カクテル「ゴッドファーザー」に合うウイスキーは?
マフィア映画の金字塔『ゴッドファーザー』から生まれた同名のカクテル、「ゴッドファーザー」。ウイスキーとアマレットで作るシンプルなカクテルですが、その由来から、このカクテルに使ってみたい理想的なウイスキーを探してみました。
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「ゴッドファーザー」の基本的なレシピ
カクテル「ゴッドファーザー」は映画をもとに誕生しました。「ゴッドファーザー」が誕生したのは1972年、映画『ゴッドファーザー』が公開されてすぐのことです。まずは基本的なレシピを見てみましょう。
<レシピ>ゴッドファーザー
【材料】
スコッチウイスキー…45ml
アマレット…15ml
【作り方】
1.氷を入れたオールドファッション・グラスに材料を注ぐ。
2.軽くかき混ぜて完成!
材料を注いでビルド(グラスの中で混ぜ合わせること)で作る、シンプルなレシピです。ちなみに、スコッチウイスキーをウォッカに変えると「ゴッド・マザー」、ブランデーに変えると「フレンチ・コネクション」というカクテルのレシピになります。
味わい深いゴッドファーザーのレシピ
Usa-Pyon/Shutterstock.com
レシピで見たように、カクテル「ゴッドファーザー」の材料はたった二つ。じつは、この二つの材料には深い意味があるのです。
まずアマレットですが、イタリア語で「少し苦いもの」を意味します。たとえば、「イタリアン・サーファー」や「シシリアン・キッス」など、アマレットを使うカクテルは、イタリアにまつわる名前のものが少なくありません。映画『ゴッドファーザー』は、イタリア系アメリカ人のマフィアを描いた作品なので、アマレットを使うのは必然といえるでしょう。
次に、スコッチウイスキーについても見てみましょう。こちらは少し複雑で、映画の時代背景をもとにスコッチウイスキーである理由を考察する必要があります。
映画『ゴッドファーザー』の時代は1940年代後半。主人公のドン・コルレオーネは一代で財を築いたという設定ですが、当時のアメリカマフィアの稼ぎ方を考えると、禁酒法時代(1920~1933年)にスコッチを密輸して稼いでいたと想像するのが自然ではないでしょうか。つまり、スコッチはアメリカンマフィアにとって特別な意味をもつウイスキーといえます。
「ゴッドファーザー」は映画をもとに誕生しました。したがって、味の好みは関係なく、スコッチウイスキーとアマレットの組み合わせであるべきなのです。
映画を観ながらたのしみたいカクテル
「ゴッドファーザー」は、アマレットの甘味と苦味、そしてスコッチウイスキーの味から重厚さを感じられるカクテル。マフィアとしての生き方を深く描いた映画『ゴッドファーザー』を観ながら飲むにはぴったりのカクテルです。ぜひ、長尺の映画をじっくりたのしみながら「ゴッドファーザー」を味わってください。