ビールは海外から個人で輸入できる?
ビールを個人で輸入したいと思ったことはありませんか? 海外には日本では珍しいスタイルのビールも多く、個人で海外のビールを取り寄せたいと考える人も少なくないでしょう。そこで疑問なのが、関税や酒税の取り扱いです。個人消費を目的としてビールを輸入する場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
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ビールは個人での輸入も可能
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ビールの好みが多様化するなか、国内大手メーカーのビールだけでなく、海外ビールにも注目が集まっています。大型スーパーやデパートでは豊富な種類の輸入ビールが店頭に並び、手軽に各国のビールを楽しむことができ、ネット通販でも購入できるようになっています。
しかし、必ずしも自分が求める銘柄やスタイルの輸入ビールが取り揃えてあるとは限りません。日本国内で手に入れることが難しい輸入ビールの場合、個人輸入として現地からビールを調達するという方法もあります。
「輸入」という言葉を聞くとハードルが高く感じられるかもしれませんが、販売を目的とせず、あくまでも個人が楽しむために輸入するのであれば、それほど難しく考える必要はありません。個人輸入で最低限知っておくべきポイントを押さえておきましょう。
ビールの輸入には関税がかからない!
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ビールを輸入する場合、おもに2つの方法が考えられます。
ひとつは、海外旅行や出張などのお土産品として持ち帰る方法です。ビールにはもともと関税はかかりませんが、760ミリリットル程度のものを3本までであれば関税だけでなく酒税、消費税のすべてが免除されます。通常の手荷物としてはもちろんですが、お土産品として別送する場合も同様の扱いとなります。
もうひとつのパターンが、日本国内にいながら商品を取り寄せる方法です。一般的に「個人輸入」ともいわれます。ビールを個人輸入する場合、日本でふつうにビールを購入する場合と同様、350ミリリットルあたり約77円の酒税がかかります。ワインの場合は一般に、酒税のほかに関税がかかりますが、ビールの場合はかかりません。
このほか、当然のことながら海外の発送元からの送料が加算されます。
輸入ビールは賞味期限に注意する
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ビールを輸入する場合、気をつけたいのが賞味期限です。
食品や飲料には、賞味期限または消費期限を表記することが法律によって定められています。ただし、これはあくまでも日本国内におけるルール。海外からビールを輸入する場合、その国に応じて定められている賞味期限の表記ルールを理解しておく必要があります。
たとえば、日本国内では「年→月→日」という表記では統一されていますが、ヨーロッパなどでは「日→月→年」と逆に表記されている国もあります。また、月を数字ではなくアルファベットで表記している国もあります。
ただし、例外としてベルギービールのなかには賞味期限がないと表記されている商品もあります。すべてのベルギービールにあてはまるものではないため、可能であれば、購入時に賞味期限を確認することをおすすめします。
輸入ビールを楽しむには、個人輸入にかかわる知識をもっておくと便利です。ビールの新たな世界を拓くため、今回、紹介した内容を参考にトライしてみるのも、おもしろそうです。