ワイン栓は、コルクからスクリューキャップの時代へ

ワイン栓は、コルクからスクリューキャップの時代へ
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スクリューキャップが増えている理由

スクリューキャップは密閉性が高いためワインに付きものの、温度変化による液漏れや、コルク不良や劣化などによるトラブルがなく、開閉も簡単なので、ワイン初心者でも簡単に扱うことができます。これらがスクリューキャップを取り入れる生産者が増えている主な理由です。

特にニューワールドのひとつであるニュージーランドでは、9割のワインにスクリューキャップが使われているそうです。スクリューキャップの歴史はまだ浅いものの、ワイン専用に作られたスクリューキャップは液体に匂いが移らないように開発されており、また自然環境にも優しいことで、今後ますます注目されていくでしょう。

スクリューキャップは安いワイン?

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これらの理由があるにも関わらず、やはりコルク栓の人気が高いのはなぜでしょう? ひとつは、スクリューキャップは従来デイリーワインに多く使われていたため、「スクリューキャップ=安価」というイメージがあるからです。ワインのように「雰囲気も重要視される酒」としては、ソムリエが優雅に抜栓する一連の所作、それに伴う高級感、コルクの気まぐれに付き合う余裕も含めて、ワインのたのしさだと考える消費者が多いからです。

もちろん、コルクという自然素材ならではの酸素透過性がワインの熟成によいという従来の考え方もあるでしょう。ただ優れた生産者が次々とスクリューキャップに切り替えていることも事実。今や数千円以上のワインがスクリューキャップというのも珍しくありません。一概に「安いワイン」と決めつけず、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。

スクリューキャップでもワインは熟成するの?

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天然コルクは微量の酸素透過性があるためワインをゆっくりと熟成させる一方、スクリューキャップは酸素を通さないため熟成がうまく進まないのではという意見もあります。そのため、コルクとスクリューキャップの双方で栓をし、一定の期間ごとに状態を確認するなどの研究が進められています。中には、双方にほとんど差異がない、もしくはスクリューキャップの方が優れているという結果もあるそうです。

そもそも、長期熟成を必要とする赤ワインに関しては、新たな酸素を必要とせずワイン自体の還元酸化によって熟成するという考え方もあります。これらの研究自体がまだ行われて間もないため、20年を越える長期熟成を経た場合の結果については、これから議論が重ねられていくことでしょう。

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