベルの文面には、修道士に対する敬意が表されているのだとか。
【バーディネー ヘーゼルナッツ】
フランスの酒造メーカー、バーディネー社が手がけるヘーゼルナッツリキュールです。原料のヘーゼルナッツは、世界有数の産地である地中海沿岸のものを使用。その地に設けた同社スペイン工場で製造することで、上質なヘーゼルナッツの風味が最大限に活かされています。
ヘーゼルナッツリキュールで作る芳醇なカクテル
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ヘーゼルナッツリキュールは、香ばしい芳香や、豊かな風味をダイレクトに味わえるストレートやオン・ザ・ロックがおすすめですが、カクテルをはじめ、多彩なたのしみ方でも親しまれています。
ここでは、比較的ポピュラーで、手軽に試せるものを紹介します。
【フライア・タック】
ヘーゼルナッツリキュールで作るカクテルの定番中の定番。レモン果汁のほろ苦さと、グレナデンシロップの甘味がナッツの風味に調和し、飲み飽きしません。
作り方は、1対2の割合のレモンジュースとヘーゼルナッツリキュール、グレナデンシロップ適量をシェークして、カクテルグラスに注ぎます。
【ミルク割り】
ヘーゼルナッツリキュールは、牛乳や生クリームなど、乳製品と好相性。ナッツのコクとミルキーな風味が絶妙にマッチして、クセになりそうです。
作り方は、氷とヘーゼルナッツリキュール30ミリリットル、牛乳適量をシェークして、ロックグラスに注ぐとできあがり。エスプレッソリキュールを10ミリリットル加えると、いっそうナッツの香りが際立ちます。
【グレープフルーツジュース割り】
酸味が特徴のグレープフルーツ果汁を使うため、さっぱりさわやかな口当たりに。食中酒として、料理とともに味わうのもオススメです。
作り方は、氷を入れたグラスに、1対2の割合のヘーゼルナッツリキュールとグレープフルーツジュースを注ぎ、軽くかき混ぜるだけ!
ヘーゼルナッツリキュールは、紹介したほかにもエスプレッソに加えたり、アイスクリームにかけたりと、多彩なたのしみ方で親しまれています。以下サイトなどを参考にアイデアを思いめぐらせて、好みの味わい方を見つけてみませんか?
ドーバーサイト:バーディネー ヘーゼルナッツ