長野の千曲川ワインバレーで最も有名な「サンクゼール」と「マンズワイン」
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千曲川ワインバレーとは
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長野県に大小25のワイナリーを有する「信州ワインバレー」(2020年7月現在)。この「信州ワインバレー」は立地や気候に合わせて4つのバレーに分けられていますが、その1つである千曲川ワインバレーは、近年、個人のワイナリーが増えてきている注目エリアです。気候・土壌は欧州系のブドウ品種の栽培に適しており、メルロー、シャルドネのほか、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなどが栽培されており、その品質の高さを生かして数々の人気ワインが生み出されています。
千曲川ワインバレーでは、地域を上げてワイン造りを促進しており、中堅のワイナリーが新たなワイナリーを誘致するための活動を積極的に行っています。このほか坂城町では町がワイン用ブドウの農地を確保して新規参入を受け入れるなど、行政と民間が連携して、ワイン産業の発展に努めているのです。
今回はその千曲川ワインバレーの中から、全国で高い知名度を誇る、「サンクゼール」と「マンズワイン」をご紹介します。
欧州のコンクールでも高い評価を得る「サンクゼール」
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長野県の北部斑尾山の南の麓、北信五岳に囲まれた標高650 メートルの丘陵地帯に佇む「サンクゼール」。こちらは千曲川ワインバレーのワイナリーの中でも、人気の高いワイナリーの1つです。1990年のオープン以来約12ヘクタールの自社ブドウ園でブドウ造りを行っており、見晴らしの良い「サンクゼールの丘」には、ワイナリーのほかジャム工房、レストラン、チャペルなどを併設。ワインと食事、美しい景色を味わえる名所となっています。
「サンクゼール」のワインは受賞歴も多く。スロベニアで催されたリュブリアナ国際ワインコンテストで金賞を受賞したのを皮切りに、2006年にはフランス・ボルドーで開催されたチャレンジインターナショナルデュ ヴァンでは、辛口白ワイン「シオン2004」が金賞を受賞。また、2009年には新たにつくりはじめたスパークリングワインが銀賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ています。
サンクゼールの丘公式サイト https://www.stcousair.co.jp/valley/
プレミアムクラスのワインを生産する「マンズワイン」
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長野県東部の小諸市にあるのが、1971(昭和46)年に醸造用ブドウ契約栽培を開始したマンズワインのワイナリーです。このワイナリーではブドウの栽培から瓶詰めに至るまで、マンズワインの技術を結集して、プレミアムクラスのワインを造り続けています。
なかでも評価が高いのが、国産ブドウ100%で造られるプレミアムワイン「ソラリス」シリーズ。あえて審査が厳しいワインコンクールを選びながらも数々の賞を受賞している品質は、まさに世界のお墨付き。2003年から始まった国産ワインコンクールでも多くの賞を受賞しており、その質の高さに注目が集まっています。
その実力を実際に飲んで確かめてみたいですね。
マンズワイン小諸ワイナリー(長野県)公式サイト https://mannswines.com/winery/