白ワインのパイオニア、ドイツのワインとは

白ワインのパイオニア、ドイツのワインとは
出典 : John Le

  • 更新日:

ワイン造りの最北端ならではの味わい

Robert Kneschke / Shutterstock.com

ブドウ栽培の北限の地であるドイツは、その気候をいかした個性豊かなワインがたくさん存在します。ドイツのワイン造りは加糖せず、ブドウのみで醸造するのが基本。その格付け方法は独特で、フランスのようにあらかじめ畑ごとに決まっているのではなく、収穫されたブドウの果汁の段階で毎年格付けを行い、糖度がより高いもの、さらにテイスティングによって基準をより満たしたものが上位となります。

収穫時期を遅らせて、完熟して凍ったブドウを収穫して造る極甘口のアイスワインや、貴腐ワインから造られるデザートワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼが最高級ワインとされています。主要品種はリースリングで、冷涼な気候を好み、シャープでミネラル感のある味わいが特徴。最近は従来の甘口だけでなく辛口のタイプも増えており、酸味が豊かでアロマティックな白ワインがたくさん造られています。

リースリングをはじめとした豊富なブドウ品種

marie martin / Shutterstock.com

ドイツで栽培されるブドウ品種のうち、もっともっとも有名なのはリースリングで、世界最大の栽培面積を誇ります。リースリングはテロワールを映し出す鏡のように繊細な品種で、産地の違いによる差が明確に出るブドウ。典型的なエレガントでフルーティーなリースリングを育てるためには、スレート状の土壌が理想で、とくにライン川沿いによいブドウが育つとされています。

ライン川周辺やライン川支流のモーゼル川沿いには、日照条件が良くなるように工夫されたブドウ畑が広がっており、中には機械が入れないほどの急斜面も。この地区の地層は岩盤が固く、土壌のミネラル分が豊富で、特にラインガウ地区は「最高峰のリースリングを生産する地域」といわれています。

またリースリングのほかにも、柔らかな酸味を持つシルヴァーナー、若々しく軽やかでフレッシュなミュラー・トゥルガウ(別名リヴァーナー)など、ドイツ固有の品種も豊富です。

2大産地モーゼルとラインガウ、それぞれの魅力とは

stockvideoshooter / Shutterstock.com

ドイツを代表するリースリングワインの2大産地はラインガウとモーゼル。どちらもリースリングを使った白ワインを造っていますが、土壌を映し出すリースリングならではの味わいの違いがあります。それぞれの特徴をみてみましょう。

◆モーゼル/
モーゼル河と、そのモーゼル河に流れ込む支流のザール河、ルーヴァー河の流域に広がるドイツで最古のワイン生産エリアです。ミネラルが豊富で、洗練された酸味が冴え、口中にワインを含むと柔らかな刺激と少し渋めのリンゴのような酸を感じます。年月とともにまろやかさが出てくるワインです。モーゼルワインの色味は透明から薄黄緑色で、グリーンのボトルがよく使用されます。

◆ラインガウ/
ライン河とマイン河の分岐点あたり、夏は暖かく、冬は穏やかな気候で、ブドウ畑は南向きにあります。ドイツでもっとも高品質なリースリングが生産され、圧倒的なシェアを占めています。ラインガウの名門と呼ばれ、伝統を守り醸造している「シュロス・ヨハニスベルク」など、修道院から始まったワイナリーもあります。

ちなみに、シュロスとはドイツ語で城の意味です。ラインガウのワインは、ハチミツを感じる、なめらかで優雅な果実味あふれる味わい。ワインの色味は太陽を感じさせる黄金色で、茶色のボトルがよく使用されます。

ドイツの白ワインを知れば知るほど奥が深く、いろいろな銘柄を飲んでみたくなりますね。

おすすめ情報

関連情報

大人の基礎知識

  • ビールの基礎知識
  • 日本酒の基礎知識
  • ワインの基礎知識
  • ウイスキーの基礎知識
  • 焼酎の基礎知識
  • カクテルの基礎知識