長野の「千曲川ワインバレー」で高品質なワインを嗜む
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ワイナリー巡りのタクシーツアーやバスツアーに参加しよう
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欧州系のワイン用ブドウの栽培に適しており、高品質なワインの生産地として注目されている、長野県の「千曲川ワインバレー」。ここには10を超えるワイナリーが点在しており、それぞれのワイナリーを訪ねるワイナリー巡りが人気です。
複数のワイナリーを効率よく巡るなら、ぜひおすすめしたいのが、2016年からスタートした東信州のワイナリーとテイスティングカフェなどをめぐる循環バスです。1日1000円で乗り放題で、軽井沢駅、小諸駅、田中駅、上田駅各駅を結んでいるのでとても便利。車を運転する必要がないので、思う存分テイスティングをたのしめます。
この循環バスでは、マンズワイン、アトリエ・ド・フロマージュ、リュードヴァン、ヴィラデストワイナリー、アルカンヴィーニュ、はすみファームが停留所となっていますが、今回はこのうち、ワインだけでなく、文化や芸術にもジャンルを広げて情報発信する今注目のワイナリー2軒をご紹介したいと思います。
ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー
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ヴィラデストは著名なエッセイスト、玉村豊男氏が経営するワイナリーです。玉村氏が東御市でブドウ造りを始めたのは1991年のこと。7ヘクタールの自社ブドウ畑は大半が日当たりの良い南向き斜面に位置し、昼夜の寒暖差が激しい気候が、良質なブドウを生み出しています。そして2004年にこのワイナリーをオープンし、今では国産ワインコンクールで連続受賞を誇る、実力派ワイナリーへと成長を遂げ、入手困難なほどの人気になっています。
東御市を一望する敷地内には季節の花々が咲き誇るガーデンや、料理とワインが楽しめるカフェやワイナリーショップも備えており、ワインのほか、自家製ジャムやジュースも購入することができます。このほか玉村氏が描いた絵画が展示されるギャラリーもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
食文化づくりにも貢献するワイナリー「リュードヴァン」
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長野県・東御市でかつては一面に広がるりんご農園だった土地を開墾して、2010年に設立されたワイナリー。「荒廃した農地にもう一度息吹を与え、豊かな農地を取り戻したい」という思いでワインづくりを始めたオーナーの小山英明氏。
現在は、この畑でシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールといった品種を育てており、ワインのある食文化づくりへの貢献をテーマにすえ、ワイナリー設立希望者に向けた体験研修や、ワインスクールの開催などを積極的に行っています。
ワイナリーには土日のみオープンするカフェも併設されており、季節に合わせてワインをおいしく味わえる軽食もいただけるので、ぜひお試しを。